30年代のダットサン・デモンストレーターから、64年のミスフェアレディ誕生。一貫して、綺麗なだけの飾りものではなかったその系譜と伝統を辿る
日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン、以下、日産)は、日産グローバル本社ギャラリーで勤務する「日産ミスフェアレディ」に、2015年4月入社の新人9名を加え、総勢21名となる新体制を発表した。
<日産ミスフェアレディについて>
日産ミスフェアレディは、日産自動車が直営する「日産グローバル本社ギャラリー」で、商品やブランドの魅力を来訪者へ直接伝えていく日産のPRスタッフ。
日産ミスフェアレディは、ギャラリーにおけるPRスタッフの役割の他にも、国内のモーターショーや各種イベント会場でのナレーション、新型車発表会の司会や、報道関係の取材対応など、自動車ユーザーと日産を結ぶ架け橋として多岐にわたり活躍している。
日産では「フレッシュになった新体制においても、これまで同様、日産ブランドのアンバサダーとして、おもてなしの心でギャラリーの各種ご案内やお客さまのライフスタイルにあわせたクルマのご提案、販売店のご紹介などを行っていきます」と結んでいる。
<日産ギャラリーについて>
日産グローバル本社ギャラリーは、日産自動車のブランド発信拠点。国内の最新モデルをはじめ、海外でのみ販売しているクルマの展示や、日産オリジナルグッズを販売する日産ブティック、GALLERY CAFEなども併設。新型車の情報や日産の企業情報を発信する他、多彩なイベントの開催も実施している。
●日産グローバル本社ギャラリー
・所在地:神奈川県横浜市西区高島1-1-1
・TEL:045-523-5555
・営業時間:10:00~20:00
※ 提携駐車場「横浜三井ビルディング駐車場」。駐車料金割引の優待サービスが利用出来る。
ミス・フェアレディの誕生と伝統
日本の首都・東京が、オリンピック(第18回・夏期オリンピック)の開催地となった1964(昭和39)年、この頃の日本は、戦後の経済成長の真っ只中。
そんな時節の1960年代の10年間は、盛んな新規投資によって、東京の景観が徐々に変化しつつあった時でもある。当初、ビジネスとエンターテインメントの中心地であった銀座は、国内や海外に新たな流行や商品を紹介する、人とモノの交流の場となってきていた。
その勢いに乗ろうと、日産は、独自のショールームを銀座の中心地にオープンし、社会に、自社の存在を強くアピールしたことを、当時、宣伝課長であった杖下孝之氏は、よく覚えているという。
杖下氏は、「三愛ビルの2階と3階にギャラリーを作りました。当時の銀座というのは、東京が日本の中心であって、その東京の中心が銀座ですから、銀座からすべての文化やファッションなど色々なものが拡がっていくところでした。
それで、日産自動車としても一流の企業として、そこにドーンとショールームを構えることにしたわけです」と当時を振り返りる。
お客さまを集めるために美しいショールーム・アテンダントを起用するだけでなく、彼女たちに商品に対するトレーニングを求めるアイディアが生まれたのは、その時だったのである。
第1期生として5名の日産「ミス・フェアレディ」が選出
採用試験が行われ、数回の面接の末に、第1期生として5名の日産「ミス・フェアレディ」が選出された。
彼女たちのモデルとなったのは、1930年代に日産車の紹介をするために採用された「ダットサン・デモンストレーター」の女性たちだ。
杖下氏は、「日産の当時の宣伝担当課長が、折角『ショールームがあるんだから、そこでお客さんに接して、説明をして、良いイメージを与えよう』と企画したのです」と語る。
スポーツカーのダットサン・フェアレディ1500は、1962年に発表され、「フェアレディ」の名前は、当時大人気だったブロードウェイミュージカルを意識して命名された。
選考を通して選ばれた第1期のミス・フェアレディ達が、イベントや、宣伝広告に登場し始めると、日産のプロモーション活動にとって彼女たちが、欠かせない存在となっていった。
ミス・フェアレディは、新商品の発表やイベントに、頻繁に販売店などへ赴き、日産がスポンサーであったゴルフトーナメント会場に登場することさえあったほど。
接客の仕事は、事務職よりも待遇がよく、かつては会社のクルマを貸与されるなどさまざまな特典もあったという。
世代を超えて引き継がれていくミス・フェアレディ
1970年代初期にミス・フェアレディとして活躍した日向野順子さんは、「ミス・フェアレディ」は本当に出番が多く、契約期間の1年間がとても多忙だったことを覚えているという。
日向野順子さんは、当日の様子について「私たちは1年間だけの契約でしたので、(あちこちに出張で出かけていると)毎日が目まぐるしく過ぎていきました。
地方の販売店さんで新しい車が展示された際には、その説明に、と借り出されました。大阪、福岡、岡山とさまざまな所に行かされたのを覚えています」と語る。
そんな日向野さんは、ミス・フェアレディの契約満了後、やがて結婚し、新しい家族が出来た。
何十年かのを時を経て、こんどは娘の温代さんが、母親と同じ道を進むことを決意した。日向野さんは、娘の決断を後押ししましたが、すぐに、その仕事が自分の経験したものから大きく進化していたことを知った。
日向野順子さんは、「もちろん、あそこ(ミス・フェアレディ)に受かって、指導していただければ、もうそれ以上のことはないですからね。
なので、(採用は)無理かもしれないけど一度受けてみれば?ということで応募させました。私たちの時よりも、さらに多くの知識を得る必要があると感じました。子供が今やっている内容のほうが仕事としてより大変そうですし、『仕事』って感じがしますね」と語る。
厳しいトレーニングに加えて、東京モーターショーや株主総会のような特別なイベントの舞台に立つことも、仕事の日課に加わった。
日向野温代さんは、去年まで横浜の本社に勤務していましたが、商品に対する知識は、自分の努力だけで身につくことではないことを学んだという。
日向野温代さんは、「1年目の時にGT-Rが復活したのですが、1年目というのは、勉強はしていても、そこまでクルマについて詳しくない時期ですので、そんな時に、こんな大きなクルマが出てしまったので、知識を詰め込むのに本当に大変な1年間でした。
GT-Rについては、お客さまのほうが詳しい場合も多く、お客さまからも色々な情報を得て、お客さまからも学ばせていただきました」と振り返る。
ミス・フェアレディも時代を超えて変化していく
女性の昇進の限界が変化していく日本企業が多くある中で、「ミス・フェアレディ」のプログラムも、女性がチーフとしてマネジメントを実施するようになった。
現在入社5年目の青島祐子さんは、東京と横浜エリアの「ミス・フェアレディ」チーフ。
青島さんは、「新卒で入社してたくさんの事を学びました。たとえば立ち居振る舞い、話し方、礼儀、接遇も含めてしっかりと基礎から学びました。
これからの仕事というよりも人間としての糧になっていくのではないかなと思います。どんな職業にしても活きてくると思います」と語る。
山尾百合子さんは、現在のトレーニング・プログラムを提供する会社の代表であり、元「ミス・フェアレディ」だ。山尾さんは、このプログラムが、その後のキャリアに、大きく生きることを知っている。
山尾さんは、「こちらでは、本当に高いレベルの教育システムを受けさせて頂いています。
ここを“卒業”したミスのOGたちは、アナウンサーになったり、いわるゆるプレゼンテーション力を活かした職業、女優さんだったり、タレントさんだったり、もちろん専業主婦だったり、色々なところで活躍されています。
比較的プレゼンテーション力を活かしたお仕事で、活躍している方が多いですね。起業家も多いです。私も含めて」と語る。
銀座のギャラリーが出来てから50年経つ現在、1,000人以上の女性がミス・フェアレディの制服を纏ってきた。
ミス・フェアレディは、もはや日産にとって、その時々の時代の要請に応えつつ、受け継がれていく伝統ではあるのだが、そんな中でも、ひとつだけ変わっていないものがある。
それは「ミス・フェアレディ」が、単なる綺麗なだけの飾りものではない、ということだ。(映像著作・日産:ミス・フェアレディの誕生と伝統)
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