アプリリアRSV4、「鈴鹿8耐」のSSTクラスで3位獲得

2025 FIM世界耐久選手権(EWC)の第3戦・鈴鹿8時間耐久ロードレ―スの決勝レース(8月3日開催)で、ピアッジオ グループ傘下でRevo/M2レーシングチームのアプリリアRSV4 1100はSST(スーパーストック)クラス3位を獲得し、アプリリアに3年振りの表彰台を献上した。

しかもチームは、オールイタリアン体制で結成されていることからケビン・カリア選手、シモーネ・サルタレッリ選手、フラビオ・フェローニ選手のいずれの3人のライダーも、世界でも特異なスプリント耐久レースの鈴鹿8耐には初挑戦。

トップGPライダーも参戦する過酷な鈴鹿8耐に、それでも果敢に挑み、完璧なレースを展開してアプリリアRSV4 1100をスーパーストック部門の表彰台に導き、チームとしても初の国際舞台での表彰台獲得となった。

決勝レースでアプリリアRSV4 1100は、テクニカルトラブルを抱えることなく全206周を走破し、世界中のレースカレンダーの中でも最も過酷なレースのひとつであるこの鈴鹿8耐で、その信頼性と競争力の高さを示した。

なお、この鈴鹿8耐と並行してアメリカでは、チームロベムエンジニアリングのアレッサンドロ・ディマリオ選手がモトアメリカツインズカップのタイトル防衛に成功し、2年連続のチャンピオンシップを獲得。

アプリリアに過去5年間で同カテゴリーでの3度目のタイトルをもたらした。ディマリオ選手はバージニアインターナショナルレースウェイ(VIR)で行われた2つのレースで優勝し、土曜日の第1レースで早くもタイトルを獲得。

このレースにエントリーした37人のライダーのうち16人がアプリリアRS 660で競った週末を制し、この同マシンが当該カテゴリーで引き続き優位に立っていることを証明した。

結果、アプリリア・レーシングは、世界の2つの栄誉ある成果を残し、モータースポーツシーンに於ける強豪としての立ち位置を足固めすることに成功した。

そうした成果についてアプリリア・レーシングCEOのマッシモ・リボラ氏は、「Revo/M2レーシングチームが日本で成し遂げたことは偉業であり、イタリアのチームが、地元出身のスペシャリストが揃う鈴鹿サーキットで、これほどまでに過酷なレースに初めて挑んだことは、私たちの記憶に残る出来事になるでしょう。

ケビン、シモーネ、フラビオの3人は、完璧な走りを見せてくれました。モトアメリカ ツインズカップのタイトルを2年連続で獲得したことは、この激しい選手権争いにおいてディ マリオの才能とRS 660のポテンシャルを証明するものです。アレッサンドロと彼のチーム、ロベムエンジニアリングは、シーズンを通して大変素晴らしい結果を収めました」と述べた。