横浜ゴム、アジアクロスカントリーラリーで有力チームにタイヤ供給

横浜ゴム(本社所在地:神奈川県平塚市、代表取締役会長兼CEO:山石昌孝)は、来たる8月8日から16日の期間で開催予定のアジア最大のクロスカントリーラリー「アジアクロスカントリーラリー2025(AXCR)」に参戦する。

この「AXCR」は、1996年からスタートしたFIA(国際自動車連盟)公認レース。近年はタイを出発点として、アジア各国の山岳部やジャングル、海岸、プランテーション、サーキットなどを舞台にし、毎年コース設定、通過国が変わる。

今年はタイ国内を舞台にパタヤをスタート/フィニッシュ地点とし、昨年の約2,100kmを大きく上回る約3,250kmのコースを走る。

より具体的な参戦車両には、「チーム三菱ラリーアート」や「TOYOTA GAZOO Racing Indonesia」などの強豪を含む20台以上のSUV・ピックアップトラック用へマッドテレーンタイヤ「GEOLANDAR M/T G003(ジオランダー・エムティー・ジーゼロゼロサン)」を供給し総合優勝を目指す。

「チーム三菱ラリーアート」のメンバー(冒頭写真)と新型「トライトン」

供給チームのうち「チーム三菱ラリーアート」は、タントスポーツ(タイ)が運営するラリーチームとして三菱自動車工業が技術支援。

2022年は、AXCR初出場で同社の世界戦略車となる1トンピックアップトラック「トライトン」で総合優勝を果たし、2023年も同年7月に発売開始したばかりの新型「トライトン」で3位入賞、昨年は5位入賞を果たした。

今年は新型「トライトン」3台体制での出場を予定しており、2022年の覇者であるチャヤポン・ヨーター選手および昨年5位を獲得した田口勝彦選手は、前回仕様をベースとした改良車両のステアリングを握る。

また昨年初出場で完走を果たした小出一登選手は競技用に最適化されたオートマチックトランスミッション車で参戦する。

「TOYOTA GAZOO Racing Indonesia」のトヨタ・フォーチュナー(塙郁夫選手)と、トゥバグス・アディ・モレンシャディ選手の参戦車両

「TOYOTA GAZOO Racing Indonesia」は、AXCRにおいて2023年に総合優勝を果たしており、今年は王座奪還を目指し、アジアを中心に販売されている人気のフレームタイプSUV「トヨタ・フォーチュナー」2台体制で参戦する。

ドライバーは日本を代表するオフロードレーサーであり、昨年4位を獲得した塙郁夫選手と2023年に準優勝を果たしたトゥバグス・アディ・モレンシャディ選手が務める。

「ISUZU SUPHAN YOKOHAMA LIQUI MOLY RACING TEAM」のドライバーと参戦車両のISUZU「D-Max」

その他、昨年の2、3位入賞者を擁する「ISUZU SUPHAN YOKOHAMA LIQUI MOLY RACING TEAM」や2023年に総合優勝した青木拓磨選手などが「GEOLANDAR」装着車で参戦する。

供給する「GEOLANDAR M/T G003」は、あらゆるオフロード路面で高い走行性能を発揮すると共に、優れたロングライフ性能を保持。オフロード感を強調した逞しくアグレッシブなデザインも実現している。

こうした「GEOLANDAR M/T G003」をはじめとした「GEOLANDAR」シリーズの高いオフロード性能は、レースでも数多く実証されており、「AXCR」では2022年と2023年に2年連続の総合優勝を果たしている。