2026年後半から次世代ハイブリッドトランスアクスル生産を開始
トヨタ北米統括会社のトヨタモーター・ノースアメリカ(TMNA/Toyota Motor North America, Inc.)は4月23日(ウェストバージニア州バッファロー発)、米国ウェストバージニア工場(Toyota West Virginia)に8,800万ドルを追加投資し、次世代ハイブリッドトランスアクスルの組み立てを行う新ラインを導入する。
今回の追加投資により、同工場への総投資額は28億ドルを超え、TMNAの2,000人を超える従業員の長期的な雇用確保を保証する。
ハイブリッドトランスアクスルは、電動車のエンジン、電動モーター、駆動系に至る動力伝達系でパワーをシームレスに伝達する重要な構成部品となる。
また今投資により、来たる2026年後半からハイブリッドトランスアクスルの生産を開始し、将来のトヨタ車及びレクサス車への搭載していく。
ウェストバージニアの拠点は、北米の複数工場を支えている
トヨタでは、当地に於けるHEVやPHEVが、トヨタの電動化に向けた多様なアプローチ示すものであり、この新たな製造ラインの新設は、今後の当地に於ける事業成長を支え続けていくための要諦になる。
加えて自社は、米国に多額の投資を行っており、アラバマ州のマツダとの合弁会社を含む11の工場で、約5万人の従業員を雇用している。
米国への投資については2018年以降、製造部門に250億ドル、拡大し続けている国内サプライヤーネットワークの支援に285億ドルを投資してきた。
その結果、米国内で販売される車両の50%以上が米国で組み立てられており、米国で販売される車両の約80%は北米で組み立てられている。
更にウェストバージニア州の工場に於ける生産活動は、ケンタッキー州、インディアナ州、アラバマ州、そしてカナダにあるトヨタの工場を支えていると話している。
長年、地域と企業が共に歩んできた歴史の一環でもある
また、この投資についてトヨタ・ウェストバージニアのデビッド・ロシエ社長は、「今回の投資は、トヨタの『販売する場所で生産する』という理念を体現するものであり、当社のチームメンバーに対する信頼をさらに裏付けるものです。
彼らの革新の姿勢を受け入れ、大胆なアイデアを推し進めていくことは、当初の前向きな姿勢を表すものです。
我々は、お客様に多様なドライブトレインの選択肢を提供する上で、彼ら従業員が重要な役割を果たしてくれていることに誇らしく思います」と語った。
加えてウェストバージニア州知事のパトリック・モリッシー氏は、「ウェストバージニア州への大規模な投資を歓迎します。
最新鋭のハイブリッドトランスアクスル製造を担う同拠点は、北米唯一の製造工場であり、長期に亘って当地の経済発展と熟練労働者の雇用を支えています」と謝辞を表明した。
併せて当該地域の学び舎であるマーシャル大学のブラッド・D・スミス学長は、「このプログラムを通じて、多くの人々がスキルを習得し、やりがいのあるキャリアを積み上げています。こうした取り組みは、自動車産業の未来の扉を開く鍵になります」と説明している。
最後にウェストバージニア州上院議員グレン・ジェフリーズ氏は、「トヨタは、我々の長年にわたる貴重なパートナーです。今発表は、トヨタがウェストバージニア州への投資を継続し、経済の重要な牽引役としてこの工場を支援する姿勢を示すものとなりました。
この州に於けるトヨタの成功は、将来の経済発展の機会を州にもたらすものであると同時に、長年、地域と企業が共に歩んできた歴史の一環でもあるのです」と結んだ。
ウェストバージニア工場の概要
名称 :Toyota Motor Manufacturing West Virginia
(トヨタ モーター マニュファクチャリング ウェストバージニア)
設立 :1996年
代表者 :David Rosier
従業員数 :約2,000人
事業概要 :エンジン、トランスミッション、ハイブリッドトランスアクスルなどの生産