北米の販売目標60万台は、5年前倒しの2015年度に達成
富士重工業株式会社(スバル)は5月8日に決算会見を開き、2015年3月期決算と、今期(16年3月期)予想を発表した。
今期の連結営業利益は、我々報道陣の想定通りの内容で、主力の北米販売の伸びによって、前期比19%増の5030億円と4期連続の最高を見込んだ。
ちなみに今期の世界販売は、18%増の92万8000台と4期連続の積み上げを計画しており、特に北米では、30%増・60万台の伸びを狙っていく見込み。営業損益は、売上構成差等で306億円の増益効果を想定。純利益は29%増の3370億円と予想している。
ちなみに為替は、1ドル118円を前提としており、同算出では827億円の増益効果が出る計算だ。昨年公表した中期経営計画で掲げていた、北米の販売目標60万台は、5年前倒しの2015年度に達成する見通しも明らかにした。
2020年に、車線変更を含めた高速道路での自動運転を目指す
吉永泰之社長は、「営業利益は、為替の効果を前期実績に乗せて5030億円の計画とした。これを目指し全社で努力したい」と語った。
また米国における好調については、「米国の景気が良いから売れているというよりは、もともと底堅いと理解している。
スバルの戦略が、米国で伸びるSUV市場とマッチした。消費心理として、品薄感がずっと続いていることも、入手欲求を醸成する良い循環になっているのだと思う。
実際、現地のディーラー在庫は、4400台と10日分しかなく、現地ディーラーからは、車さえあれば間違いなくもっと売れると、いわれている。
ただ供給オーバーになってくると、それまでの良い循環が大きくに変わることもあるので、慢心している気持ちは全く持ち合わせていない」と述べた。
加えてアイサイトの今後の技術的な成長について、「安心と愉しさを追求し、世界のお客様の命を守ること、これをテーマに、これからも変わらずやっていきたい。
具体的には、今のアイサイト バージョン3が、今後2017年には自動車専用道路で、同一車線上での渋滞追従機能が実現される。実は今も追従はできるのだが、これをレベルアップさせたものにしていきたい」と語り、
さらに「2020年には、車線変更を含めた高速道路での自動運転を目指していきたいと考えている」と述べた。
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富士重工業 2015年3月期 通期連結業績の概要は以下の通り
<2015年3月期 通期業績:連結売上高>
スバル車の全世界販売台数は、前年同期比10.4%増の911千台となりました。
国内販売では、レヴォーグやWRXなどの新型車効果により登録車が前年を上回ったものの、軽自動車は前年を下回ったことから、同10.4%減の163千台となりました。
一方、海外販売ではレガシィ/アウトバックやWRXなどの新型車が好調であったことに加え、フォレスターが引き続き順調に推移し、海外合計では同16.2%増の748千台となりました。
連結売上高は、販売台数の増加や為替変動等により、同19.5%増の2兆8,779億円となりました。
<2015年3月期 通期業績:連結損益>
連結損益は、諸経費等ならびに試験研究費の増加を、販売台数の増加や為替変動、原価低減の進捗等によりカバーし、営業利益が前年同期比29.6%増となる4,230億円となりました。
経常利益は同25.2%増の3,936億円、当期純利益は同26.7%増の2,619億円となりました。
なお、北米販売台数は6期連続で過去最高*1を更新。全世界販売台数、海外販売台数、売上高、各利益段階のいずれも3期連続で過去最高*1となりました。
また、通期業績を踏まえ、期末の1株当たりの配当を前回計画から6円増配の37円とします。
この結果、第2四半期末に実施した1株当たりの配当金31円と合わせまして、1株当たりの年間配当金は68円となり、前期実績53円に対して15円増配となります。
<2016年3月期 通期連結業績見通し>
スバル車の全世界販売台数は、北米などでの増加を見込み、前年同期比1.9%増の928千台を計画します。
通期連結業績については、販売台数の増加に加え、為替変動や原価低減の進捗により、諸経費等ならびに試験研究費の増加をカバーし、連結売上高は同5.3%増の3兆300億円、営業利益は同18.9%増の5,030億円、経常利益は同25.7%増の4,950億円、当期純利益*2は同28.7%増の3,370億円を計画します。
なお、北米販売台数は7期連続で過去最高*1、全世界販売台数、海外販売台数、売上高、各利益段階のいずれも4期連続での過去最高*1となる見通しです。
また、通期連結業績見通しの前提となる為替レートは¥118/US$、¥125/EUROです。
また、第2四半期累計期間業績ならびに通期連結業績見通しを踏まえ、第2四半期末及び期末の1株当たりの配当を前回計画からそれぞれ3円増配の31円とします。この結果、1株当たりの年間配当金は、6円増配の62円となる予定です。
*1:通期連結決算の開示を始めた1986年3月期以降の過去最高
*2:2016年3月期 通期連結業績見通しの当期純利益は「親会社株主に帰属する当期純利益」
以上
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