新コンセプトのコンパクトステーションワゴンとして再登場
本田技研工業(本社:東京都港区、社長:伊東孝紳、以下ホンダ)は、5月15日より、コンパクトボディを持つ新ステーションワゴン「SHUTTLE」(シャトル)を発売する。
シャトルという車名は、スペースシャトルの様に「人と荷物を安全に、先進の技術で運ぶ」というイメージから命名され、今から32年前の1983年に「シビック・シャトル」として初登場した。
以降、2011年からは「フィット・シャトル」と名前を変えながら、5ナンバーサイズならではの扱い易さと、広いスペースユーティリティー性で、市場から受け入れられてきた。
今モデルでは、優れた燃費性能、堂々とした存在感あふれるフォルム、クラス最大(5ナンバーステーションワゴン枠・ホンダ調べ、以降も同様)のフラットなラゲッジスペースを持ち合わせつつ、上質な走りも求めた、新コンセプトのコンパクトステーションワゴンとして、再登場を果たした。
新シャトルは開発当初から、単独モデルとして開発を進めてきた
これまでの「シャトル」は前述のように、車体骨格にフィットと同一のプラットフォームを利用してきたという経緯から、「フィット」のカテゴリーモデルとして存在してきた。
しかし実際の市場性で、両車はハッチバックボディと、ステーションワゴンという指向性の異なるモデルであること。
それを踏まえて、シャトルに対して自動車ユーザーが求める「価値」に、フィットとの違いが明確に生まれてきた事。
販売価格面でのプライス幅にも、異差が生じてきた事などから、今回、あえて同一シリーズ上のクルマとして位置付けるよりも、むしろ「シャトル」として独立させた方が「お客様にも受け入れて頂き易い」(新型シャトルの開発を担った本田技術研究所の磯貝尚弘主任談)とし、今モデルの開発当初から、単独モデルとして開発を進めてきたという。
コンパクトワゴンとしての機能追求に、徹底的に拘る
そこで具体的には、先の1983年発売の初代シビックシャトルが謳った「ライフクリエイトワゴン」のDNAを引き継ぐことを決め、コンパクトワゴンとしての機能の追求に、徹底的にこだわってきたのだと云う。
特に、ラゲージスペースは、1クラス上のモデルに匹敵する570リットルの容量を確保。大きな開口部やフラットな床面、リヤシートの裏側上部に設置した、花束などをお洒落に収納できる折りたたみ式の「マルチユースバスケット」など、新たなアイデアも採用している。
使い易さと上質感を追求した、クラス最大のラゲッジスペースは、容量はもちろん、荷物に応じて使い分けられる便利で豊富な収納スペースを設ける等、快適な使い勝手も実現している。
5ナンバーワゴンクラストップの優れた燃費性能を達成
なお同車に搭載されたパワーユニットは、アトキンソンサイクル(シリンダー内燃焼を基礎に、圧縮比よりも、膨張比を大きくして熱効率を改善する仕組み)の1.5リッター直4ガソリンエンジンに、モーターを内蔵した7段デュアルクラッチ式ATを組み合わせたハイブリッドユニットと、ガソリンエンジンを単体で搭載したタイプの2種類がある。
ハイブリッド車には、環境性能とスポーティーな走りを融合したハイブリッドシステム「SPORT HYBRID(スポーツ ハイブリッド) i-DCD(Intelligenlgent Dual Clutch Drive(インテリジェント・デュアル・クラッチ・ドライブ)の略)」を採用。
一方、ガソリン車には、軽快な走りを提供する1.5L直噴DOHC i-VTECエンジンを採用した。
気になる燃費に関して、ハイブリッド車は、クラストップ(5ナンバーステーションワゴンとして・ホンダ調べ)となる34.0km/L(JC08モード・HYBRID<FF>メーカーオプション非装着車・国土交通省審査値)という優れた燃費性能を達成。
また、5ナンバーステーションワゴンのハイブリッド車としては、初めて4WDを設定(ホンダ調べ・2015年4月現在)した。
【シャトルの主な特長】
■躍動的で存在感のあるスタイリッシュなエクステリア
・コンパクトワゴンでありながら、流麗で伸びやかなルーフラインと、存在感あふれるダイナミックなロアボディにより、ステーションワゴンとしての機能を最大化しながらも、新しい価値を体現する独創のスタイリッシュフォルムを実現。
・フロントグリルとヘッドライトを一体造形にすることで、ホンダ独自のデザインアイデンティティー「ソリッド・ウイング・フェイス」が、ワイドで先進的なイメージを強調している。
・インラインタイプのLEDヘッドライトを新開発した。これは、LED光源をリフレクターで反射させる構造により、ヘッドライト全体が、ひとつの面のように光るデザインを実現したもの。
ヘッドライトに、シャープな印象を与えるライン状のポジションランプを組み合わせることで、フロントグリルとの一体感を高めている。
■卓越した質感と使い易さで、乗る人の心を満たすインテリア
・柔らかい触り心地の大型ソフトパッドを、大胆に取り入れたダッシュボードの中央には、ドライバーを包み込むように広がるクリスタルブラックパネルを配置。
・運転席と助手席に、パーソナルな空間を創出するハイデッキセンターコンソールを採用。大型アームレストを備えるとともに、ドリンクホルダーやトレイ、フロントコンソールポケットを運転席と助手席から手の届きやすいように配置。
また、タブレット端末も入る大型コンソールボックスを設けるなど、乗る人にとってくつろぎと快適な使い勝手を実現。
・シート素材は、極細繊維を用いて高密度構造とすることで、スウェードを上回る滑らかで柔らかな触感を追求。
■ステーションワゴンの空間価値を最大化したパッケージング
・5ナンバーサイズのコンパクトなボディーでありながら、広々とした室内空間を実現。
・5名乗車時で、荷室容量は、クラス最大の570L(HYBRID<FF>の場合。床下収納スペース<30L>を含む。数値はVDA方式によるHONDA測定値)を確保。
後席を倒した2名乗車時には、荷室長は最大184cm、荷室容量は最大1,141Lまで拡大。
・フラットな床面に加え、リア開口部は大きく低くすることで荷物の積み降ろしがし易く、使い勝手の良いラゲッジスペースとしている。
・開放感のある頭上スペースを確保しながら、ほとんどの立体駐車場に入庫可能な(すべての立体駐車場に入庫可能とは限らない。また表示上では入庫可能な駐車場でも、施設の車高検知センサーによる警告や、車高制限バーへの干渉で入庫できない場合がある)全高1,545mm(4Wd車は1,570mm)を実現。
■乗る人が快適に使える、工夫を凝らしたラゲッジ装備
・大切な小物などを置けるスペースとして、後席のシートバックに「マルチユースバスケット」を装備。
左右別々に使うことが出来、リアシートからも簡単に手が届く。また、使わないときは折りたたむことができる。(HYBRID X、HYBRID Z)
・汚れに強い樹脂素材を使った「ラゲッジアンダーボックス」は、泥の付いた靴なども気軽に積み込むことが可能。
■クラストップの低燃費と力強い走りを実現
・ハイブリッド車には、1.5LアトキンソンサイクルDOHC i-VTECエンジンに、高出力モーター内蔵7速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)、リチウムイオンバッテリーとパワードライブユニットを一体化したIPU(インテリジェント パワーユニット)を組み合わせたSPORT HYBRID i-DCDを採用。クラストップとなる34.0km/Lの低燃費を達成している。
・5ナンバーステーションワゴンのハイブリッド車として初めて4WDを設定。軽量でコンパクトなビスカスカップリング式4WDシステムを採用することで、ハイブリッド車ならではの低燃費に加え、寒冷地や降雪地域など滑りやすい路面での運転に、安心感をもたらす。
■上質な移動空間を実現する、乗り心地と静粛性
・ロングドライブでも疲れにくい快適な乗り心地と、軽快かつ安定感のある走りの実現のため、専用設計のステアリング並びに、サスペンションシステムを採用した。
さらにHYBRID X、HYBRID Zには、フロントとリアに振幅感応型ダンパーを採用し、乗り心地と操縦安定性を高めた。
・遮音樹脂層を挟み込んだ遮音ガラス採用のフロントウインドウ(ハイブリッド車のみ)や、吸音タイプのフロアアンダーカバーといった、遮音・吸音効果を高めるこだわりの技術を各所に投入。高速クルージング時でも会話が楽しめる、高い静粛性を実現。
・より楽しいドライビングと、高い走行安定感を両立するため、剛性を高める補強とバランスの最適化を各所に施すことで、ワインディングロードでの爽快なハンドリングを実現。高速道路でのレーンチェンジ時などでも効果が実感できるよう配慮した。
https://www.youtube.com/watch?v=TjBtjMmbgfI
新型コンパクトワゴン「SHUTTLE」発表会ライブ中継(映像開始から32分20秒経過あたりより開始。実質46分余り)
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