イスパノ・スイザ、ペブルビーチ・コンクール・デレガンスで最優秀賞

第74回を迎えた「Pebble Beach Concours d’Elegance( ペブルビーチ・コンクール・デレガンス )」は8月17日(カリフォルニア州ペブルビーチ発)、2025年のベストオブショーにHispano-Suiza(イスパノ・スイザ)を選出した。

今年は22カ国からの55台に上る国際エントリーに加え、米国内31州から174台の米国内エントリーを加えた229台が披露され、フロリダ州ナポリから参加したリー・アンダーソン・シニア氏の1924年製品・Hispano-Suiza(ヒスパノ・スイザ)がベストオブショーの栄冠に輝いた。

ちなみにHispano-Suizaは、これまでペブルビーチで2度ベストオブショーに輝いており、最直近では1989年に選出の栄誉に浴している。

今回の選出にあたり同コンクールで会長を努めるサンドラ・バトン氏は、「かつてイタリアで行われた公道自動車レースタルガ・フローリオ(Targa Florio)やコッパ・フローリオ(Coppa Florio)に参加していたHispano-Suiza H6C Nieuport-Astra Torpedoは、細心の注意を払って復元されており、この素晴らしい仕上がりはベストオブショーに相応しいものです」と述べた。

一方で受賞の栄冠を得たリー・アンダーソン氏は、「ペブルビーチでベストオブショーを手にしたことは我々、自動車収集家にとって無上の喜びです。

それを2度も頂けたことを心から幸運に思います(彼は2022年のペブルビーチコンクールでフィゴニボディの1932デュゼンバーグでベストオブショーを獲得した)。

かつて私が最初に、このクルマに惹かれたのはマホガニーのストリップでボディ外装が形作られているところでした。そもそも私はウッドボート車のコレクターで。今から40年前にそうしたものを収集し始めました。

このクルマにはマホガニーのストリップが8,500個のリベットを用いて内側のリブに接合されています。伝えられるところによると、当初のボディ重量は僅か160ポンドだったようです」語っている。

今年のペブルビーチ・コンクール・デレガンスは、チャリティーを介して400万ドル以上の資金を集め、イベントの慈善寄付総額はこれまでに4500万ドルを超えた。

これらの資金は、青少年教育に焦点を当てた100近くの地元の非営利団体に提供され、モントレー郡の年間10,000人以上の子供たちのサポートにも使われるという。

また公式オークションハウスのグッディング・クリスティーズは、先週末、これまでで最も高い収益を上げ1億2,700万ドル以上を達成した。2日間のペブルビーチオークションでは、幾つかの世界記録が樹立されている。

その中には、グッディングクリスティーズがこれまでにオークションに出品した中で最も価値のあるクルマである1961年製のフェラーリ250 GT SWBカリフォルニアスパイダーコンペティツィオーネは、2500万ドル以上で落札された。

最後に次回のペブルビーチ・コンクール・デレガンスの第75回のパーティーは、2026年8月16日にペブルビーチのロッジで開催され、フェラーリとコーチビルダーのヴィニャーレのブランドが紹介される予定だ。更なる詳細は、今秋に発表される。なおペブルビーチコンクールの詳細は、公式サイトを参照されたい。
 
 




 
 

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