スズキ、海外事業の好調で売上高3兆円を回復。但し営業利益は6期振りの減益に


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スズキ、2015年3月期決算発表。年間配当は配当性向15%を目途に3円増配に

スズキ株式会社(本社:静岡県浜松市、社長:鈴木修、以下スズキ)は、5月11日、2015年3月期決算を発表した。

発表された本決算内容によると、グループ全体の決算において、売り上げが3兆154億円と、前年より2パーセント増。

一方で、営業利益は4パーセント減の1794億円となった。これは日本を含む世界全体で、販売台数を伸ばしたものの、それらに伴う販売費用が増えたこと。

また約200万台のリコールに伴う費用を計上したことなどで、営業利益がリーマンショック以来6年振りの減少に転じたため。

同社では、これを受けて来年3月期について、軽自動車税の増税の影響等を勘案し、国内販売の計画を、前年度比から14パーセント引き下げたものの、インドなど海外での販売拡大が見込まれる(インド子会社のマルチ・スズキは前期決算で最高益)として、全体としては増収増益となる見通しとした。

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インドなど海外での販売拡大が見込まれるため、全体としては増収増益となる見通し。写真はマルチ・スズキにおける販売車、ALTO K10

なお今期連結業績予想では、すべての利益で2期ぶりの過去最高となる見通し。連結営業利益予想は、前期比5.9%増の1900億円。売上高は先の通りで、3兆円台を2期連続で見込んでいる。

鈴木修会長は、会見の席上で、「未来に向けて生き残るために、売上高と利益の二兎を追う」と、語るものの、決して急成長は追わず、「竹の節ような1000億円程度の純益作りをやっていく」という。

また国内市場に関しては、「今更、軽自動車税の増税の影響をあれこれ言っても仕方がない。来期に向けて、軽自動車の燃費の良さをセールスポイントにしていきたい」と述べた。

本決算概要は以下の通り

1.2015年3月期決算の業績概況
当期の連結売上高は、3兆155億円と前期に比べ、772億円(2.6%)増加し、リーマンショック後に落ち込んでいた売上高を3兆円まで回復することができました。

国内売上高は、四輪車の減少により1兆946億円と、前期に比べ381億円(3.4%)減少しましたが、海外売上高が、インドでの四輪車の売上増加等により1兆9,209億円と、前期に比べ1,153億円(6.4%)増加しました。

連結利益の面では、営業利益はインドネシア、タイでの減益をインドでの増益でカバーしたものの、国内外での営業諸費用の増加等により1,794億円と前期に比べ83億円(4.4%)の減少となりました。

経常利益は、1,943億円と前期に比べ35億円(1.8%)の減少、当期純利益は少数株主利益の控除が増加したことなどにより969億円と、前期に比べ106億円(9.9%)の減少となりました。

なお、期末配当金につきましては、前期に比べ減益ではありますが、連結配当性向15%を目途に1株につき前回予想値から3円増配し、17円(前年期末配当金14円)とさせていただく予定です。

この結果、年間配当金は27円となり、前期に比べ3円の増配となります。

2.各セグメントの状況
四輪車事業につきましては、国内売上高は「ハスラー」が2015年次RJC カー オブ ザ イヤー他、多くの賞を受賞するなどお客様にご好評を頂き、また、ガソリン車No.1燃費を達成した新型「アルト」、広さ、低燃費、使いやすさを追求した軽ワンボックス「エブリイ」、「エブリイワゴン」の発売など商品力を強化し拡販に努めてまいりましたが、消費税率引上げに伴う反動減もあり、前期を下回りました。

海外売上高は、インドでの増加等により前期を上回りました。この結果、四輪車事業の売上高は2兆7,020億円と前期に比べ863億円(3.3%)増加しました。

営業利益は、インドでの増益があったものの日本やインドネシア、タイでの減益等により1,718億円と前期に比べ75億円(4.2%)減少しました。

二輪車事業につきましては、売上高はアジアでの販売減少等により2,505億円と前期に比べ161億円(6.0%)減少しました。営業利益は前期の1億円から営業損失7億円となりました。

特機等事業の売上高は、欧州や北米での船外機の売上増加等により630億円と前期に比べ70億円(12.5%)増加しました。営業利益は83億円と前期並みとなりました。

所在地別の営業利益につきましては、アジアがインドネシア、タイなどでの減益をインド四輪でカバーし816億円と、前期に比べ222億円(37.3%)増加しましたが、日本が国内外の販促強化や品質費用の増加等により907億円と前期に比べ438億円(32.6%)減少しました。

3.次期の連結業績予想
次期は国内軽四輪の需要減が想定されるものの、インドをはじめ海外での販売増加等により当期に比べ増収増益を見込みます。

当社グループは、一丸となってあらゆる分野での改革に取り組み、以下の連結業績予想を達成すべく事業活動を展開してまいります。

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