グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに参加
マツダ株式会社(本社:広島県安芸郡府中町、社長:小飼雅道、以下、マツダ)は、6月26日(金)~28日(日)の3日間、英国ウェストサセックス州グッドウッドにおいて開催された世界最大級のヒストリック・モータースポーツイベント「2015年グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」に参加した。
このグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードは、英リッチモンド公爵家が、私有地に建設したサーキットに端を発する。
リッチモンド公爵家は、チチェスター北部の丘陵地に広大な私有地を保有しており、先のグッドウッド・サーキットのほか、グッドウッド競馬場、チチェスター・グッドウッド空港、ゴルフコースやホテルなどを所有している。
そして現当主のマーチ卿は、自身が熱心な自動車愛好家であることから、自前の私有地を開放して古き良きレーシングマシンを愉しむイベントを思いつき、早速1993年に実行した。
これがグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード誕生の切っ掛けとなった。以来、マーチ卿のイベントは、瞬く間に世界に知られるようになり、広くエンスージァストに知られる著名なビッグイベントとなった。
敬意を集めたルマン24時間で優勝した唯一の日本車
先の通り、広大な私有地で開催される同イベントはカントリー・ハウス前の広場がメイン会場となっており、毎年、古くは20世紀初頭のクラシックカーから、最新型のF1マシンまでが幅広く展示される。
それは時代が21世紀を迎えた今日に至っても変わらず、催事全体にイギリス荘園文化の薫りが色濃く、その独特の雰囲気もあって今や世界各国から20万人を超えるファンが集う。
そして、そのカントリー・ハウス前のメイン会場には、毎年、巨大なテーマモニュメント「セントラル・フィーチャー」が建設されるのだが、今年はマツダの参加を記念し、マツダを強くイメージしたモチーフが採用された。
具体的には、モニュメントの先端にルマン24時間耐久レースで唯一の総合優勝を果たした日本車「マツダ 787B」(レプリカ)と、ドライビングシミュレーションゲーム「グランツーリスモ6」用に公開したマツダが昨年公開した「マツダ LM55 ビジョン グランツーリスモ」のフルスケールモデルが飾られたのである。
さらにこの先端の2台のクルマを支える支柱部分は、神社の軒を支える「組物」という日本の伝統的建築様式をモチーフにした立体構造になっている。これにより、マツダが日本のブランドであることが表現されているという訳だ。
ロータリーレーシングカーのサウンドが賞賛される
この2015年の「セントラル・フィーチャー」は、マツダが着実に積み重ねてきたモータースポーツの歴史と、技術面に於けるマツダの飽くなき挑戦を表現するチャレンジ・スピリット、そしてスタイリッシュで生き生きとしたマツダ車を象徴していると云い、6月25日夜(現地時間)に行われたアンベール式典では、幻想的な花火の演出の下でこのテーマが招待客を集めて紹介されている。
この式典で、スピーチしたマツダの執行役員・デザイン本部長の前田育男氏は、「このセントラル・フィーチャーは、マツダが常に他に真似できない独自の技術を持つ、エンジニアリングとデザインに強みを持つ会社であることを表現しています。
皆さんの目の前にあるオブジェは、生き物の動きの中にある強さ、美しさと緊張感、そして日本の美意識である無駄をそぎ落とした美しさという、マツダの魂動デザインの考え方を表現しています」と述べていた。
また、この「セントラル・フィーチャー」下には、イベント期間中毎日、ヒルクライムコースでの走行を終えた「マツダ 787B」、「マツダ 787」、「マツダ 767B」、「マツダ RX-792P」、「マツダ RX-7 GTO」の5台の歴代マツダロータリーレーシングカーが集結。
この5台のマシンがピットに戻る際は、一斉に全車のエンジンに火が入り、その独特のロータリーサウンドは、その度に観客の拍手喝采を受けた。
成熟した欧州自動車文化の厚みを感じさるイベント
一方、新型「マツダ ロードスター」(欧州名:MAZDA MX-5)は、マツダの常務執行役員、毛籠勝弘氏と執行役員デザイン本部長の前田育男氏がドライブし、世界各国の新型車と共にヒルクライムコースを走行する栄誉に浴した。
会場は終始、往年のクラッシックカーを筆頭に、ルマン24時間歴代の耐久レースカー、WRCカー、F1マシン、スーパーカー、最新のニューモデルなどが所狭しと並び、エンスージァストにとっては、それらを1日中眺めているだけでも飽きない光景が繰り広げられた。
その他、最新モデルを展示するパピリオン、各メーカーの自慢の車に乗ることができるムービングモーターショウ、デザインコンクールを実施するスタイルエレガンス、モーターサイクルパドックなど、全ての来場者が思い思いのスタイルでイベントを楽しんだ。
中でも、年配夫婦などの大人達が、穏やかにクルマを楽しむ姿が数多く見られ、欧州に於ける成熟した自動車文化の厚みを感じさせる出来事として、参加したマツダスタッフの心に残るイベントとなったようだ。
グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード https://grrc.goodwood.com/section/festival-of-speed/
グランツーリスモ公式サイト http://www.gran-turismo.com/jp/
関連記事(6/27掲載記事)
マツダ、2015年グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに参加
その他の記事(新車関連)
・日産、ノートカスタムのライダー、アクシス、LV刷新
・フォード、新SUV「リンカーン ナビゲーター」発売
・日産、「ノート」をマイナーチェンジ
・オーテックジャパン、エクストレイルモード・プレミア
・トヨタ、新型軽乗用車ピクシス メガを発売
・レンジローバー・イヴォークアーバナイト100台限定発売
・光岡自動車、ミディアムセダンRyugiをマイナーチェンジ
・富士重工業、SUBARU BRZ tSを300台限定発売
・VW、ビートル生誕77周年記念のThe Beetle追加
・富士重工業、スバルWRX S4/STIを改良し発売
・トヨタ、ポルテおよびスペイドを一部改良
・プジョー308 GT Line / 308 SW GT Line発売
・プジョーRCZ GT Lineを発売
・ダイハツ、ウェイクにモンベル・波伝説仕様車追加
・トヨタ、ヴィッツを一部改良Toyota Safety Sense C搭載
・ホンダ、インドネシアモーターショーに新BR-V出展
・トヨタ、プリウスPHVを一部改良して発売
・モーガン、英国で電動3輪車「EV3コンセプト」を公表
・BMW、ニュー6シリーズを発表
・ルノー・ジャポン、ルノー キャプチャーカンヌ40台限定
・FCAジャパン、AlfaRomeoGiulia(ジュリア)を公開
・フォルクスワーゲン新Passat/Passat Variantの受注開始
・スズキ、エブリイ・スペーシアに車いす移動車を追加
・Alfa Romeo Giulia(アルファ ロメオ ジュリア)走行映像公開
・新型MINI Clubman(ミニ・クラブマン)登場
・FCAジャパン、Fiat 500/500C Gialla(ジャッラ)発売
・FCAジャパン、Fiat Panda 4×4 Comfort発売
・FCAジャパン、Alfa Romeo Giulietta105周年限定車発売
・ポルシェボクスターと911カレラのブラックエディション
・BMW4グランクーペStyle Edge xDrive135台限定
・アウディA5 Sportback / A5 coupe S line competition plus
・Mercedes-AMG A 45 4MATIC Yellow Color Line発表
・インフィニティ新Q30今秋フランクフルト2015で初公開
・ホンダ、GRACE(グレイス)にガソリン車を追加し発売
・スバル、インプレッサ SPORT HYBRID発売
・ダイハツ、3つ目の意匠となる「コペン セロ」を発売
・三菱、新型アウトランダーPHEV/アウトランダー発売
・MBJ、CLA シューティングブレーク発表
・MBJ、CLA Shooting Brake OrangeArt Edition
・MB、新クロスオーバーGLC世界初公開
・フォード、エクスプローラーLIMITED EcoBoost限定200台
・トヨタ、ランドクルーザープラドを一部改良して発売
・アウディ、AUDI R8 E-TRONいよいよ受注開始へ
・ホンダ、MotoGPマシンの公道走行車「RC213V-S」発売
・VW、UP!にアイドリングストップ機能、燃費12%向上
・BMW、新7シリーズを欧州マーケットで公開
・ケータハム、欧州市場へワイドボディ、セブン275R
・VW、6年ぶりにM/Tモデルを導入・受注開始
・FCAジャパン、コンパクトSUV「Fiat500X」今秋販売
・BMW、次世代BMW X1を欧州において公開
・BMW、640iクーペM Performance Edition全国10台限定
その他の記事(モータースポーツ)
・フォルクスワーゲン世界ラリー選手権(WRC)6勝目
・アウトランダー、ファルケンでバハ・ポルタレグレ挑戦
・TOYOTA GAZOO Racing、WRC推進体制を発表
・プジョー 208 GTi、全日本ラリー選手権4戦クラス5位
・充電池エネループで鈴鹿サーキットを疾走する競技会
・米国TUSC第6戦、ファルケンタイヤ装着車がクラス優勝
・欧州の宝石、エンスタール・クラシックとポルシェの蜜月
・シトロエンDS、フォーミュラEに参戦発表
・WTCC第6戦・スロバキアでもシトロエン勢の強さ際立つ
・SUPER GT500第3戦タイ、S Road MOLA GT-R3年ぶりの栄冠
・トヨタ、ル・マン24時間レース健闘したが雪辱果たせず
・ポルシェ、ル・マン24時間レース後のチームコメント
・ル・マン24時間、ポルシェ1998年以来17年振りの優勝
・フォード、来年度のル・マン24時間耐久レースに参戦宣言
・ポルシェ、過酷なレース活動は未来のクルマを育むゆりかご
その他の記事(イベント)
・鈴鹿8耐前夜祭で3メーカーのスーパーマシンが競演
・マツダ、「船積み見学会」を開催7/21
・日産、本社ギャラリーで夏休みファミリーイベント開催
・東名高速・足柄で行列のできる法律相談所イベント
・第20回NAPAC走行会in富士、参加者100名募集中
・マツダ、Be a driver. Experience at Roppongiを開催
・名神高速道路、全線開通50周年キャンペーンを開催
・東名高速 ・足柄「エヴァンゲリオン」とコラボ
・ポルシェ、軽井沢でMacanの試乗会7/22まで
・BMW、音楽イベントSadao Watanabe Orchestra協賛
・三菱「スターキャンプ2015 in朝霧高原」を開催
・トヨタ博物館、企画展「はたらく自動車」を開催
・BMW MOTORRAD DAYS JAPAN 2015開催、8月29・30日
・東急電鉄、二子玉川駅でセグウェイに乗るツアー開始
・ホンダジェット遂に日本の空へ。国内報道陣に初披露
・トヨタ「第39回トヨタ ロビーコンサート」7/30開催
その他の記事(技術)
・ZF、都市型スマートEVの試作車を公開
・国交省、ディーゼル重量車・二輪車排出ガス規制強化へ
・ウィーン工科大、二輪エアバッグにポルシェ博士賞授与
・豊田自動織機、トヨタのディーゼル開発・生産の集約加速
・ジャガー・ランドローバー、クルマをスマホで遠隔操作
・ボッシュ・ダイムラー・car2goで自動駐車実用化へ
・ジャガー・ランドローバー、開発中の安全技術を語る
・国土交通省、電柱などの側面衝突の乗員保護基準を新設
・テスラとガエレクトリックPowerPackをアイルランド導入
・ダイムラー、大型トラックの公道自動運転実験を開始
・VW、新6リッターエンジンのW12 TSIウイーン公開
・トヨタ、燃料電池進化の糸口掴む。性能向上の取組み加速
・アウディ、水と電気だけで作るディーゼル燃料の本格運用
・理研、太陽光エネルギーを水素へ変換するシステム実現へ
・スズキの欧州販売車VITARA、ユーロNCAP評価で5つ星獲得
・アウディ、電動ターボ搭載TTクラブスポーツコンセプト
その他の記事(企業・経済)
・ホンダ、シビック・ツアラー燃費ギネス記録を更新
・タイムズカープラス会員数50万人突破
・イタリア・アレーゼのアルファロメオ歴史博物館探訪
・トヨタ新株「AA型種類株式」7月3日より受付開始
・ボルボ、チャイルドシートの新ラウンジコンセプト公開
・ルノー・日産アライアンス、EV販売累計25万台報告
・国内車メーカー3社、水素ステーションの整備促進へ
・スズキ、代表取締役の異動と役員新体制を発表
・マツダ、グッドウッドフェスティバルオブスピード参加
・タカタ株式会社、6月25日に定時株主総会を開催
・トヨタ、北米新本社屋の完成予想図を公開
・日産、第116回 定時株主総会。ゴーン氏報酬初の10億円超
・ホンダ、株主総会開催。伊東孝紳社長、リコールに陳謝
・いすゞとGM、米国向け商用車に関する協業に合意
・トヨタ、定時株主総会で新型種類株式の発行を可決
・スズキ、マレーシアのプロトン社と協業
・カローラ、長谷川氏の想い受け継ぎ国内累積1000万台
・独ダイムラー、産業・家庭用蓄電池ビジネスに参入
・スズキ2気筒0.8Lディーゼルエンジンを開発しインド投入
・住友ゴム工業、Goodyear社とのアライアンス契約合弁解消
その他の記事(話題)
・チャイルドシート使用率、5歳使用率が昨年より低下
・女性ウケNo1の車体色はブラック、嫌な色は…
・世界の乗用車売上8,500万台から2030年は1億3,300万台に
・AmazonにNGP日本自動車リサイクル事業協同組合出店
・ホンダ社長会見、八郷隆弘新社長スピーチ骨子
・ネスレ、移動販売車を無料提供する新ビジネスモデル開始
・ベンツ日本、輸入車でもプレミアムブランドでもNo.1獲得
・ファルケン、欧州向けSUV用フラッグシップタイヤ日本発売
・MBJ、自動車誕生130周年記念キャンペーンを実施
・プジョー、308/308SW体験出2つの試乗キャンペーン
・ JAFホームページで車両冠水の検証テスト動画を公開
・MBJ、羽田空港に情報発信拠点をオープン
・パイオニア、LTE通信ミラー型テレマティクス端末を発売
・JAFのWebサイトに対話型ナビゲーター登場
・日本エレクトライク、三輪EVの型式認証を取得
・JAF長野が検証、チャイルドシートの取付9割が不適切
・ポルシェ、クラシック911用ダッシュボードを再現し販売
・ホンダシビックツアラー1.6i-DTEC燃費のギネス記録挑戦
・DeNA、スマホ向け無料カーナビアプリ「ナビロー」提供
・運転テクニックアンケ、女性「合流」・若者「駐車」が苦手