上の写真はマイアミでの予選でジュリアス・ベア・ポールポジショントロフィーを獲得したノーマン ナトー選手
日産自動車(本社:神奈川県横浜市西区、社長:イヴァン エスピノーサ)は4月14日、同社の日産フォーミュラEチームが参加したABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン11( 2024/25 )の第5戦で、ノーマン ナトー選手が初のポールポジションを獲得したことを発表した。
但し、ナトー選手はレースを首位でゴールしたものの、レース後のペナルティにより6位、ローランド選手も同じくペナルティにより10位となっている。
予選でナトー選手はデュエルに進出し決勝まで勝ち上がり、初めてのジュリアス・ベア・ポールポジショントロフィーを手にした。
レースでは、好調なスタートを切り、そのまま先頭集団で首位争いを繰り広げた。一方、オリバー ローランド選手は、接戦のグループAでトップ4を逃し、16位から決勝をスタートし、エネルギーを温存しながら順位を上げていった。
22周目で赤旗が出た際、ナトー選手は6位、ローランド選手は11位に位置し、両ドライバーともに6分のアタックモードを残していた。そこでスタンディングスタートでのレース再開直後に、両ドライバーとも追加の50kWのパワーを得て順位を上げ、ナトー選手は首位、ローランド選手は4位でフィニッシュした。
しかし、両ドライバー共にアタックモードを使い切っていなかったため、レース後に10秒のタイムペナルティを受け、ナトーは6位、ローランドは10位と順位を下げた。一方でチームとしては両ドライバー共にポイントを獲得。次回、フォーミュラEは、5月3日と4日にモンテカルロでは初のダブルヘッダーで開催される。
この成果に日産フォーミュラEのゼネラルマネージャー兼日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクターを勤めるトマソ ヴォルペ氏は、「ナトーが勝利したにも関わらず、ペナルティを受け6位に下がるという、波乱の週末でした。
我々の戦略にとって最悪のタイミングで赤旗が出たために、多くのポイントを失う結果となりましたが、ナトーが初めてポールポジションを獲得し、レースでもポイントを得たことは嬉しく思います。
ローランドは技術的な問題でフリープラクティスの大半を逃しました。この技術的な問題は雨により中止になったシェイクダウンで簡単に確認できたはずでした。予選でも良い結果が出せませんでしたが、決勝戦では4位着となり見事な挽回を果たしました。
レース後のペナルティで10位に降格となり残念な結果となりましたが、我々には戦える力があることを改めて示しましたし、ドライバーとマニュファクチャラーズの両ランキングでリードしていることに満足しています。最後まで3つのランキング全てにおいて挑戦していく決意を新たにしています」と今回のレースを振り返った。
オリバー ローランド選手
「予選を挽回できるところまで近づいていたのですが、ペナルティを受け最終的には10位で終わってしまいました。運が悪かったと言えますが、時にはこういったことが起こります。
それでも、今日のレースでチームとして見せたペースは、今後に向けて大きなプラスです。中断がなければ、非常に競争力のある走りができたと感じています。これからの忙しい期間に向けて準備を整え、モナコでの予選をより良い結果にすることを目指します」
ノーマン ナトー選手
セッション前に、日産フォーミュラEチームの第17号車に乗り、ヘルメットをかぶりバイザーを上げているノーマン ナトー。
「初めてフォーミュラEのポールポジションを獲得できたこと、そしてポイントを得られたことを喜んでいます。
ペナルティがなければと悔やまれますが、10秒のペナルティを受けながらも6位でフィニッシュできたことは、我々の強さを示しています。
マシンとも馴染んでおり、予選で最速タイムを記録できたことは嬉しいです。レース後の10秒のタイムペナルティは、運がなかったと残念に思いますが、ポールポジションと6位を獲得したことは自信になるので、次回のモナコではさらに発展させていきたいと思います。」