【動画】ボッシュとダイムラーによる自動駐車システム、car2goカーシェアで実用化へ


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自動運転より先に、早々の段階で自動駐車は実現に向かう。

駐車場内における自動駐車のパイロットプロジェクトを遂に開始

スマートフォンのアプリを使用して、車両が自らが自動で空いている駐車スペースを見つけ、自動で戻ってくる。

そのようなロボットカーは、今や夢物語でもなんでもなく既に実用段階に入っている(まずは上記、ボッシュが制作した54秒ほどのプロモーション動画を参照されたい)。

ロバート・ボッシュGmbH(本社:シュトゥットガルト・ゲーリンゲン、代表取締役社長:Dr.rer.nat.Volkmar Denner、以下ボッシュ)、独ダイムラー AG(本社:ドイツ バーデン=ヴュルテンベルク州 シュトゥットガルト、CEO:ディーター・ツェッチェ、以下、ダイムラー)、ダイムラー AGの子会社のcar2go(カーツーゴー、本社:シュトゥットガルト・ウルム、CEO:ポール・デロング)が、2015年6月8日に発表した共同開発プロジェクトの直近目標は、駐車プロセスの革新とも言える自動駐車の実現だ。

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セキュリティ対応も考えられており、自動駐車中の他車の割り込みなどのアクシデントにも対応する仕組みだ。

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自動駐車が実現すれば、車両が自ら空いている駐車スペースまで移動し、再び自律走行で戻って来るため、駐車操作が苦手なドライバーがストレスを抱えたり、広い駐車場で自分の乗る車両を探す手間がなくなる。

ボッシュ、ダイムラー、car2goの三社が共同開発に乗り出す

このような自動駐車は、ボッシュが開発する駐車場内のインテリジェントなインフラ設備と、車両のコントロールユニット、そしてメルセデ スベンツ車に搭載された最新センサー。さらにcar2goカーシェアリングのノウハウにより、我々の想定より早期に実現するという。

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カーツーゴーが欧米各地で展開しているシェアカー、専用のメンバーズカードやスマートフォンアプリがあれば、自由に利用出来る仕組みだ。

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ダイムラーAGのグループリサーチ、およびメルセデス・ベンツ・カーズの開発統括者であるトマス・ヴェーバー(Thomas Weber)取締役は、「私たちは常にドライバーを中心に考え、行動しています。将来的には、車両が自動で駐車するのみならず、ドライバーのもとへ自ら戻って来るようになるで しょう」と語る。

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また「ボッシュの技術とcar2goのカーシェアリングサービスを組み合わせて、我々は完全自動駐車であるバレットパーキングの実現に向け、インフラをベースとしたソリューションの開発と試験を行っています。

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これは、自動運転の実現への道を一歩先に進める試みです。 今回のケースでは、そのための一部となる自動駐車実現への試みと言えます」とも言う。

さらにボッシュ取締役メンバーのディルク・ホーアイゼル(Dirk Hoheisel)は、「完全自動駐車は、完全自動運転よりも先に量産化のステップに到達することになるでしょう。

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低速度域での走行や、駐車場内のインフラ設備からの情報を利用できることが、より早い時期での実用化を可能にすると考えています」と述べている。

スマートフォン操作によるバレットパーキング

気になる利用方法だが、それは非常に簡単だ。車両を自動駐車する仕組みは、VW車を利用してボッシュが制作した下記動画でご覧頂くとして、実際の運用では、まずスマートフォンを使って、car2goで車両を予約する。そして利用者が駐車場内の乗車エリアに到着すると、予約した車両が自動で走行してくるので、そのまま乗車する。

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車両を返却する際は、返却エリアで停車をし、スマートフォンで返却の手続きを行うだけ。後は自動駐車システムが、車両の登録、システムの開始、そして指定された駐車スペースへ車両を収めてくれる。

同システムの開発を担うボッシュでは、現在、駐車スペースの空き状況を検知するセンサーやカメラ、通信技術などの駐車場で必要なインフラの開発に取り組んでいる。

さらに目下、駐車プロセスの制御を行う通信ユニットの開発も鋭意進めており、ダイムラーと共に、既存の車両の各コンポーネントとのインターフェースが決まる。

これらのプロジェクト進捗に合わせ、car2goの車両に搭載されているセンサーシステムとソフトウェアは早々に刷新される予定だ。car2goのカーシェアリングモデルとしても、さらなる将来の革新への基盤となると3社は見ているようだ。

「car2go」について
car2goは、1分わずか約38セント余りの利用価格で利用するカーシェアリングサービスだ。ドイツ、イタリア、イングランド、オーストリア、オランダ、アメリカ、カナダの他、欧米を中心とした都市部で拡大。

2015年3月の時点で 、1,000,000以上の顧客を持ち、世界8カ国の29の都市で13,000以上の車を走らせている。今や、およそ世界中で3秒に1人が乗車するオンデマンド型カーシェアリングサービスとなった。

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https://www.youtube.com/watch?v=d-na5TyK-1s

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当初のサービス・スタートは2008年、ダイムラー本社並びにcar2go本社があるドイツ南部・シュトゥットガルト市近郊のウルム市(人口12万人)に於けるカーシェアリングが始まり。

今日、カーシェアリングサービスは日本にも存在するが、car2goのサービスが革新的な理由は、まず使用料金が分単位の支払いであること。つまり基本的に最低利用時間が存在しない。

ふたつめはサービス体制がオンデマンドであること。つまり予約が不要で、希望すれば理論的には無制限で使用が可能。

そして乗り捨てが有効なエリア範囲でであれば、指定場所を選ばず自由に乗り捨てが出来る点にある。現在の平均利用時間は30分で、主に市街地内で1台の車両が1日に何回も使用され、渋滞や駐車場混雑の減少に一役買っている。

利用のイメージとしては、乗り捨て自由なレンタサイクルのシステムと似た仕組みだ。

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一方、日本に於いてはcar2goとは、体制や仕組みこそ異なるが、横浜で2014年9月から、メルセデス・ベンツ日本、オリックス自動車、アマノが、car2goサービスと同じ車両のSMARTを利用したスマート・ワンウェイ・カーシェアリング「SMACO」を、期間限定の実証試験スタイルで展開している。

結果、地域における反響が好評なため、当初の実証試験を延長し、2015年9月末まで実施運用される予定となっている。

利用エリアは、みなとみらい・中華街等の横浜市街中心部のほか、東急東横線の大倉山駅や日吉駅、横浜市営地下鉄のセンター南駅などの複数に車両の利用開始・狩猟場所を設けた営業拠点を持つものの、日本国内では、予約の時点で出発地と返却地の指定が必要となっている。

ただ、こうしたマイクロカーを利用したシェアリングサービスに、自動駐車の機能が加わり、さらにいずれはやってくる自動運転の普及(上記動画4分34秒)加われば、我が国、日本に於いても公共交通機関とのシームレスな連携や、場合によってはレジャー時の移動区間の選択において、既存鉄道網との利用者の激しい争奪戦が始まるなど、自動車業界に、とてつもなく大きなパラダイムシフトをもたらす可能性を秘めている。(坂上 賢治)

 

 

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