独Daimler、いよいよ家庭用定置型蓄電池の提供を開始
独ダイムラー ＡＧ（本社：ドイツ バーデン＝ヴュルテンベルク州 シュトゥットガルト、ＣＥＯ：ディーター・ツェッチェ、以下、ダイムラー）は６月１０日（ドイツ時間）から、ミュンヘンで開催されるトレードフェア『Ｉｎｔｅｒｓｏｌａｒ Ｅｕｒｏｐｅ２０１５』（ブースナンバーＢ１.５３０）を皮切りに、子会社であるＤｅｕｔｓｃｈｅ ＡＣＣＵＭＯＴＩＶＥ ＧｍｂＨ ＆ Ｃｏ．ＫＧ （ドイチェ・アキュモティブ社）が開発・製造した家庭用の定置型蓄電池の「ＥＮＥＲＧＩＥＳＰＥＩＣＨＥＲ ＨＯＭＥ」と、ビジネス向けの定置型蓄電池の「ＥＮＥＲＧＩＥＳＰＥＩＣＨＥＲ ＢＵＳＩＮＥＳＳ」のオンライン事前登録による製品提供を開始する。
この蓄電池モジュールは、同社の電気自動車で使用されているテクノロジーを基に設計されおり、１ユニットあたりの容量は２.５ｋＷｈ。
家庭用定置型蓄電池の「ＥＮＥＲＧＩＥＳＰＥＩＣＨＥＲ ＨＯＭＥ」は、最大８個の蓄電池モジュールが増設出来るため、最大約２０ｋＷｈまで拡張することが可能だ。
既に独自の太陽光発電システムを利用している世帯であれば、蓄電損失を抑え、効率的に太陽光からの電力を活用出来ると同社では謳っている。なお具体的な製品出荷は９月を予定している。
なお事前登録による製品予約は、同製品サイトに設置されているフォームから既に申し込むことが可能となっている。
なお同製品サイト並びに動画投稿サイトYouTubeに於いて、製品プロモーション動画も置かれている。
ダイムラーの定置型蓄電池事業そのものは、２０１２年から再生エネルギー発電と蓄電池の最適な連携を目指し、広範囲での導入検証を行ってきた。
特に産業分野に於いては、既にパートナー企業との合弁会社Ｃｏｕｌｏｍｂとリチウムイオン蓄電池ユニットを運用中だ。
具体的には、カーメンツとザクセンにて、Ｄｅｕｔｓｃｈｅ ＡＣＣＵＭＯＴＩＶＥの定置型エネルギー貯蔵システムを設置済みで、地域電力網の安定的運用に活用されている。
今後はＥＮＥＲＧＩＥＳＰＥＩＣＨＥＲ ＢＵＳＩＮＥＳＳを用いたスーパーマーケットなどの店舗、事務所へ展開の他、ＥＮＥＲＧＩＥＳＰＥＩＣＨＥＲ ＨＯＭＥによる家庭向け等の民生用製品の展開を目指しており、ドイツ国内と海外両市場で、販売パートナー企業と共に販路の拡大を図る構えだ。（坂上 賢治）
定置型蓄電池製品のWebサイト https://schlauerspeichern.de/
家庭用定置型蓄電池のＰＤＦ資料（３.１ＭＢ／独語） https://schlauerspeichern.de/Batteriespeicher_Datenblatt_Home_DE_EN.pdf
ビジネス用定置型蓄電池のＰＤＦ資料（１.５ＭＢ／独語） https://schlauerspeichern.de/Batteriespeicher_Datenblatt_Business_DE_EN.pdf
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