テストデーは、実コースを走行できる唯一のチャンス
ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー、以下、ポルシェ)は5月31日(日)、ル・マンで行われた公式プレテストに、3台の919ハイブリッドを持ち込み、実戦前のテストを実施した。
実は1周13.629 kmのサルト・サーキットのうち、9km以上が普段は公道として常に使用されているため、この公式プレテストは、実戦で走るレーシングコース全域を、走行できる唯一のチャンスでもある。
ポルシェチームでは、合計9名のLMP1チームのワークスドライバー達が、ハイブリッドテクノロジーを投入した総出力1000PS以上を発揮する3台の919ハイブリッドマシンをドライブし、計124周を走行した。
919ハイブリッドが参加車両67台中、最速ラップを記録
ル・マンは、フランス西部独特の変わりやすい天候条件下であるため、多くのチームでは、マンシンセッティングに翻弄される場面もあった。
しかしポルシェチームとしては、ドライ、ハーフウエット、フルウエットという多彩な路面下で、実践的なテストを行うチャンスが得られたという。
今回のテストデーに参加した車両、67台の中で、最速のラップタイムを叩き出したのは、ポルシェのワークスドライバー、ブレンドン・ハートレー選手(ニュージーランド)だった。
彼のドライコンディション下でのタイムは、3’21″061。2014年シーズンの予選最速だった919ハイブリッドのタイムは、ロマン・デュマ選手(フランス)の3’22″146(昨シーズンのポールポジションのタイムはトヨタの3’21″789)である。
今年のル・マンは過酷で厳しい戦いになるだろうと監督
ポルシェワークスチームの監督、アンドレア・ザイドル氏は、「テストプログラムは変化する天候条件のため、多少の制約がありました。
そもそもル・マンでは、タイヤの摩耗が勝敗の鍵を握るため、信頼性の高いタイヤ評価を下すために、本当は、おそらく全チームがドライコンディションを願っていたと思います。
しかし、それよりも我々チームにおいては、3台すべてのポルシェ919ハイブリッドが、1日を通して走行を続けることが重要でした。
今年、私達のチームに加わった新ドライバー達は、レース参戦条件の10周を粛々とこなしましたが、その中でフレデリック・マコヴィッキ選手も、919ハイブリッドをドライブしました。
ちなみに今回のテストも含めて、ラップタイムだけで判断するなら、トップ争いは非常に厳しい戦いになるでしょう。実際、予想通り、全てのチームが2014年より速くなっていました。
これから、今日集めた膨大なデータを慎重に検討することが重要です。このテストデーの準備と、それを最大限に活用するために、チームは多大な努力を払いました。
そして今回、私達にとって3台の車両をオペレーションするよい練習にもなりました」と述べた。
【ポルシェ919ハイブリッド(No. 17)のドライバーコメント】
ティモ・ベルンハルト選手(34歳、ドイツ):「路面がドライの間の限られた時間で、できるだけセッティングを煮詰めるよう努力しました。
昨年に比べて車両のバランスは大幅に改善されました。そしてはっきりしていることは、最速のプロトタイプの争いが驚くほど厳しいということです」。
ブレンドン・ハートレー選手(25歳、ニュージーランド):「レッドカラーのカーナンバー17で初めてル・マンを走り、すごく良い気分です。
朝はドライコンディションでのテストでしたが、良い形でスタートを切ることができ、また、その後のウエットコンディションでの走行も貴重なデータ取りになったので良かったです。午後のセッションでは大きく前進し、ペースを上げて走行できました」
マーク・ウェバー選手(38歳、オーストラリア):「非常に忙しいテストデーでした。ポルシェおLMP1チームとして2回目のル・マン出場であるにもかかわらず、学ぶべきことがどれほど多いのかを考えると驚くばかりです。
今日、雨が降ることはわかっていましたが、3人全員がドライコンディションで走行することができました。いずれにしても、ここでのウエット経験が少ない私にとってプラスになりました」
【ポルシェ919ハイブリッド(No. 18)のドライバーコメント】
ロマン・デュマ選手(37歳、フランス):「あらゆるコンディションで走行することができ、良いテストでした。もちろん、変化し続けるサーキットでの正確なセッティングは困難ですが、ドライバーにとっては良い経験になります。
自分達に競争力があることがわかりましたし、ライバル達と拮抗していることもわかりました。昨年に比べて、ポルシェ919ハイブリッドは回頭性が大幅に向上して俊敏になっています。」
ニール・ジャニ選手(31歳、スイス):「非常設のサーキットでは普通のことですが、走り始めではこのサーキットの路面は汚れて埃っぽいものでした。
午前中に2時間もドライだったのは嬉しい驚きでした。これは期待以上で、短時間で多くの作業をこなすことができました。単なるテストではありましたが、速さで2014年の予選を上回りました。しかし、これはライバル達も同様でした」
マルク・リーブ選手(34歳、ドイツ):「良いテストでした。ドライコンディションで、多くの異なることを試すことができました。
クルマもインターミディエイトタイヤが良い感じでしたが、刻々と変化するコンディションでは、細かなことを判断するのが難しいです。コースにはル・マン本戦よりも11台多い67台が走行していたのでひどい混雑状態でした」
【ポルシェ919ハイブリッド(No. 19)のドライバーコメント】
アール・バンバー選手(24歳、ニュージーランド):「ル・マンを初めてポルシェ919ハイブリッドで走行して感動しました。世界有数の美しいサーキットです。
クルマのスピードは感動的で、ハイブリッドシステムは驚くべきものです。4WDシステムのおかげで、雨の中での走行も楽しく、まるでドライコンディションで走行しているようです。
初めてポルシェ カーブを230 km/hほどで走行しましたが、これも魅惑的な体験でした。私達カーナンバー19のクルーにとって、ここは初めての場所です。走行距離も伸びましたし、スピードも出ています」
ニコ・ヒュルケンベルグ選手(27歳、ドイツ):「ル・マン初周回を楽しむことができ、すごい経験でした。サーキットはすばらしく、長いストレートと見事な流れがあります。
良いリズムに乗ることができ、多くのコーナーの組み合わせには優れた調和があります。ダンロップ・ブリッジの後のセクションは驚くべきものですし、高速のポルシェ コーナーもセンセーショナルです。
しかし、ほとんどの場合に遅い車両がいるため、自分たちのペースで走ることはできません。私には多くの学ぶべきことがありますが、第一歩を大いに愉しむことができました」
ニック・タンディ選手(30歳、イギリス):「朝のウエットでのセッション後、ドライコンディションで919ハイブリッドのポテンシャルとパワーを存分に体験でき、愉しむことができました。
ストレート最後の高速からのブレーキングゾーンで使える強大なグリップは、本当に驚異的なものでした。ウエットでの十分なグリップにも感心しました」。
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