徳島県、鳴門市西部エリアで自動運転タクシーの実証運行を開始

徳島県( 知事:後藤田正純 )は、鳴門市西部を中心とするエリアで自動運転タクシーの実証運行を、同プロジェクトの参画事業者らと共に2月6日から3月31日まで実施する。

*写真は実証運行で使用する自動運転タクシーの様子

ちなみに今回の参画事業者らは、日本電気( NEC / 本社:東京都港区、取締役 代表執行役社長 兼CEO:森田隆之 )、ICTを介したタクシー配車を担う電脳交通( 本社:徳島県徳島市、代表取締役社長:近藤洋祐 )、観光タクシー事業を担う旅サポート( きんときタクシー / 本社:徳島県鳴門市、代表取締役:山室 真一 )、自動運転技術と運行車両を提供する兼松(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:宮部佳也)と同社技術パートナーの韓国Autonomous A2Z Co., Ltd.( A2Z )の5者。

実施の背景となるこの取り組みの発端は、2025年度の国土交通省「地域公共交通確保維持改善事業(国交省事業)」に採択されたことにある。

こうした経緯から参画者を得た徳島県は、2026年2月5日に鳴門市の道の駅「くるくるなると」に於いて、自動運転タクシーの出発セレモニー及びテープカットを行い、多くの来賓や関係者による試乗会を実施した。

*テープカットの様子 (車両向かって左側の列:中心から順に)後藤田正純 徳島県知事、橋本裕 NEC 執行役 Corporate EVP、近藤洋祐 電脳交通代表取締役社長、山室真一 きんときタクシー社長、Han Ji-Hyeong Autonomous A2Z Co., Ltd. Chief Executive Officer (車両向かって右側の列:中心から順に)明石直也 国土交通省四国運輸局自動車技術安全部自動車技術安全部長、岡田理絵 徳島県議会議員、原徹臣 徳島県議会議員、古野司 徳島県議会議員、小泉憲司 鳴門市政策監

1.自動運転タクシーの運行
今年度の取り組みは、きんときタクシーの走行実績が多い鳴門市西部から、徳島阿波おどり空港までを実証エリアとし、道路運送車両法に基づく自動運転レベル2の運行を行う。

また将来的に、徳島県内で自動運転レベル4の導入を目指す。なお今回の実証の基も大きな特徴は、NECの自動運転サービスプラットフォームと、電脳交通が提供する配車システム「DS」を連携させた、ハイブリッド型の運行管理モデルにある。

これにより、通常のタクシーと自動運転タクシーを同一の配車センターで統合的に管理でき、先進的なオペレーション体制が実施・運行可能になるという。

運行管理にあたっては、自動運転車両が加わっても既存の業務プロセスを大きく変えることなく、限られた人員でも効率的な業務遂行が可能とした。

今年度の実証運行のエリアと乗降場所

車内の専用モニター

2.各社の役割
徳島県:交通事業者、行政関係機関との総合調整
NEC:事業企画・運営・自動運転に係るハード&ソフトウエア、監視・運行サービスの提供
電脳交通:配車システムを連携させた運行オプレーションの提供と遠隔サポート
きんときタクシー:車両運行、走行ルート提案、運行可否判断、トラブル対応等

3.実証運行概要
実施期間:2026年2月6日から3月31日(土日・祝日と2月19日及び20日は運休)
運賃:無料
運行事業者:きんときタクシー
運行ルート:徳島県晴敏西部を中心とするエリア
乗車地点:計27箇所
営業時間:8時から19時(配車受付締切は18時45分まで)

4.自動運転車両概要
実証では、韓国の大手自動車メーカーである現代自動車(Hyundai)の車両「IONIQ5」を使用する。この車両には、同社研究所出身のエンジニアたちが創業したAutonomous A2Z Co., Ltd.(A2Z)の自動運転機器を搭載した。

A2Zはグローバル市場で将来的な自動運転専用プラットフォームの構築を目指しており、韓国内の自動運転許可地区17地域のうち15地域で累計約90万キロを超える実証走行(2025年12月実績)を達成した他、シンガポールやアラブ首長国連邦でも実証・認証実績を持つなど、事業を拡大している。

また、A2Zの自動運転技術は、米国コンサルティンググループのガイドハウス社による2025年グローバル自動運転技術ランキングで世界7位(グローバル市場調査機関Guidehouseの2025年自律走行リーダーボード上での評価)にランクインしており、国際的にも高い評価を受けている。

そんなA2Zの日本市場への実装を目指した実証実験は、今実証が初めての取組となる。なお、A2Zの事業推進パートナーとして、兼松が連携・支援を行う。

5.配車オペレーションおよび遠隔監視センターについて
<配車オペレーションについて>
実証では、電脳交通の配車システム「DS」と連携し、自動運転車両への配車指示を行う。利用者は通常のタクシーと同様に電話で配車を依頼でき、電脳交通が運営するタクシー配車に特化したコミュニケーションセンターが電話注文の受付を担う。受け付けた配車情報はシステムを通じて自動運転車両へ伝達され、スムーズな運行を実現する。

<自動運転 遠隔監視センターについて>
実証では、安全性の確保および将来的な運行形態の高度化を見据え、コミュニケーションセンター内に設置した自動運転 遠隔監視センターにおいて、車両の走行状況や異常の有無をモニタリングする。

実証運行は、自動運転レベル2で実施しており、遠隔監視は運行上の必須要件ではないが、将来的にドライバーが乗車しない自動運転レベル4での自動運転が広まることを見据え、運行状況を遠隔で支援できる体制の構築を目指し、その有効性や運用方法について検証も行う。

徳島県 生活環境部 交通政策課
電話:088-621-2686、3086
E-Mail:koutsuuseisakuka@pref.tokushima.lg.jp

NEC モビリティソリューション統括部 SDVサービスグループ
E-Mail:mobi-service@ebu.jp.nec.com

電脳交通 事業開発部
E-Mail: biz_dev@dennokotsu.jp