トヨタ、3列シートの「ハイランダーBEV」を米国で初披露

トヨタ自動車( 本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:佐藤恒治 )は2月10日( 米カリフォルニア州・オーハイ発、東部標準時21時30分 )、カーボンニュートラル社会の実現に向けたマルチパスウェイの取り組みのもと、北米市場に於いてバッテリーEV(BEV)のラインアップを拡充していくと発表した。

*写真はいずれもHighlander(BEVモデル・北米仕様)

なおこれに併せて同じく米国時間の2月10日(日本時間の2月11日)、トヨタ傘下のToyota Motor North America( TMNA )が、3列シートSUV「Highlander( ハイランダー )」に新設定したBEVモデルを世界初披露した。

北米での同車の販売は2026年後半を予定しているという。これに合わせ、発売日が近づいた時点でメーカー希望小売価格( MSRP )を発表するとした。

そんなHighlanderは、これまで25年以上に亘って、北米のファミリーユーザーに欠かせない存在となっている。そんな同車の源流は2000年4月のニューヨーク国際オートショーで初公開された初代2001年型Highlanderにまで遡る。

初代モデル

この初代モデルは、カムリと同じユニボディ・プラットフォームの改良版を採用していたことから、当時の北米市場で多くのSUVがフレームオンボディ構造であったことから、優れた操舵特製やスムーズな乗り心地、高い静粛性、広々とした室内空間、顧客を魅了するスタイルを強みとしていた。

今Highlanderは、そこから第5世代にあたるモデとして、より高まった日常の使い勝手、更に向上した快適性、そして高効率性など、継続的な進化を継承してきたモデルであるという。

同車の発表にあたりTMNAマーケティング担当グループ副社長、デイビッド・クライスト氏は、「この新型Highlanderは、ミッドサイズSUVセグメントに於いて市場のリーダーとなることを目指して設計されました。

洗練された新しい外観、広々とした室内空間、そして最先端の技術は、トヨタの拡大を続けるBEVラインナップを示唆するものとなます。

同車のモダンなスタイリングは、クリーンなライン、幅広のフェンダー、全長LEDデイタイムランニングライト、そしてエアロダイナミクスを追求したフラッシュドアハンドルが特徴です。

対してインテリアは、大型14インチタッチスクリーン、12.3インチドライバーズディスプレイ、カスタマイズ可能なアンビエントライト、そして各列に十分な充電スペースを備えた先進技術を駆使したキャビンが、快適性と利便性を高めています。

また、トヨタのラインナップの中でも最大となる固定式ガラスパノラミックルーフ(オプション)も用意され、キャビンに開放感と明るさをもたらします」と述べた。

ちなみにトヨタはこれまで「もっといいクルマづくり」を目指して、商品と地域を軸とした経営を進めてきた。

そのなかで、カーボンニュートラルの実現に向けたパワートレーン開発では、あらゆる国・地域の様々な顧客ニーズに応えうる電動車の選択肢を用意する「マルチパスウェイ」の取り組みのもと、多様なモビリティを展開してきた。

そうしたスタンスを前提に、北米市場でも重要な選択肢として新たなBEVモデルを「Highlander」に設定した。

生産面に係る情報で、同車は「bZ( bZ4Xの北米名 )」「TOYOTA C-HR( TOYOTA C-HR+の北米名 )」「bZ Woodland( bZ4X Touringの北米名 )」に続く第四弾として、Toyota Motor Manufacturing Kentucky(TMMK)で生産され、加えて同車は米国市場向けとしてトヨタ初の3列シートを備えたBEVとなり、米国内で生産される初のBEVでもある。

もとよりHighlanderは、米国市場に於いて広い室内空間と優れた走破性により、都市からアウトドアまでの幅広いシーンに対応する3列シートSUVとしてファミリー層から高い支持を得てきた。

実際、2001年に米国で初代モデルを発売して以来、累計約360万台以上(米国に於ける2001年~2025年の数値)を販売してきた。

そして今回、満を持してBEVモデルを追加した。なお、まもなくトヨタは電動パワートレインを搭載した合計22種類のモデルを北米市場で追加提供する予定。トヨタは、今後もカーボンニュートラル社会の実現に向けて、更なる進化と市場拡大を目指していく構えと結んている。

その新たな追加仕様と特徴は以下の通り

▷7人乗りの広々とした3列SUV。3列目をフラットに折りたたむと45立方フィート(約1274リットル)以上の後部収納スペースを確保。

▷米国で新たに開設されたトヨタ・バッテリー・マニュファクチャリング・ノースカロライナ( TBMNC )のバッテリー工場とパートナーサプライヤーで組み立てられたバッテリーモジュールを搭載。

▷リチウムイオンバッテリーは、買い物など街乗り中心の使い方を想定した総電力量76.96kWh( 開発目標値 / IEC規格62660-1に準拠した方法で算出 )仕様と、長距離移動やアウトドアを楽しむユーザー向けに航続距離向上を目指した総電力量95.82kWh( 開発目標値 / IEC規格62660-1に準拠した方法で算出 )仕様をラインアップした。

▷2つのグレード(リミテッドまたはXLE)を用意、併せて前輪駆動(FWD)タイプ、全輪駆動(AWD)タイプを設定することで幅広い選択肢も提供する。

▷大容量バッテリーの採用に加え、eAxleの高効率化を図るなど、総電力量95.82kWh( 開発目標値 / IEC規格62660-1に準拠した方法で算出 )仕様の航続距離は320mile( AWD / EPAモード走行距離での開発目標値 )以上を目標に開発を進めている。95.8kWhバッテリーを搭載したXLE AWDおよび Limited AWDモデルは、メーカー推定総走行距離が320 mile(マイル)。

▷バッテリープレコンディショニング( 急速充電の前にバッテリー本体の温度を調整する機能 )を採用した。これによりバッテリー温度を充電に適した状態に最適化し、冷間時での急速充電時間を約30分( 外気温が-10℃の環境下で150kW(350A)の急速充電器の場合。満充電量の約10%から80%まで充電するためのおおよその時 )とすることを目標に開発する。

▷米国で販売されるトヨタ車としては初のV2L(Vehicle-to-Load)技術を搭載し、モバイル電源としても機能する。これによりテールゲートパーティーなどで家電製品に電力を供給したり、停電時には自宅のバックアップ電源として利用したりできる。

▷更にトヨタのチャージアシスト機能とエコチャージ機能も搭載しており、これらの機能はHighlanderが低料金時間帯や再生可能エネルギーによる発電が可能な時間帯に充電できるように設計されたもの。なお、これらの機能とアクセサリーに関する詳細は、後日発表される。

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Highlander(BEVモデル・北米仕様)主要諸元(開発目標値)
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駆動:FWD(76.96kWh)
全長(in):198.8
全幅(in):78.3
全高(in):67.3
ホイールベース(in):120.1
航続距離 (mile):287
バッテリー総電力量(kWh):76.96
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駆動:FWD|AWD(76.96kWh)
全長(in):198.8
全幅(in):78.3
全高(in):67.3
ホイールベース(in):120.1
航続距離 (mile):270
バッテリー総電力量(kWh):76.96
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駆動:AWDAWD(95.82kWh)
全長(in):198.8
全幅(in):78.3
全高(in):67.3
ホイールベース(in):120.1
航続距離 (mile):320
バッテリー総電力量(kWh):95.82
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