ベンテイガ、FATアイスレースで「新型Xコンセプト」を初披露

ベントレーモーターズ( Bentley Motors / 本社:英チェシャー州クルー、CEO:フランク・シュテフェン・ヴァルザー )は1月30日( 英・現地時間 )、ツェル・アム・ゼーで開催された「FATインターナショナル・アイスレース( F.A.T. Ice Race )」に於いて、新型ベンテイガXコンセプトを発表した。

このFATインターナショナル・アイスレースは、2019年から開催されていた「GPアイスレース( GP Ice Race )」が、2024年より「FATインターナショナル( F.A.T. International )」の冠変更に伴いタイトル名が改められたもの。

2024年から冠スポンサーとなったFATインターナショナルは、1994年のル・マン24時間レースで総合優勝した伝説的な運輸会社を源流とするチームブランド。

今日ではリアルレースイベントの開催、独自のアパレルブランドの展開などを通じて、モータースポーツの新たな可能性に挑戦している。

その趣旨に倣った同レースは、自動車の卓越性に情熱を注ぐ人々が世代を超えて集う氷上・雪上を舞台とするレーシングイベント。

会期中は、様々なクラス車両による競技に加え、スキージョアリング( スキーヤーと馬やクルマなどをハーネスで繋いで競うクロスカントリー競技 )による混合クラス、希少なエキゾチックカーノ展示なども行われる。

そうしたイベントに敬意を払い新型ベンテイガXコンセプトが開発された。

ベントレーモーターズによると未来のオフロードモデルの開発に向けた検証と意見収集を目的に開発されたコンセプトカーであるとしており、併せてFATインターナショナルとの新たな複数年のパートナーシップのスタートを記念する一台だという。

そもそもツェル・アム・ゼーへのベントレーの参加は、FATインターナショナルとの今後3年間に亘るパートナーシップの始まりを象徴するもの。

今後ベントレーは、2月末に米モンタナ州ビッグスカイで開催されるアイスレースや、今年後半にオーストリアのFATマンケイで予定される24時間イベントにも挑戦していく考えだとした。

そのような背景を踏まえて開発された新型ベンテイガ X コンセプトは、ベンテイガが持つオフロード性能にフォーカスし、より冒険心に満ちた新しいオフロードでの体験を提供するモデル。

同車はベンテイガ スピードをベースに開発されており、650PSを発揮する4.0リッターV8ツインターボエンジンを搭載。

これに恒久四輪駆動システムと8速トランスミッションを組み合わせ、エアサスペンションに加えて、ベントレー独自の48V電動アクティブ・アンチロール制御システムであるベントレー・ダイナミック・ライドも採用された。一方で、そのスタンスと存在感は大きく刷新された。

Brixton社の専門技術により製造された鍛造ワンピース構造の22インチホイールリムに、大径のオフロードタイヤを装着。

トレッド幅は120mm拡大され、走行安定性が向上した。更にサスペンションストロークと最低地上高を確保するため、車高は55mm引き上げられた。

これらのアップデートに対応するため、ホイールアーチも外側へ40mm拡張。その結果、渡河性能は550mm以上、最低地上高は約310mmを確保している。

対してエクステリアは、機能性を重視した設計となっており、ルーフ上には収納スペースと4基のスポットライトを装備。より長距離のオフロードアドベンチャーにも挑めるし仕様とした。

なお今回のコンセプトモデルでは、追加の積載能力を象徴するものとして、FATカーティングリーグで使用されているバンビーノサイズの電動ゴーカートをルーフ上に積載。これらの装備により、ベンテイガXコンセプトの全高は2.49メートルとなる。

車両後方には、アクラポヴィッチ製チタンスポーツエキゾーストが印象的な存在感を放つ他、フロントにはツインの牽引フック(トーイングアイ)が追加されている。

またベンテイガXコンセプトに加えて、ベントレーの最新モデルも展示される。ドバイで開催された「Supersports: FULL SEND」発表会から直送されたトラヴィス・パストラーナ仕様のスーパースポーツと、先日発表されたコンチネンタル GTC S が登場。

加えてコンチネンタル GT Sは、氷上でのダイナミック走行を伴う世界初公開となる他、ベンテイガ スピード、そしてマリナーによるSpeed Six Continuation Series Car Zeroも披露された。

先に紹介したスキージョアリング競技では、このベンテイガ・スピードが、カーカルチャーのアイコンであり放送でも活躍するクリス・ハリス氏がドライブし、ノルウェーのフリースタイルスキーヤー、ヘドヴィグ・ヴェッセル選手を牽引する。

コンチネンタル GT S はフランス人レーシングドライバーのローラ・ヴィラール氏が操り、スピードシックスはベントレーのヘリテージコレクション責任者であるマイク・セイヤー氏がドライブする。