日産自動車(本社:神奈川県横浜市西区、社長:イヴァン エスピノーサ)は4月10日、次世代の運転支援技術(ProPILOT)を2027年度より市販車に搭載すると発表した。
同技術は、英国Wayve社(以下、Wayve)のWayve AI Driverと、次世代のLiDARを活用した日産のGround Truth Perception技術により構成されるものだという。日産は、これらを組み合わせることにより、最先端の衝突回避能力を備えた運転支援技術の新しい基準の確立を目指す。
Wayve AI Driverソフトウェアは、同社のエンボディドAIのファウンデーションモデルに基づき構築されており、人間のドライバーと同じように複雑な交通状況に対応するように設計されている。日産によると、同技術は、大量のデータから効率的かつ迅速に学習する能力を持ち、将来にわたり日産車の高い競争力を実現するものになると謳っている。
そんなWayveは、運転に用いるエンボディドAIの開発をリードするグローバルなAI企業。同社のエンボディドAIのファウンデーションモデルは、独自の生成AI技術を使用し、幅広い現実世界のデータを基にトレーニングされ、高速道路から市街地まで安全で信頼性のある自動運転技術を実現させる。
またこのファウンデーションモデルは、新しい環境への適用能力に優れると共に、さまざまな車両モデルに容易に適合することが可能であり、この技術の普及が加速することが期待されると説明している。