トミーカイラZZのGLM、総額 約8億円の第三者割当増資を実施
EVスポーツカー「トミーカイラZZ」の開発・販売元であるGLM株式会社(本社:京都市、代表取締役社長:小間裕康、以下GLM)は5月25日、既存株主の東京大学エッジキャピタル、三菱UFJキャピタルを中核に、サウジアラビア政府系ファンド、台湾政府系ファンド、国内ベンチャーキャピタル、国内大手事業会社を引受先として、約8億円の第三者割当増資を実施した。
今回の海外ファンド参画は、同社の技術とビジネスモデルが、国外から高く評価された証であると発表している。
調達した資金の使途としては、(1)国内での完成車(トミーカイラZZ)の販売・アフターサポート体制の拡充、(2)トミーカイラZZの左ハンドル化と海外販売の加速、(3)シャーシプラットフォーム事業の推進、(4)国内事業会社とのアライアンス強化に充てられる予定だ。
■資金調達引受先
・Riyadh Valley Company(本社:Riyadh, the Kingdom of Saudi Arabia 代表: DR. KHALID AL SALEH)
・株式会社東京大学エッジキャピタル(本社:東京都文京区、代表:郷治友孝)
・三菱UFJキャピタル株式会社(本社:東京都中央区、代表: 安藤啓)
・株式会社エースタート(本社:東京都港区 代表:渡邊一正)
Golden Asia Fund Venture Ltd.(本社:Cayman island 代表:Ching-Yen Tsay)
・中信ベンチャーキャピタル株式会社(本社:京都市 代表:今村弘一)
・ユアサM&B株式会社(本社:大阪市 代表:松田憲二)
・京都機械工具株式会社(本社:京都市 代表: 宇城邦英)
ローランドとの協業体制により、近未来サウンドを体感できるEVスポーツカー登場へ
また併せて同日、電子楽器メーカーのローランド株式会社(本社:静岡県浜松市、社長:三木 純一、以下ローランド)と、コラボレーション体制を締結。
運転状況を、近未来的な電子音で伝えるEV向けサウンド・システムを共同開発。同機能をトミーカイラZZのオプションとして、今秋からの販売を開始する。
近年、自動車に対する環境への配慮が高まる中、今後EV需要は大幅に増加すると云われており、自動車メーカー各車から発売されるEVは着実に増えつつある。
しかしEVの走行音はモーター駆動で、高い静穏性が長所とされる反面、エンジンから発せられる排気音がないため、スポーツカーらしい走りを愉しむドライバーにとっては物足りないという声がある。
そこで今回、ローランドと「EVスポーツカー・サウンド・プロジェクト」を打ち出し、同社が創業以来培ってきたシンセサイザー技術を応用することにより、加速や減速、坂道におけるモーターへの負荷など、走行状況に応じてダイナミックに変化する走行音を愉しめることを目指す。
トミーカイラZZへの同機能の付加は、従来にはない近未来的なサウンドを介して、EVスポーツカーの魅力を飛躍的に高めることができるという。
【特 長】
・加速や減速、モーターへの負荷など走行状況に応じた走行音を再現。迫力のサウンドでEVの運転を楽しめる
・ローランド最先端のシンセサイザー技術により、滑らかでダイナミックなサウンドを実現
・お好みにあわせたサウンドタイプを選択することが可能
走行状況に応じてオンタイムで変化する近未来的なサウンドを再生
車載ネットワークから得られる、車速やアクセルの踏み込み量、動力系への負荷といった車両の状況をリアルタイムで検知し、ローランド最先端のシンセサイザー技術(※)を応用して近未来的でアクティブなサウンドを合成。車内に搭載したステレオ・スピーカーから再生される。滑らかでダイナミックに変化するサウンドは、アクセル操作と連動しており、EVを運転する愉しみが大きく広がる。
※音源は、ローランド最高峰のデジタル・シンセサイザー音源「スーパー・ナチュラル」を使用。ドライバーの嗜好に合わせサウンドタイプを選ぶことが可能。
今プロジェクトにあたっては、スポーツカーや高級車に相応しい、上品で高級感のあるサウンドタイプが用意されているという。ローランドの提供する、EV車載用サウンド・システムの写真は以下。
浅間ヒルクライム2015にトミーカイラZZが登場する
なお来る5/30(土)〜5/31(日)、長野県小諸市にて開催される浅間ヒルクライム2015にトミーカイラZZが登場する予定。
今年は新型シボレー「コルベットZ06」ジャパンプレミアの場に選ばれている同イベントだが、当日はチェリーパークラインを駆け抜けるトミーカイラZZを見ることも出来る。
【以下参考】
GLM株式会社・概要
GLMは、京都大学発EVベンチャーとして、2010年に設立した自動車メーカー。持続可能な「カーボンゼロ社会」「循環型社会」の実現を目指した、電気自動車の開発・販売プロジェクトが発端となった。環境対応自動車の早期普及を目的とし、複数の提携企業の協力のもと、ファブレスモデルによる市販車の開発製造を行っており、2014年には、京都の生んだスポーツカー「トミーカイラZZ」を EV として復活。国産初の量産EVスポーツカーとして販売を開始した。
会社名GLM株式会社
代表者代表取締役社長 小間 裕康
所在地本社 〒606-8317 京都市左京区吉田本町京都大学VBL
設立2010年4月
事業内容環境対応自動車の開発・販売
資本金13億5,066万円(資本準備金、資本性ローン含)
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・電気自動車ルノー・ゾーイ購入で5000ユーロのボーナス
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