ニッサン・グリーンプログラム2016(NGP2016)2014年度実績公表
日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は6月19日、同社の中期環境行動計画「ニッサン・グリーンプログラム2016(NGP2016)」の2014年度活動実績を公表した。
2014年度は、工場におけるエネルギー効率向上や、再生可能エネルギー導入の拡大などのカーボンフットプリントの最小化の活動が効果を上げ、CO2排出量を2005年度比で22.6%削減した。
これにより日産は、グローバル企業活動によるCO2排出量を2016年度までに2005年度比で20%削減するとの目標を2年前倒しで達成したことになる。
2011年度より開始した「ニッサン・グリーンプログラム
2016(NGP2016)」は、日産の企業活動による環境への負荷低減や、資源利用と生態系サービスとの共存を図ることに主眼を置いている。
具体的には「ゼロ・エミッション車の普及」、「低燃費車の拡大」、「カーボンフットプリントの最小化」、「新たに採掘する天然資源の最小化」という4つの重点活動領域について、企業全体で推進している。
日産は今後も、以下の重点活動領域における取り組みを通じて、「NGP2016」で掲げている環境目標の達成に取り組んでいく。
カーボンフットプリントの最小化
日産は、2016年度までに、グローバル企業活動における再生可能エネルギーの使用率を9%に高める目標を掲げている。
カーボンフットプリントを最小化するために、日産は、さまざまな再生可能エネルギーを利用している。例えば、メキシコでは、2012年より再生可能エネルギーの利用を通じて15万2,800トンのCO2排出量を削減。
アグアスカリエンテス第1工場では、生産にかかる電力の68%が風力発電や埋め立て地で発生するバイオガス発電といったクリーンエネルギーで賄われており、これによって累計50万台の車両が生産されたことになる。
また、NESCO (Nissan Energy Saving Collaboration) という省エネルギー診断専門チームが、従来の省エネ対策をさらに進化させるため、グローバルの各生産工場において省エネルギー診断を実施している。
NESCOチームは、日産におけるエネルギー消費を管理し、エネルギーの流れやその非効率性を診断、可視化して、各工場の鍛造、鋳造、塗装など、工程毎のエネルギーロスを防ぐための対策を提案。2014年度には、合計5万トンのCO2排出量削減につながる対策を提案した。
2003年に日本でスタートしたNESCOチームは、2013年より欧州、アメリカ、メキシコ、中国など海外の生産拠点でも発足しており、2014年度にはルノーやアフトワズなどアライアンスの5つの工場でも診断、提案を実施し、すでに大きな成果を挙げている。
活動範囲もさらに拡張し、エネルギーロスやCO2排出量削減だけに留まらず、廃水や廃棄物の削減にも貢献している。
ゼロ・エミッション車の普及
日産は、ゼロ・エミッション車の普及を通じて、持続可能なモビリティの実現を目指している。
電気自動車(EV)の「日産リーフ」は、電力供給システム「LEAF to Home」を活用することで、大容量リチウムイオンバッテリーに蓄えられた電力を安全かつ簡単に一般住宅に供給することができる。
また、ロサンゼルス、ポートランド、サンフランシスコ、シアトルを始めとする米国の多くの都市で、「日産リーフ」を新たに購入もしくはリースユーザーに2年間無料で指定充電ステーションを利用出来る「No Charge to Charge」プログラムを実施。
2014年には、日産初の商用EV「e-NV200」を欧州および日本市場に投入することで、ゼロ・エミッション・モビリティをさらに拡大させた。
多用途性を兼ね備えた同車は、「リーフ」と同様に走る蓄電池としても利用が可能。また、中国・東風汽車公司との合弁会社の乗用車部門である東風日産乗用車公司は、自主ブランド初のEV、ヴェヌーシア「e30」を発売している。
2014年度の重点活動領域毎の、主な取り組み内容と実績は以下の通り。
※1: 日産のグローバル企業活動(生産、物流、オフィス、販売会社)から排出されるCO2総量を、日産車のグローバル販売台数で割って算出
※2: 年間に日本、米国、欧州、中国の4市場で販売した各モデルの燃費と販売台数を加重平均し算出
関連URL
ニッサン・グリーンプログラム2016
http://www.nissan-global.com/JP/ENVIRONMENT/APPROACH/GREENPROGRAM/
サステナビリティレポート(6月22日にWeb更新予定)
http://www.nissan-global.com/JP/CSR/SR/
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