トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:豊田 章男)は本日1月14日の深夜、2019年北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)で開かれるプレスカンファレンスの模様をライブ配信する。(坂上 賢治)
同社は、この北米国際自動車ショー(North American International Auto Show 2019)のカンファレンス会場で新型「スープラ」を初披露する模様。2019年の北米国際自動車ショーは、1月14日と15日が プレスデー、19日~27日が 一般公開日となっている。
この新たなスープラはBMWと共同開発されているためインテリアのデザインテイストはZ4を髣髴とされるものとなっているようだ。現段階では車両製造はオーストラリアのマグナ・シュタイヤーで行われるとの非公式情報も挙がっている。
このマグナ・シュタイヤーは、2018年からBMW・Z4の生産を手掛ける自動車の製作受託事業者。同社はカナダを拠点とするマグナ・インターナショナル社傘下の子会社で、それ以前はシュタイア・ダイムラー・プフ社の一部門として活動していた。
従ってトヨタとは提携関係を持たない企業であり、トヨタの同施策の実施は、自社の事業の形を革新するもとして象徴的な事例となっている。
昨今世界の自動車メーカー各社は当面、多様なパワートレインを搭載しなければならない自動車製造に係る負荷や、5Gなどの自動車そのものの開発以外にも手を取られるようになり、技術開発関連のコストが大きく膨らんでいる。
このためトヨタでも事業改革を加速させている。具体的にはビジネスユーザー用車両の開発・製造事業をトヨタ車体に移管。そもそもそれ以前から出荷数が限られるスポーカーについてはSUBARUとの共同開発となった86のように、積極的に社外移転を進めてきている。
実際のライブ実施は現地時間1月14日(月曜日)午前9時40分(日本時間 : 14日の午後11時40分)から公開されるので実詳細は公式発表をウォッチされたい。但し配信言語は英語のみとなる。
またスープラに関しては先日の1月11日、千葉県・幕張メッセの東京オートサロンの会場で、トヨタが設けたTOYOTA GAZOO Racingのブースで「GRスープラ スーパーGTコンセプト」を正式発表し、2020年シーズンからスーパーGT500クラスに参戦することを宣言。これに併せて2017年から3年間、同シリーズを戦ってきたレクサスLC500でのGT500参戦は2019年限りで終了する。
それ以前の話題では昨年3月、ジュネーブ国際自動車ショーでレーシング仕様のコンセプトモデルとして「GR Supra Racing Concept」を公開。同じ年の夏を迎えた7月に新たなスープラの試作車両が英国「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」を走行した。
ちなみに今回のスープラ初披露での配信環境は、Vimeo(ヴィメオ)が一昨年の2017年9月26日に買収を公式発表した「Livestream」をライブ配信のプラットフォームとして利用するようだ。