営業利益7,933億円、、当期純利益は5,238億円を計上、2015年度のグローバル販売は542万3千台に
日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は5月12日、2015年度通期の決算を発表した。
それによると2015年度通期は増収増益となっている。具体的には北米、西ヨーロッパ、及び中国で発売した新型車の好調な販売が、為替変動によるマイナスと、減速する新興市場の影響を打ち消した格好だ。
連結営業利益は前年度から34%以上上回る、7,933億円に達し、売上高営業利益率は6.5%となった。
連結売上高は12兆1,895億円。営業利益7,933億円、当期純利益5,238億円、日産自動車の2015年度のグローバル販売は542万3千台となった。
中国合弁会社の業績を比例連結したベースでは、2015年度通期の売上高は前年同期から7.7%増の13兆3,656億円となった。
営業利益は、前年同期から30.2%増の9,355億円に達し、売上高営業利益率は7.0%となっている。なお、2015年度の日産のグローバル販売台数は、前年比2.0%増の542万台である。
日産の社長兼CEOのカルロス ゴーンは、「この好業績は、特に北米における継続的な新車攻勢が功を奏しています。
新型車の力強い販売と継続的なコスト低減の取り組みにより、複数の新興国市場における為替動向の逆風と不安定な市場環境の中でも持ちこたえています」と述べた。
さらに、「今年度は、特に自動運転技術の採用などの継続的な商品改良や、ルノー・日産アライアンスによるシナジー効果の増大がこれからの発展を牽引することになります。
当社は将来を見据え、中期経営計画『日産パワー88』の高い目標に向け、まい進していきます。
しかしながら、不安定な市場環境と為替動向を踏まえ、今年度は慎重な業績見通しとしました」と語った。
2016年度の見通しでは、2016年度のグローバル販売台数で3.3%増の560万台を見込んでいる。これはグローバル市場シェア6.3%に相当する数字である。
その根拠としては、「マキシマ」、「アルティマ」、「タイタン」、そしてインフィニティ「Q30」を含む新型車が拡販に寄与すると見込む。
こうした堅実な販売見通しおよび慎重な為替予想に基づき、日産は2016年度(2017年3月期)の業績予想を次の通り東京証券取引所に届け出た。
1) 2013年度から中国の合弁会社 東風汽車有限公司の連結方法が変わり、持分法が適用されている。同会計基準では、連結当期純利益に変化はないものの、連結売上高と連結営業利益には東風汽車の数値は含まれなくなる。
2) 親会社株主に帰属する当期純利益