アウディ ジャパン(本社所在地:東京都品川区、ブランド ディレクター:マティアス シェーパース)は7月24日、東京都新宿区に報道陣を募り、アウディのプレミアムミッドサイズSUV Audi Q5 / Q5 Sportbackシリーズを、同日より全国のアウディ正規ディーラー(126店舗、現時点)を通じて発売することを明らかにした。
また併せて、新型Audi Q5シリーズの発売を記念したグローバル限定モデルedition oneも同時に発売する。
新型Audi Q5シリーズは、新世代内燃機関のPPC(プレミアムプラットフォームコンバッション)をベースとする初めてのSUVモデルとなる。
Audi DesignのDNAを受け継ぎながらも現代的な進化を遂げ、優れた適応力と日常使いに適した実用性を組み合わせた。また、限定的な条件下で完全な電動走行を可能とするMHEV plusテクノロジーをシリーズ全てのグレードに搭載。
効率的かつ強力なエンジンにより、将来を見据えたプレミアムモビリティの方向性を示した。
更にヒューマンセントリックをテーマとするインテリアには、最新のコネクティビティとインフォテインメントシステムを統合した「デジタルステージ」を設置。またプログレッシブステアリングや、快適性と路面追従性を高めるFSD(frequency-selective damper system)を採用した。
実用的なスペースコンセプトと快適さ
今回の新型Audi Q5シリーズでは、新しいインテリアコンセプトに基づき、ヘッドルームとレッグルームが十分に確保された快適な室内空間が特徴となる。
特にSportbackは、後席ヘッドルームがより広くなった。この実用的な特徴は、フルに調整可能なリヤシートにある。
このシートは前後移動、チルト(傾斜)するため、トランク容量を増やし、後部座席乗員の快適さを向上させ、かつ3人が快適にリヤベンチシートに座ることができる。通常の状態では520リッターを確保し、リヤシートを倒すと最大1,473リッターまで拡大が可能だ。
またシートは前後移動、チルト(傾斜)機能などをしない通常の状態でも515リッター、リヤシートを倒すと最大1,415リッターの広大なスペースが現れる。
ラゲッジコンパートメントカバーは、ラゲッジコンパートメントの床下に用意された収納スペースに格納でき、更なる荷物の収納スペースを提供し、カバーを安全に保管する。
もうひとつの実用的な特徴としては、先代モデルと比較してさらに大きくなったセンターアームレスト下の収納スペースにある。サングラスやキー等の小物を収納する多数の小型収納エリア、15 Wの充電パワーを持つフロントセンターコンソールの冷却機能付きワイヤレス充電トレイ、そしてUSB-Cポートは前部に2つ、後部に2つある。
ダイナミックなエクステリアデザイン
新型Q5 / Q5 Sportbackのエクステリアは、立体的で彫りの深い、エッジを減らした連続的な面構成による力強い抑揚をもったボディラインが特徴となる。
ヘッドライトとテールライトを繋ぐショルダーラインは直線的で、力強いシルエットをつくりだし、車両をより長くみせダイナミックな存在感を放つ。
ヘッドライトは鋭く彫刻的で洗練された印象を与える。フロントのシングルフレームは幅広で高い位置にあり、縦方向の機能的なエアカーテンに挟まれ、シングルフレームの下部の大きなエアインテークには、センサーが収められている。
リヤデザインは、高い位置にあるリヤバンパーや鋭く傾斜したリヤウィンドウにより、シャープでスポーティな印象を強化した。
リヤビューはミニマルなラインで構成され、滑らかな面処理とシャープなカットが調和し、先進的かつ力強い印象を与える。更にマフラーエンドを内蔵するデザインへと回帰し、絞り込まれたテールとともに印象を際立たせている。
なおSportbackには、「advanced」と「S line」の2バージョンを設定。スポーツグレードのSQ5 Sportbackには、独自のエクステリアが与えられている。ウィンドウトリムは、標準でアルミ調仕上げとなる。
「advanced」バージョンは、ラジエーターグリルとフロントエアインテークのインレイはスカンジウムグレー、ディフューザーはマットブラック、そしてリヤのインレイはセレナイトシルバーなど、スタイリッシュなアクセントによるダイナミックな要素を備えた。また、18インチの5アームツイストデザインのアルミホイールが標準装備となる。
「S line」パッケージとSモデルは、フロントエアインテークがより大きく、リヤディフューザーもよりスポーティなデザインになっている。
シングルフレームならびにロッカーパネルトリムは、S lineパッケージがマットクロームルックアンスラサイト、Sモデルがマットクロームルックシルバーとなり、スポーティな印象を強調。更にSモデルのシングルフレームには、マットクロームルックシルバーのL字型インレイが施される。
進化したライティングデザインとテクノロジー
新型Audi Q5 / Q5 Sportbackは、最新のライティングデザインとテクノロジーによって、その進化を感じさせるものとした。
アウディとして初採用のリヤウィンドウプロジェクションライトは、ブレーキ時にリヤウィンドウ上部にあるルーフスポイラーの下にグラフィックを投影し、ブレーキライトの警告表示を強調する機能で、S lineパッケージとSモデルに設定されている。
ブレーキライトの面積を広げ、後続車への注意を促し、安全性を向上させた。また第2世代のデジタルOLEDリヤライトは、コミュニケーションライトとして通常のテールライトグラフィックに加え、特定のスタティックテールライトシグナチャーや警告シンボルが表示される。
ヘッドライトは全モデルで、MMIから8パターンのライティング「デジタルライトシグネチャー」を選択可能。デジタルOLEDリヤライト装着モデルは、テールライトもMMIから8パターンのライティングを選択可能とした。
居心地の良さを追求したインテリアデザイン
新型Q5 / Q5 Sportbackは、アウディのインテリアデザインの4つの基本特徴を踏襲している。
第一に「ヒューマンセントリック」であることだ。ユーザーの見やすさを大切にしたレイアウトは、第二の特徴である「視覚的な明快さ」に寄与させている。
より具体的には、水平に構成されたコントロールパネルなどから、機能性と美しさが細部に至るまで融合された、明確なデザインアプローチが感じられる。
ドアにかけてゆるやかな曲線を描くコントロールパネルは、高品質な素材で作られた様々なパートで構成され、「デジタルステージ」とエアベントのベースとなっている。
センターコンソールからドアにかけては、コントロール部分がアルミ調の湾曲したデザインで囲われ全体と調和し、Audi Q5の堅牢でスポーティなSUVの哲学を強調させた。
夜間も明快さは際立ち、ダッシュボードやドア輪郭を彩るライトは、インテリアの幅を強調しセンターコンソールなどにある間接照明と共に浮遊感を作り出す。
更にダイナミックインタラクションライトのLEDライトストリップが、クリアにデザインされたインテリアを囲み、車両のロック・アンロックやダイナミックインジケーターライト等を視覚化させている。
第三の特徴となる「デジタルステージ」はインテリアの中心的な要素となる。運転席と助手席の前に設置されているMMIパノラマディスプレイは、スリムで独立しながらもインテリアに完璧に統合された。
曲面OLEDテクノロジーを備えた11.9インチのアウディバーチャルコックピットと、14.5インチのMMIタッチディスプレイを搭載。
オプション装備の助手席専用の10.9インチMMIパッセンジャーディスプレイは、アクティブプライバシーモードのシャッターテクノロジーにより、ドライバーの視線を妨げることなく、インフォテインメントシステムを自由に使用できる。また、ナビゲーションなどでドライバーをサポートすることもできる。
第四の特徴は「マテリアルドリブンデザイン」となる。デジタルやテクノロジーとのコントラストとして、ソフトラップエレメントがドアからドアまでダッシュボード全体にわたって広がり、ドアのファブリックパネルやアームレストと共に、居心地の良い雰囲気を作り出す。
素材は機能性を重視して選ばれていると同時に、インテリアのそれぞれのエリアのデザインを明確に区別する。快適さを重視したエリアは、表面を広くとってソフトな素材で強調されている一方で、コントロール部分は緻密にデザインされている。
全モデルでレザー/アーティフィシャルレザーシートを標準装備し、S lineではスペシャルオプションとして、カスケード(cascade)クロスシートが選択可能とした。
これはウールのような手触りとダイヤモンドステッチによる高いデザイン性を両立したサステナブル素材で、サブ素材のインプレスムクロス(Impressum cloth)にもリサイクルプラスチック繊維を採用するなど、環境意識の高い消費者層に配慮した選択肢となっている。
特定の条件下で完全な電動走行が可能なMHEV plusを全モデルに採用
新開発の48 V MHEV plusマイルドハイブリッドシステムは、SQ5シリーズを含む新型Audi Q5シリーズの全モデルに採用された。
この新しいMHEV plusシステムは、内燃エンジンの効率を向上させ、走行性能をサポートし、CO2 排出量を削減しながらパフォーマンスとドライブの快適性を向上させる。
システムを構成するPTG(パワートレインジェネレーター)は、最大230Nmの追加駆動トルクと最大18 kW(24 hp)の出力を生成し、減速時には最大25 kWのエネルギーを回生する。
その結果、特定の条件下で完全な電動走行が可能となり、燃料消費の削減に寄与。更に48Vのシステムにより電動エアコンプレッサーが作動し、車両が信号待ち等で内燃エンジンがオフになっている時でも、エアコンを作動することができる。
また、MHEV plus システムを搭載するモデルには、ブレーキペダルとブレーキの油圧システムが完全に切り離されているiBRS(統合型ブレーキ制御システム)により、初期の減速は摩擦ブレーキを使わずに、回生ブレーキでのみ行われる。
更にブレーキペダルを踏み込むと摩擦ブレーキが作動するが、ブレーキの感触は変わらない。
モデルラインアップ
新型Audi Q5シリーズは、SUVとSportbackの2タイプ。いずれも2.0 ℓ直列4 気筒直噴ガソリンターボTFSIエンジンと2.0ℓ直列4 気筒直噴ディーゼルターボTDIエンジンを用意した。
2.0 ℓ TFSI直噴ガソリンエンジンは、VTG(可変タービンジオメトリー)付きのターボチャージャーを装備し、部分負荷で極めて燃費効率の良い改良型燃焼プロセスを採用した。
VTGによりガソリンエンジンでも低回転域でトルクの一貫した俊敏な立ち上がりが可能になり、最高出力150 kW、最大トルク340Nmを発揮する。
一方、2.0 ℓ TDI直噴ディーゼルエンジンは、最高出力150 kW(204 PS)、最大トルク400Nmを発揮。EA288 evo世代のこの2.0 ℓ TDIエンジンは、最適化されたシリンダープレッシャーセンサー、排気ガス制御システムTwinDosing(ツインドージング)、2本のバランスシャフトによるスムーズなエンジン回転など、燃焼技術を継承している。
また48 V MHEV plusマイルドハイブリッドシステムを構成するPTGによって発進時のレスポンスに優れ、目覚ましい俊敏性を発揮し、加速性能ならびに燃費が向上した。
いずれのエンジンも、48 V MHEV plusマイルドハイブリッドシステムを搭載して、AWDクラッチ付きquattro四輪駆動は7速Sトロニックトランスミッションと組み合わされる。0 – 100km/h加速はAudi Q5 SUV / SportbackともにTFSIが7.2秒、TDIが7.4秒となる。
新型Audi SQ5 / SQ5 Sportback:シリーズのスポーツグレード
新型Audi SQ5 / SQ5 Sportback は、可変タービンジオメトリー(VTG)付きターボチャージャーを装着する3.0 ℓ V型6気筒 TFSIエンジンを搭載する。
最高出力270 kW(367 PS)、最大トルク550Nmを発揮するAudi Q5シリーズのスポーツグレードとなる。
48 V MHEV plusマイルドハイブリッドシステムにより、特定の条件下で完全な電動走行を可能とし、電動ドライブコンポーネントの高い回生性能によるCO2 排出量の削減をもたらす。
また、20インチのグラファイトグレーポリッシュット5ツインYスポークアルミホイールを標準装備として、ダイナミックな走行性能と俊敏なハンドリングを実現。0 – 100km/h加速はAudi SQ5 / SQ5 Sportbackともに先代を大きく上回る4.5秒となる。
2タイプ合計300台のグローバル限定モデルAudi Q5 / Q5 Sportback edition one発売
新型Audi Q5シリーズの発売を記念して作られたグローバル限定モデルAudi Q5 / Q5 Sportback edition oneも同時発売する。
ダークAudi rings &ブラックスタイリングパッケージ(ミラーはボディ同色)、ライティングパッケージ、テクノロジーパッケージプロを装備するS lineをベースにした。
限定モデルedition oneのための特別装備であるマグネシウムグレーがアクセントになるフロントエアインレットと、ディフューザートリム、2色の色分けが施された21インチブラックメタリックポリッシュトのAudi Sport製マルチスポークSデザインアルミホイールが、エクステリアのハイライトとなっている。
ボディカラーはデイトナグレーパールエフェクト、グレイシアホワイトメタリック、ミトスブラックメタリック、ナバーラブルーメタリックの4色を用意。
インテリアカラーは、ブラック(スチールグレーステッチ)を採用しており、いずれも人気の高いパッケージを標準装備した。これらの特別仕様車は、アウディの新世代Audi Q5の発売を記念するにふさわしい、個性と魅力を兼ね備えた限定モデルだと謳っている。
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モデル:Q5 TFSI quattro 150kW advanced
エンジン:2.0ℓ直列4気筒DOHC ガソリン ターボ 204PS/340Nm
トランスミッション:7速Sトロニック
駆動方式:quattro
ステアリング:右
車両本体価格(税込):7,600,000円
モデル:Q5 TDI quattro 150kW advanced
エンジン:2.0ℓ直列4気筒DOHC ディーゼル ターボ 204PS/400Nm
トランスミッション:7速Sトロニック
駆動方式:quattro
ステアリング:右
車両本体価格(税込):7,880,000円
モデル:SQ5
エンジン:3.0ℓV型6気筒DOHC ガソリン ターボ 367PS/550Nm
トランスミッション:7速Sトロニック
駆動方式:quattro
ステアリング:右
車両本体価格(税込):10,230,000円
モデル:Q5 Sportback TFSI quattro 150kW advanced
エンジン:2.0ℓ直列4気筒DOHC ガソリン ターボ 204PS/340Nm
トランスミッション:7速Sトロニック
駆動方式:quattro
ステアリング:右
車両本体価格(税込):7,950,000円
モデル:Q5 Sportback TDI quattro 150kW advanced
エンジン:2.0ℓ直列4気筒DOHC ディーゼル ターボ 204PS/400Nm
トランスミッション:7速Sトロニック
駆動方式:quattro
ステアリング:右
車両本体価格(税込):8,230,000円
モデル:SQ5 Sportback
エンジン:3.0ℓV型6気筒DOHC ガソリン ターボ 367PS/550Nm
トランスミッション:7速Sトロニック
駆動方式:quattro
ステアリング:右
車両本体価格(税込):10,580,000円
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限定モデル edition one
モデル:Q5 edition one
エンジン:2.0ℓ直列4気筒DOHC ディーゼル ターボ 204PS/400Nm
トランスミッション:7速Sトロニック
駆動方式:quattro
ステアリング:右
車両本体価格(税込):9,190,000円
モデル:Q5 Sportback edition one
エンジン:2.0ℓ直列4気筒DOHC ディーゼル ターボ 204PS/400Nm
トランスミッション:7速Sトロニック
駆動方式:quattro
ステアリング:右
車両本体価格(税込):9,540,000円