本田技研工業傘下の米アキュラブランドは7月22日(カリフォルニア州トーランス発)、プレミアムパフォーマンスブランド40周年を迎える(1986年に始動)なかで、インテグラ(Integra)の2026年モデルラインアップを大幅に拡充した。
2026年モデルのインテグラは、3種類の新しいエクステリアカラーオプション、大型タッチスクリーンを含む装備の刷新、インテグラA-Spec®用の新たなエアロボディキットにより、プレミアムスポーツコンパクトセグメントでの魅力を高めた。
なお2026年型インテグラの販売開始は来月下旬から、アキュラのディーラーを介して届けられる。
2026年型インテグラのついてアキュラ・ナショナルセールス担当でアシスタントバイスプレジデントを務めるマイク・ランゲル氏は、「アキュラ インテグラは2022年の発売以来、プレミアムスポーツコンパクトセグメントを席巻し、権威ある北米カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、一貫して当該セグメントに於ける小売販売の40%以上を占めています。
インテグラは、プレミアムスポーツコンパクト市場で若い購入者層を獲得。アキュラ車の中で最も高い成約率を誇り、アキュラブランドへの登竜門としての役割を果たしています。
インテグラは、米国製および世界各国製の部品を使用して、オハイオ州の同社のメアリーズビル自動車工場でのみ製造されており、過去 3 年間連続でCars.com の American-Made Index®の総合ランキングでトップ20にランクインした唯一のプレミアム スポーツ コンパクト セダンです。
先代インテグラの走りの楽しさを継承し刷新された今回のモデルは、200馬力の高出力ターボエンジンを搭載し、セグメント初の6速マニュアルトランスミッションまたは無段変速機(CVT)との組み合わせとなっています。
超高剛性ボディ構造とスポーツチューンされたシャシーが、爽快なドライビングエクスペリエンスを実現します。
またプレミアムスポーツコンパクトセグメントで唯一の5ドアリフトバックであるインテグラは、洗練されたスタイリングと、リフトバックボディによる優れたラゲッジスペースの両立を実現しています。
あらゆる場面でドライバーの集中力を高めるよう設計されたインテグラは、クラスでは稀有な、広々とした後席レッグルームも備えています。
インテリアは、数々の新標準装備を含む大幅なアップデートを果たしました。より先進的なテクノロジーがスマートに統合され、インテグラのキャビンエクスペリエンスを更に向上させています」と述べた。
ちなみにインテリアでは、9インチカラータッチスクリーンが標準装備となり、従来の標準タッチスクリーンより2インチ大型化された。
標準のプレミアム オーディオは 8 つのスピーカーから提供され、オプションの 16 スピーカー ELS STUDIO 3D® プレミアム オーディオ システムは、前部座席の乗員上部のヘッドライナーに取り付けられた 2 つの Highline™ スピーカーによって奥行き感を加える。
オプションのテクノロジーパッケージには、Alexa 5内蔵スピーカーと5.3インチヘッドアップディスプレイ(HUD)が追加された。
加えて2026年モデルのインテグラには、ワイヤレスApple CarPlay 3およびAndroid Auto™ 4への対応とワイヤレススマートフォン充電器が新たに搭載された。新しいタッチスクリーンには、より高速なプロセッサが搭載され、タイムラグのない快適な使い勝手を実現したと謳っている。
キャビンデザインでは、上質な素材とスイッチ類を配し、スポーティでパーソナルな空間を演出した。エアコンの吹き出し口はグリルのダイヤモンドメッシュパターンを反映し、ピアノブラックのトリムをアクセントとしている。
標準装備のフロントシートは、レザーレットで包まれ、運転席は8ウェイパワーシート(ヒーター付き)で、エボニー、レッド、オーキッドの3色から選択可能。
オプションのテクノロジーパッケージでは、運転席に12ウェイパワーシート(ランバーサポート付き)(助手席は4ウェイパワーシート)が、フロントシートにはマイクロスエードのインサートが加わる。
Integra A-Spec モデルは、ステンレススチールのペダル、赤いゲージ針、ステアリングホイール、シート、シフター、シフトブーツのコントラストステッチにより、パフォーマンス能力の高さを訴求する仕上げとした。
後部座席は、ゆったりとした足元スペースを確保、フラットに折りたたむことで荷物スペースを柔軟に拡張でき、60/40 分割式後部座席を備える。
充電はフロントに1つのUSB-Cポート、そして後部座席乗員のためにセンターコンソール背面に2つのUSB-Cポートを備えている。
エクステリアでインテグラA-Specには、アグレッシブな新エアロボディキットと新デザインの18インチブラックホイールを装着。
新エアロボディキットには、フロントフェイシアの各コーナーにグロスブラックのサイドスポイラーと、新デザインのサイドシルガーニッシュが追加され、セダンの高速走行時の空力特性と外観の魅力を向上させた。
塗色は、ソーラーシルバーメタリック、アーバングレーパール、ZDXタイプSで初登場したダブルアペックスブルーパールの3つの新色が追加された。
足まわりでは、独立懸架サスペンションを基盤に強力なブレーキと高精度な可変レシオステアリングを搭載。標準装備のインテグレーテッド・ダイナミクス・システムで、ドライバーは3つの異なるドライビングモード(コンフォート、ノーマル、スポーツ)が選択でき、これらによってスロットルレスポンス、オートマチックトランスミッションのマッピング、ステアリングフィール、メーターのカラーリングを自由に調整できる。
オプションのアダプティブダンパーシステム(ADS)は、コンフォート、ノーマル、スポーツの3つのドライビングモードでそれぞれ異なるダンピング特性を実現し、乗り心地とハンドリング性能をより精緻にコントロールできるとした。
またインディビジュアルモードでは、ステアリング、エンジンレスポンス、サスペンションの硬さを個別に設定できるため、ボタン操作ひとつで、自分好みのドライビング体験も愉しめるという。
パワーユニットは、アルミボンネットの下にVTEC®強化DOHC 1.5リッター4気筒ターボエンジンが搭載され、200馬力(SAEネット@6,000rpm)、192lb.-ft.(SAEネット@1,800~5,000rpm)のトルクを発生する。
高出力ターボエンジンに合わせてチューニングされた標準装備のCVTオートマチックトランスミッションは、スロットル操作に素早く反応し、ドライバーのコントロール性を高めるため、ステアリングホイールにパドルシフトが標準装備された。
ショートストローク、クロスレシオの6速マニュアルトランスミッションは、オートマチックレブマッチング機能を備え、究極の精密なドライビングを実現。コーナーからの加速時に最大限のトラクションを確保するため、マニュアルトランスミッション搭載車にはヘリカルリミテッドスリップデファレンシャル(LSD)を介して動力が伝達される。
安全性と運転者支援技術を提供するAcuraWatch™ スイートには、歩行者検知機能付き衝突軽減ブレーキ システム™ (CMBS™)、低速追従機能付きアダプティブ クルーズ コントロール、前方衝突警告、車線逸脱警告 (LDW) を組み込んだ路外逸脱軽減システム (RDM)、車線維持支援システム (LKAS)、交通標識認識システムが含まれる。
なお全てのインテグラには、ブラインドスポット・インフォメーション・システム(BSI)とリアクロストラフィックモニタリングが標準装備される。またインテグラA-Specのテクノロジーパッケージには、フロントおよびリアパーキングセンサーと低速ブレーキコントロールが含まれる。
2026年型アキュラ・インテグラは、オハイオ州メアリーズビルにある同社の自動車工場で、国産およびグローバル製の部品を使用して製造される。
インテグラのエンジンは、オハイオ州のアンナ・エンジン工場でのみ製造されている。この工場では、MDXタイプSに搭載されているタイプSターボV6も生産されており、どちらも国産およびグローバル製の部品を使用している。