芝浦工業大学(東京都江東区、学長:山田 純、以下「芝浦工大」)とスズキ
(静岡県浜松市、代表取締役社長:鈴木 俊宏、以下「スズキ」)は7月1日より共同で「スズキモビリティ連携デジタルツイン共同研究講座」を開設した。
この共同研究講座は、スマートモニタリングや車両・ロボットの自動走行機能の実現に向けた、次世代のデジタルインフラの確立を目指すもの。
講座は芝浦工大工学部・新熊 亮一教授(社会情報ネットワークデザイン研究室)とスズキ次世代モビリティサービス本部モビリティ連携基盤開発部長・杉村 嘉秋共同研究講座准教授によって構成される。
写真左より、スズキ株式会社常務役員 技術戦略本部長 角野卓と芝浦工業大学学長 山田純(芝浦工業大学豊洲キャンパスにて)
講座の概要
講座名称 スズキモビリティ連携デジタルツイン共同研究講座
研究概要 少子高齢化等の社会課題を解決し、日本の競争力を維持・拡大するため、自動走行等、多くの機能を包括したデジタルインフラの基盤となる高精度3次元空間デジタルツインの要素技術の研究
設置期間 :2025年7月1日~2027年6月30日(2年間)
設置場所 :芝浦工業大学 豊洲キャンパス(東京都江東区)
講座構成 :
新熊 亮一(教授:芝浦工大工学部)
杉村 嘉秋(共同研究講座准教授:スズキ株式会社次世代モビリティサービス本部モビリティ連携基盤開発部長)
共同研究の背景と目的:
芝浦工大は、「社会に学び、社会に貢献する技術者の育成」を建学の精神とし、実学教育と研究を通じて社会の発展に貢献している。対してスズキは、社是の一つである「お客様の立場になって価値ある製品を作ろう」の理念のもと、モビリティ社会の発展に貢献してきた。
近年、少子高齢化の進展や労働人口の減少といった社会課題が顕在化する中、これらの課題解決と日本の競争力維持・拡大には、自動走行機能をはじめとする先進技術を包括的に支えるデジタルインフラの整備が不可欠となっている。
共同研究では、芝浦工大の持つ先端技術とスズキのモビリティに関する知見を融合し、高精度3次元空間デジタルツインを活用したデータ連携基盤の構築に向けた要素技術を開発する。
これにより、安心安全な社会の実現と、新たなモビリティサービスの創出に貢献することを目指す。
今後の展開
共同研究講座で得られた成果は、スマートシティ、自動運転車両、ロボットの自律移動、インフラモニタリングなど、多岐にわたる分野での応用が期待される。
芝浦工大とスズキは、本共同研究講座を通じて、社会課題の解決に貢献する革新的な技術開発を推進するとともに、次世代を担う研究者および技術者の育成にも注力していく。