マツダ株式会社(本社:広島県安芸郡府中町、社長:小飼雅道、以下、マツダ)は11月5日、2016(平成28)年3月期・第2四半期決算を発表した。
発表に関わる経営成績並びに、財務状況に関する抜粋は以下の通り。
1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
当社グループは、新世代技術「SKYACTIV TECHNOLOGY(スカイアクティブ テクノロジー)」(以下「SKYACTIV技術」という。)を梃子にした構造改革を推進し、マツダらしい魅力ある商品とサービスの提供を通じたブランド価値の向上に取り組んでおります。
当第2四半期連結累計期間のグローバル販売台数は、「マツダ CX-5」の販売が引き続き好調であったことに加え、各市場での販売が本格化した新型「マツダ CX-3」の寄与や新型「マツダ ロードスター(海外名:MX-5)」の導入効果もあり、前年同期比14.2%増の764千台となりました。
マツダブランドの提供価値である「走る歓び」と「優れた環境・安全性能」を最新の技術で具現化したこれら新世代商品群の展開により、更なるブランド価値の向上を目指すとともに、着実な台数成長を図ってまいります。
市場別の販売台数は、日本は、新型「マツダ デミオ(海外名:Mazda2)」や新型「CX-3」の販売が好調に推移したほか、本年5月に導入した新型「ロードスター」の効果もあり、需要が前年同期を下回る中、前年同期比32.9%増の120千台となりました。
北米は、前年同期比3.1%増の233千台となりました。米国では、「Mazda6(日本名:マツダ アテンザ)」と「CX-5」の商品改良モデルの販売が好調であったほか、メキシコにおいても、第2四半期連結累計期間としては過去最高の販売台数及びシェアを達成しました。
欧州は、新型「Mazda2」及び新型「CX-3」が販売を牽引し、前年同期比8.2%増の124千台となりました。ロシアで需要低迷の影響があったものの、主要国であるドイツや英国を中心に市場の伸びを上回る販売を達成しました。
中国は、「Mazda3(日本名:マツダ アクセラ)」の販売が引き続き好調に推移したほか、「CX-5」の商品改良モデルの投入により、前年同期比15.9%増の109千台の販売となりました。
その他の市場では、新型「CX-3」や「CX-5」の貢献によりオーストラリアの販売が増加したほか、ベトナムやコロンビアなどの新興国市場での販売も好調であったことから、前年同期比23.6%増の178千台となりました。
当第2四半期連結累計期間における当社グループの連結業績は、売上高は、「SKYACTIV技術」搭載車のグローバルでの販売拡大により、1兆7,005億円(前年同期比2,467億円増、17.0%増)となりました。
営業利益は、出荷台数の増加や「モノ造り革新」による継続的なコスト改善等により、1,259億円(前年同期比219億円増、21.1%増)となり、経常利益は1,211億円(前年同期比140億円増、13.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は883億円(前年同期比50億円減、5.3%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりです。
日本は売上高が1兆4,200億円(前年同期比2,274億円増、19.1%増)、セグメント別営業利益(以下、営業利益)は871億円(前年同期比114億円増、15.0%増)となりました。
北米は売上高が7,549億円(前年同期比1,847億円増、32.4%増)、営業利益は243億円(前年同期比96億円増、64.9%増)、欧州は売上高が3,356億円(前年同期比159億円増、5.0%増)、営業利益は40億円(前年同期比22億円減、35.5%減)、その他の地域は売上高が2,830億円(前年同期比605億円増、27.2%増)、営業利益は107億円(前年同期比23億円増、27.6%増)となりました。
(注)第1四半期連結累計期間より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「四半期純利益」を「親会社株主に帰属する四半期純利益」としております。
(2)財政状態に関する説明
(資産、負債及び純資産の状況)
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末より363億円増加し、2兆5,095億円となり、負債合計は、前連結会計年度末より414億円減少し、1兆5,406億円となりました。
有利子負債は、前連結会計年度末より400億円減少し、6,610億円となり、有利子負債から現金及び現金同等物の四半期末残高を除いた純有利子負債は、前連結会計年度末より724億円減少の994億円となりました。
純有利子負債自己資本比率は、前連結会計年度末より9.3ポイント改善し、10.5%となりました。
純資産は、前連結会計年度末より776億円増加し、9,690億円となりました。自己資本比率は、前連結会計年度末より2.5ポイント増加し、37.7%(劣後特約付ローンの資本性考慮後39.1%)となりました。
(キャッシュ・フローの状況)
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より324億円増加し、5,616億円となりました。
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益1,163億円等により、1,407億円の増加(前年同期は826億円の増加)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出443億円等により、473億円の減少(前年同期は632億円の減少)となりました。
これらの結果、連結フリー・キャッシュ・フロー(営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計)は、933億円の増加(前年同期は194億円の増加)となりました。
また、財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の返済や配当金の支払等により483億円の減少(前年同期は132億円の減少)となりました。
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
通期の連結業績予想につきましては、販売台数の見通しや為替レート前提等を見直した結果、平成27年4月24日に公表しました業績予想を下記のとおり修正いたします。
連結業績の見通し
通 期/前期比
売上高 33,700 億円 ( 11.1% )
営業利益 2,300 億円 ( 13.4% )
経常利益 2,300 億円 ( 8.2% )
親会社株主に帰属する当期純利益 1,550 億円 ( △2.4% )
為替レート前提 :1米ドル 121円、1ユーロ 135円
(下半期 :1米ドル 120円、1ユーロ 135円)
グローバル販売台数の見通し
通 期
前期比
日 本 234 千台 ( 4.2% )
北 米 447 千台 ( 5.1% )
欧 州 255 千台 ( 11.3% )
中 国 220 千台 ( 2.5% )
その他 359 千台 ( 18.2% )
合計 1,515 千台 ( 8.4% )
2015年11月5日:平成28年3月期 第2四半期決算短信
2015年11月5日:プレゼンテーション資料 決算説明会
2015年10月27日:平成28年3月期第2四半期累計期間の業績予想の修正に関するお知らせ