三菱自動車、新型SUV「デスティネーター」をインドネシアで初披露

三菱自動車工業株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長兼最高経営責任者:加藤 隆雄)は7月17日、インドネシアで新型ミッドサイズSUV「デスティネーター」を世界初披露した。

同車は、7月23日から開催される第32回インドネシア国際オートショーで実車展示を行い販売も併せて開始する。また今後は、ベトナム、フィリピンなど他のアセアン地域や、南アジア、中南米、中東、アフリカに順次投入する計画という。

ミツビシ・モーターズ・クラマ・ユダ・インドネシア(所在地:西ジャワ州ブカシ県)で生産する新型デスティネーターは、「The Confidence Booster for Energetic Families( いきいきとした家族が自信を持って一歩踏み出せるよう後押しするSUV )」を商品コンセプトに開発した7人乗りのミッドサイズSUV。

3列シートレイアウトでゆとりあるスペースを確保。ドライバーと共に一緒に過ごす大切な家族が新たな目的地(destination)へ踏み出す後押しをしたい、という想いを込めて、DESTINATOR(デスティネーター)と名付けた。

そのエクステリアは本格的なSUVデザインとし、全ての乗員が心地よく過ごせる広々とした室内空間、力強く爽快な加速性能、様々な路面をものともせず、どんな天候下でも安全・安心の走破性を発揮するクルマとして開発された。

今回のデスティネーターの初披露に際し、三菱自動車工業の加藤 隆雄社長は、「新型デスティネーターは、家族全員が快適に冒険を愉しめる7人乗りのSUVです。

クロスオーバーMPVエクスパンダーやコンパクトSUVエクスフォースに続くインドネシア発の世界戦略車の第三弾として、アセアン地域を中心にグローバルに展開していくクルマです。

三菱自動車にとってインドネシア事業は重要な柱であり、今後もデスティネーターを始めとするモデルの生産、販売の拡大に努めることで、同国の自動車産業と地域経済の発展に貢献すると共に、世界中のお客様にご満足頂ける商品をお届けし続けてまいります」と話している。

新型デスティネーターの世界初披露映像・動画(インドネシア語、英語のみ)
URL:https://youtu.be/fLp_G0-aMpg

新型デスティネータースペシャルサイト(インドネシア語のみ)
URL:https://www.mitsubishi-motors.co.id/UncoverYourNextDestination

商品特長
新型『デスティネーター』の主な商品特長は以下の通り

1.洗練された本格的なSUVデザイン

– 大地をしっかりとつかむ安定感がある堂々とした佇まい
– 優れた走破性と機動性を実現する最低地上高と、SUVとしての力強い走りを予感させるボディサイドデザイン
– 力強さに加えて高級感と先進性を演出するアクリルグリルを取り入れたフロントフェイス
– 走破性と実用性の高さを表現するリヤデザイン

2.乗る人すべてが心地よく過ごせる広々とした上質な室内空間

– 全席でくつろげるゆとりのある3列シート
– 明るく開放的な空間を実現するパノラマサンルーフと夜間のドライブを彩る64色のアンビエントライト
– 各席で便利に使える豊富な収納と多彩なユーティリティ
– 快適なドライブをサポートする12.3インチのスマートフォン連携ディスプレイオーディオ(以下、SDA)と8インチのデジタルドライバーディスプレイ
– 乗る人全員で愉しめるオーディオシステム「Dynamic Sound Yamaha Premium」(ダイナミック サウンド ヤマハ プレミアム)

3.力強く爽快な加速性能とさまざまな路面や天候で安全・安心の走破性

– 力強い加速によって爽快な走りを実現する1.5Lガソリン直噴ターボエンジンと燃費性能と加速性能を両立させたCVT
– 前輪駆動ながら路面状況に応じて最適な操縦性と駆動力を発揮する5つのドライブモード
– アセアン地域のさまざまな路面で快適な乗り心地を提供するサスペンション
– 悪路や悪天候でも安心の最低地上高と見晴らしの良い前方視界
– 安全で快適なドライブをサポートする先進運転支援機能とコネクティッド機能

商品概要(インドネシア仕様)は以下の通り

(1).洗練された本格的なSUVデザイン

– 大地をしっかりとつかむ安定感がある堂々とした佇まい 

デザインコンセプトには、「GRAVITAS & DYNAMISM」という2つのキーワードを掲げた。

圧倒的な存在感と重厚感を漂わせる「GRAVITAS」は、大地をしっかりとつかむ安定感のあるスタンスと3列目シートまで快適に座れる広々としたキャビンを融合したプロポーションで表現した。

また、フロントノーズは水平基調としながら豊かな厚みを持たせ、堂々とした佇まいとした。更に全てのピラーをブラックアウトし、キャビンを滑らかな面で包み込むことで、広々とした室内空間をより一層強調させている。

– 優れた走破性と機動性を実現する最低地上高と、SUVとしての力強い走りを予感させるボディサイドデザイン

エネルギーと躍動感に満ち溢れる「DYNAMISM」は、悪路での優れた走破性と機動性をもたらす高い最低地上高と18インチの大径タイヤによって表現した。

大径タイヤは、アスリートの鍛え抜かれた筋肉のように張り出した彫刻的な前後フェンダーフレアによって包み込み、逞しさとSUVとしての力強い走りを予感させる。

更にフロントとリヤの大型スキッドプレートとサイドプロテクターによって、プロテクト感と堅牢性を表現した。

– 力強さに加えて高級感と先進性を演出するアクリルグリルを取り入れたフロントフェイス

フロントでは、力強いパフォーマンスと人とクルマを守る安心感を表現したデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用し、パワートレインのパフォーマンスを象徴するフロントグリルを、左右バンパーでプロテクトする造形と立体的に一体化させた。

『デスティネーター』では、フロントグリル、ランプ、バンパーを水平・垂直基調のデザインで構成することで、力強さと安定感をさらに強調させている。フロントグリルは、ハニカム形状のインナーグリルを透明なアクリルのアウターグリルで覆う立体的なデザインとし、高級感と先進性を演出した。

– 走破性と実用性の高さを表現するリヤデザイン

リヤには、往年の『パジェロ』が装着していた背面式スペアタイヤをモチーフとした六角形のデザインコンセプト「ヘキサガードホライズン」を配置し、SUVらしい走破性の高さを表現した。

更にテールゲートを張りのある豊かな面構成とすることで、高い実用性を強調すると共に、存在感を際立たせている。

フロントのデイタイムランニングランプとリヤのテールランプは、LEDをT字型に発光させ、ワイド感のあるスタンスを実現。ランプの造形は縦基調とし、芯のある力強さを表現した。

(2).乗る人すべてが心地よく過ごせる広々とした上質な室内空間

– 全席でくつろげるゆとりのある3列シート
インテリアは、7名乗車を念頭に乗る人すべてが心地よく過ごせるよう、広々とした上質な空間とした。

インストルメントパネルは、ドアトリムまで繋がるダイナミックな形状にすることで空間の広がりを表現すると共に、高級感のあるソフトマテリアルで包み込むことで上質さを演出している。

1列目シートは、広々とした頭上空間を確保するとともに、シートをホールド感のある造形とすることで、座り心地を高めた。

また、後ろに振り向きやすいよう肩口の厚みを調整しており、車内でコミュニケーションが取りやすくなるよう配慮した。

2列目シートは、頭上に加えて肩回りのスペースにもゆとりを持たせると共に、最大で100mmの前後スライド機能を備えることで、快適性を高めた。

3列目シートは、高いヒップポイントと十分なニールームを確保し、ロングドライブでも気にならないゆとりある足元スペースを実現した。更に3列目シート用のリヤクーラー吹き出し口も設けているため、後席でも快適に過ごすことができる。

– 明るく開放的な空間を実現するパノラマサンルーフと夜間のドライブを彩る64色のアンビエントライト

広々とした開口部によって室内にさらなる開放感をもたらす、電動パノラマサンルーフ(チルト&スライド・セーフティ機構付)を採用した。

マップランプ部に設置している操作スイッチに加え、三菱車で初めてSDAによる操作を実現。ディスプレイ上での操作により、ガラスやサンシェードの開度を5%刻みで設定することができる他、ガラスを換気のためにチルトアップすることができ、お好みの空間にパーソナライズすることが可能。

また、居心地よい室内空間を夜間のドライブに於いてよりいっそう上質にグレードアップさせるアンビエントライトを採用した。

インストルメントパネルや前後席ドアトリムに配置したLEDライトは、SDAからの操作が可能。三菱車では初めて、64色の中から気分に合わせて色を選択できる。

アンビエントライトは常時点灯させられる他、2秒ごとに順次色を切り替えたり、明滅を繰り返してリラックスした空間を演出することができ、好みに合わせてライティングを楽しむことができる。

– 各席で便利に使える豊富な収納と多彩なユーティリティ

日常生活から遠出まで全席で快適に過ごせるよう、使い勝手を考慮した便利な収納スペースを用意した。

ドアトリムやフロアコンソールなど各所にドリンクホルダーを設置。更に運転席と助手席の背もたれの裏側にタブレットなどが置ける折りたたみ式のシートバックテーブルやポケットを設けた。

また、Type-AとType-CのUSBポートを各列に用意するなど、各席で快適に過ごせる装備を充実させ、ロングドライブでもリラックスして過ごせるよう配慮している。

居住性を高めながらも、ラゲッジルームは十分な広さを確保した。3列目シートを使⽤している場合でも、飲料⽔のガロンボトル4本などを積載することが可能。

また、多彩なシートアレンジを可能としており、2列目には4:2:4分割で前倒しできるシート、3列目には5:5分割で片側ずつ前倒しできるシートを採用。2列目と3列目をフルフラットにすれば、⻑尺物も積み込むことができ、多彩な荷物の積載に対応する。

– 快適なドライブをサポートする12.3インチのSDAと8インチのデジタルドライバーディスプレイ

インストルメントパネルには、SDAとドライバーディスプレイを一体化させた大型パネルを採用した。

SDAは12.3インチとすることで先進性を印象付けるとともに、『パジェロ』の3連メーターをオマージュしたマルチメーター表示など多彩なコンテンツを表示し、ドライブの楽しさを高めている。

また、電動パノラマサンルーフやアンビエントライトに加え、ディスプレイ上からコネクティッド機能なども操作することが可能。

8インチのデジタルドライバーディスプレイは、ドライブモード変更時に割り込みでドライブモードを表示させるなど、運転に必要な情報を大画面に見やすく表示する。

– 乗る人全員で愉しめるオーディオシステム「Dynamic Sound Yamaha Premium」(ダイナミック サウンド ヤマハ プレミアム)

ヤマハ株式会社(以下、ヤマハ)と共同開発した、計8個のスピーカーによって構成されるオーディオシステム「Dynamic Sound Yamaha Premium」を搭載。

家族を包み込む空間を演出するため、ヤマハのサウンドマイスターによる専用チューニングを施し、『デスティネーター』に最適な室内音響特性を造り上げることで、厚みや包容力、力強さを感じられる音を実現した。

また、全席、運転席、前席、後席に最適化した4つのリスニングポジションを設定しているため、どの座席でも高品質で臨場感溢れるサウンドを楽しむことができ、乗る人全員に快適で楽しいドライブ体験を提供する。

(3).力強く爽快な加速性能とさまざまな路面や天候で安全・安心の走破性

– 力強い加速によって爽快な走りを実現する1.5Lターボエンジンと燃費性能と加速性能をバランスさせたCVT

新型『デスティネーター』には、1.5L MIVECターボエンジンを搭載。実績のある4B40ターボエンジンをベースに開発し、⽔冷インタークーラーの採用や、高膨張比サイクル(アトキンソンサイクル)化を行うことにより、力強い加速と高い燃焼効率を両立させた。

最高出力は120 kW、最大トルクは250 N・mとしており、レスポンスのよいスムーズな加速によって爽快な走りを提供する。

トランスミッションにはCVTを採用した。アクセルの踏み込み量に応じてリニアに加速する制御とすることで、ドライバーの意図に忠実なレスポンスを実現する。

街中や高速巡行などの穏やかな⾛⾏領域では、スムーズで静粛性の高い走りを提供し、上り坂での追い越しや高速での合流などアクセルを踏み込む必要がある場⾯では、ダイレクトで力強い加速を実現することで、メリハリのある走りを楽しむことが可能。

– 前輪駆動ながら路面状況に応じて最適な操縦性と駆動力を発揮する5つのドライブモード

新型『デスティネーター』では前輪駆動方式を採用しながらも、三菱自動車の四輪制御技術によって、さまざまな路面や天候で安全・安心で快適な走りを提供するSUVならではの走破性を実現した。

前左右輪の駆動力を調整して高い旋回性能を実現するアクティブヨーコントロール(AYC)、タイヤのスリップを制御するトラクションコントロール、エンジン制御、パワーステアリング制御を統合制御することで、様々な路面状況に対応することを可能としている。

路面状況に応じて選択可能な5つのドライブモードを設定した。

雨天時の濡れた路面でもタイヤのスリップを抑えて高い安定性を発揮する「ウェット」モードや、舗装されたワインディングロードでキビキビとした走りを実現すると共に、追い越しや渋滞から抜け出す時にも応答性の良さを発揮する「ターマック」モード。

日常走行でのバランスが取れた「ノーマル」、未舗装路で滑りやすさを抑えて安心感のある操縦性を発揮する「グラベル」、ぬかるんだ悪路でも力強い走破性を発揮する「マッド」の中から選ぶことができ、様々な場面で安心してドライブを楽しむことができる。

– アセアン地域のさまざまな路面状況で快適な乗り心地を提供するサスペンション

サスペンション形式は、フロントはマクファーソンストラット式、リヤはトーションビーム式を採用。直進安定性と操縦安定性を高めると共に、乗り心地を向上させた。

アセアン地域の路面状況を再現した国内のテストコースで走行試験を重ねたことに加え、現地でも評価を繰り返してチューニングを施したことで、荒れた路面やうねりのある路面でも快適な乗り心地を実現している。

また、ステアリングは、Uターンの機会が多いアセアン地域の運転環境を考慮してグリップしやすい形状とすると共に、クイックなステアリングギヤ比とすることで、Uターン時や駐車時の操舵性を向上させている。

– 悪路や悪天候でも安心の最低地上高と見晴らしの良い前方視界

荒れた路面や激しい降雨により水に覆われた路面でも安心して走行することができる、214mm(アンダーカバーを含めない場合、244mm)の最低地上高と見晴らしの良い前方視界を確保した。

また、21.0度のアプローチアングルと20.8度のランプブレークオーバーアングル、25.5度のデパーチャーアングルによって、悪路や大きな段差でも障害物が当たりにくく、安心して運転することができる。

– 安全で快適なドライブをサポートする先進運転支援機能とコネクティッド機能

新型『デスティネーター』では、先進運転支援機能「Mitsubishi Motors Safety Sensing」を採用。

先行車の加速・減速・停止に追従走行して設定した車間距離を保ちながら走行できるレーダークルーズコントロールシステムや、衝突被害軽減ブレーキシステム、後側方車両検知警報システム、後退時交差車両検知警報システム、オートマチックハイビーム。

先行車発進通知、マルチアラウンドモニターなどを搭載しており、高い予防安全性能を備えている。また衝突時のエネルギー吸収とキャビンの変形抑制を両立させた衝突安全強化ボディに加え、6つのSRSエアバッグを採用することで、衝突安全性能も確保した。

更に快適に安心してドライブを楽しめるよう、コネクティッド機能を採用した。

もしものときに乗員を守るため、エアバッグが展開した際に自動的にコールセンターに通報する機能や、事故や故障時にボタンひとつでコールセンターに救助を依頼できるSOSコールを設定。

コールセンターサポートを充実させている。スマートフォンと連携した操作では、燃料の残量や自車位置の確認ができる他、エアコンの作動が可能となり、利便性を高めている。

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諸元表(インドネシア仕様)
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駆動方式:2WD
寸法・重量:全長/全幅/全高 mm 4,680 x 1,840 x 1,780
ホイールベース/mm:2,815
トレッド フロント/mm:1,580
トレッド リヤ/mm:1,590
最低地上高/mm:214 (244*7)
車両重量/kg:1,495
乗車定員/名:7
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性能
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最小回転半径/m:5.4
アプローチアングル/度:21.0
ランプブレークアングル/度:20.8
デパーチャーアングル/度:25.5
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エンジン
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型式:4B40(MIVEC インタークーラー付ターボチャージャー)
弁機構・気筒数:DOHC 16バルブ・4気筒
内径×行程/mm:75.0 x 84.8
総排気量/cc:1,499
圧縮比:11.0
最高出力/kW/rpm:120/5,000
最大トルク/N・m/rpm:250/2,000-4,000
燃料供給装置:DI + MPI
使用燃料:ハイオク
タンク容量/L:45
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動力
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伝達装置:変速機形式 CVT(自動無段変速機)
変速比Dレンジ:2.631 – 0.378
変速比後退:1.96
最終減速比:6.386
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走行装置
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ステアリング形式:ラック&ピニオン(電動パワーステアリング)
サスペンション形式
フロント:マクファーソンストラット式
リヤ:トーションビーム式
主ブレーキ形式 前/後:ディスクブレーキ
タイヤ:225/55R18