スズキのバイオガス事業、UNIDOの産業協力プログラムに採択

スズキ(本社:静岡県浜松市、代表取締役社長:鈴木俊宏)は7月17日、国際連合工業開発機関(UNIDO)が公募した「グローバルサウス諸国への日本からの技術移転を通じた産業協力プログラム」に「インドの社会課題解決を目的として取り組む、インド酪農業界と日本の自動車会社の連携によるバイオガス事業」を申請し採択を受けた。

UNIDOは、日本の経済産業省による資金拠出のもと、グローバルサウス諸国における日本企業による大型実証の実施をサポートすることにより、グローバルサウス諸国と世界における技術革新、サプライチェーンの強化、産業インフラの確立を推進するプログラム「グローバルサウス諸国への日本からの技術移転を通じた産業協力プログラム」を実施しています。

スズキは、インドのNational Dairy Development Board(全国酪農開発機構)や現地の乳業組合とともに、牛糞を原料としたバイオガスの製造および供給のため、バイオガス・プラントの稼働に向けて取り組んでおり、2025年より順次稼働を開始する。

カーボンニュートラル燃料であるバイオガスは、インド乗用車市場の約2割を占めるCNG車の燃料として使用可能で、温室効果ガスの排出抑制にも貢献するともいう。

また、エネルギー自給率の向上、新たな雇用創出、牛糞を買い取ることにより農村所得や生活水準の向上に繫がる。今回の採択を受け、インドの成長とカーボンニュートラルの両立に貢献するべく、日本の技術を導入した新たなバイオガス・プラントの建設に向けて取り組んでいくと話している。