E-Prix第15戦ロンドン、ポルシェがメーカータイトルに大手

ABB FIAフォーミュラE世界選手権は7月26日(土曜日)に、E-Prix第15ラウンド・ロンドン戦が開かれた。これにより、残すところ翌7月27日・日曜日開催の第16ラウンドが今シーズン最終戦となる。

そうしたなか、最後の週末開催の幕開けとなった7月26日(土曜日)、ジャガーTCSレーシングのニック・キャシディ選手が、第15ラウンド(2025年マーベル・ファンタスティック・フォー・ロンドンE-Prix第15戦)で優勝。これによりジャガーTCSレーシングは3連勝。

キャシディ選手に続いてニック・デ・フリース選手(マヒンドラ・レーシング)が2位に。パスカル・ウェーレイン選手(ポルシェ・チーム)がレース最速ラップを記録しつつ3位でフィニッシュした。今回、ポディウムの頂点にキャシディ選手が立ったことで、彼はドライバーズランキングで3位になっている。

更にストフェル・バンドーン選手(マセラティMSGレーシング)が続いて4位に。イギリスのジェイク・デニス選手は5位に。ジャン=エリック・ベルニュ(DSペンスキー)が6位でゴールラインを潜った。

また、この結果(第15戦・終了時点)に伴い、タグ・ホイヤー・ポルシェチームはFIAチームズはタイトルの獲得に大手。そしてマニファクチャラータイトルでは、ポルシェが日産陣営をリードすることになった。

レースは、キャシディ選手が5番グリッドからスタート。キャシディ選手はレース序盤にデ・フリース選手のアタックモードをかわし、更に終盤のピットブースト戦略にも上手く対抗できたことで、27周目の最終ターンでデ・フリース選手を抜き去ってチェッカーフラッグを潜り、前戦ベルリンのダブルウィンに続きチームの3連勝に貢献した。

フォーミュラE史上、この偉業を達成したチームはわずか5チーム目。キャシディ選手の2連勝は、長年チーム代表を務めてジャガーのモータースポーツ復帰を率いたジェームズ・バークレー氏にとって、シリーズ最週末にトロフィーを手にするチャンスとなっている。

この勝利により、キャシディ選手はドライバーズランキングで、新チャンピオンのオリバー・ローランド選手(11位に終わった)とウェーレイン選手に次ぐ3位に浮上した。

結果、チームズ・ワールド・チャンピオンシップでは、残り47ポイントとなった時点で、ポルシェが日産に39ポイントのリードを保っている。

また、FIAマニュファクチャラーズ・ワールド・チャンピオンシップでも、ポルシェは日産を367ポイント、338ポイントでリードしている。

以下はポディウム立ったドライバーのコメントとなる

ニック・キャシディ、No.37、ジャガーTCSレーシング:信じられない!地元で、今日ここに集まってくれている多くの友人、家族、そしてパートナーの前で、ジャガーとチームのために勝利を収めることができて、本当に嬉しいです。

今朝はあまり幸せな気分ではありませんでしたが、それは理由があってのことでした。マシンには高いポテンシャルがあると分かっていました。レースでそれを発揮できたのは、本当に嬉しいです。

正直に言うと、少し流動的でした。戦略チームには感謝しかありません。ピットブースト後、第2グループの先頭でピットアウトできないのではないかと本当に不安でした。

接戦でしたが、なんとか持ちこたえることができました。それがこのレースの決め手でした。おかげで、その後アタックモードを使うことができ、本当に力強い結果となりました。

ニック・デ・フリース、No.21、マヒンドラ・レーシング:復帰できて本当に嬉しいです。チームにふさわしい結果を残せたことを嬉しく思います。ジャカルタでは素晴らしいレースが展開できると期待していましたが、様々な理由から表彰台を獲得することができませんでした。

フロントローを獲得し、良いレースを展開できたことを大変嬉しく思います。今日は素晴らしいマシンを提供してくれたチーム全員に心から感謝します。

パスカル・ウェーレイン、ポルシェNo.94、タグ・ホイヤー:とても満足しています。もちろん、もっと勝ちたかったのですが、無理でした。

今日はそれができただけで、目標は明確です。チーム選手権とマニュファクチャラー選手権の両方で優勝したいので、ポイント獲得は私たちにとって非常に重要です。

とはいえ、私はいつも、どのレースでも勝ちたいと思っています。今日はそれが叶いませんでした。このポジティブな結果を受け止め、明日もあと1レースです。楽しみにしています。」

第16戦は7月27日(日)に、現地時間午前10時からフリープラクティス1回のみでスタートし、その後、現地時間午後12時20分に予選、午後17時5分に決勝が行われる。