日産フォーミュラEチーム、モナコでの初のダブルヘッダーに挑む

日産自動車(本社:神奈川県横浜市西区、社長:イヴァン エスピノーサ)は4月29日、今週末に自社のフォーミュラEチームが、モナコサーキットで開催される「ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン11(2024/25)」の第6戦&第7戦のダブルヘッダーに参加する。

全長3.337キロメートルの同サーキットは、グランドホテルヘアピン、高速のスイミングプールシケイン、そしてラ・ラスカスなど、モータースポーツ界では誰もが知るセクションを含んだ特徴的なコース設定となっている。

また通常のフォーミュラレースでは、追い越しが難しいトラックとしてよく知られるモナコだが、フォーミュラEは近年この常識を覆し、2024年に同地で開催されたレースでは197回の追い越しが記録されている。

さて前回開催のマイアミ戦で、トップ10入りした同チームのオリバー ・ローランド選手は、シーズン11の緒戦5戦で3度の表彰台(うち2勝)を獲得し、現段階ではドライバーズランキングの首位を維持している。

一方、ノーマン・ナトー選手は、マイアミ戦で初のフォーミュラE参戦に於けるポールポジションを獲得。決勝戦では1位でゴールしたものの、レース後のペナルティにより6位に終わった。

しかし出生地がカンヌであるナトー選手にとって、モナコはホームレースでもあり、本人も結果には大きな期待を寄せている。

また日産フォーミュラEチームは、モナコ戦を目前に控える現在、マニュファクチャラーズランキングの首位に立ち、チームランキングでは2位に位置している。

モナコのフリープラクティスは、現地時間の土曜日07:30(UTC+2)に開始。予選は土曜日と日曜日の10:40から、決勝戦は15:00にスタートする。

日産フォーミュラEチームでゼネラルマネージャー兼マネージングダイレクターを務めるトマソ ヴォルペ氏は、モナコ戦について「マイアミ戦で両ドライバーがポイントを獲得できたことは励みになりましたし、ナトーが初のフォーミュラEポールポジションを獲得した瞬間は最高でした。

モナコは非常に有名で、私たちのパリ近郊の本社に最も近いE-Prixでもあるので、このアイコニックな場所で勝利したいというモチベーションが高まっています。

モナコ戦は、セッション間の時間が限られ、シェイクダウン(テスト走行)がないため、事前の入念な準備が求められます。

また、土曜日のレースではピットブーストが再度導入されますが、モナコ戦のコースは追い越しが難しいことから、ジェッダよりも導入の影響が大きいと予想しています。

ドライバーズおよびマニュファクチャラーズランキングで首位の維持と、チームランキングで1位奪還に向けて、この挑戦を楽しみにしています」と述べた。なお以下は各ドライバーのコメントとなる。

オリバー ローランド選手
「マイアミでは思い通りにいかなかったものの、レース中のペースには満足しています。モナコは私のお気に入りのレース場の一つで、キャリアを通じて成功を収めてきた特別なサーキットです。

今後の6戦が非常に重要であり、6戦の最初の2戦で良い結果をあげることが重要です。セッション間の時間が限られるので慌ただしく難しい週末になると思いますが、表彰台を目指して全力で挑みます」

ノーマン ナトー選手
「マイアミ戦では初のフォーミュラEポールポジションを獲得し、ポイントもしっかりと獲得できた素晴らしいイベントでした。モナコは私の出生地であり、長年住んでいた場所なので、私にとってホームレースです。

非常にアイコニックなサーキットであり、毎年ここでドライブするのが楽しみです。前回のペースを維持し、今週末にさらなるポイントを獲得することを目指します」