クラストップのCd値0.23、新燃焼方式と車体の軽量化設計によりクラスを超えた俊敏さを実装
アウディ ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:斎藤 徹)は、同ブランドに於けるプレミアムミッドサイズセダンにあたる「Audi A4」をフルモデルチェンジし、来る2月19日(金)より全国の正規ディーラーネットワーク(119店舗、現時点)を介して販売を開始する。
Audi A4は、1973年にヨーロッパカーオブザイヤーに選ばれた前身のAudi 80並び90から数えて累計1,200万台以上を販売。
初代の80(B1)・2代目の80(B2)は、ジョルジェット・ジウジアーロによるクリアなスタイルを備えており、以来「テクノロジーとデザインの統合」を、同社なりの解釈で世に問うセダンとして、国際市場で安定した支持を得てきた。
同社に於いて、プレミアムDセグメントを担う新型Audi A4は、先より採用され、代々ボディ骨格の軽量さを追求新してきたモジュラープラットフォーム「MLB evo」をベースとしている。
車両安全では予防安全のためのシステム「アウディプレセンス」など先代から引き継いだ装備をリファインする等、品質、走行性能などを改めて磨き上げたモデルであると同社は云う。
車両開発にあたっては燃料消費とCO2の排出量など、パワーユニットに関わる技術革新を重ねつつ、安全性、快適性、走行性能といったコンフォート面で改善を目指したモデルとなっている。
具体的には、まず走行抵抗をより大きく削減するため、クラス最高のCd 0.23(欧州仕様値)を求めて、独自のエアロダイナミクススタイルを追求している。
また動力面では、新たな燃焼方式を採用した2.0 TFSIエンジンにより、運動性能につながるピックアップ特性を高めつつも、燃費効率を従来型比で最大33パーセント改善させている。
一方、全モデルに標準化された「アダプティブクルーズコントロール」を基礎に「トラフィックジャムアシスト」が追加されている。
この機能は、アクセル、ブレーキに加え、状況に応じてステアリング操作にまでシステムが介入することもので、将来のパイロッティドドライブ(自動運転)への途を切り拓くものとしている。
なお物理的なスペースユーティリティ面でも、従来型に対して、車体骨格に手を加えることで、空間設計を見直し、居住空間を拡張。
ナビゲーション機能を内蔵した最新のインフォテイメントシステムは、アウディ独自のMMIコントロールユニットにより、複数の機能を一元的に操作できる仕組みとなっている。
今回発売する新型Audi A4各モデルと価格は以下の通り
モデル名:Audi A4 2.0 TFSI
– エンジン:2.0ℓ 直列4気筒DOHCターボチャージャー
– トランスミッション:7速Sトロニック
– 駆動方式:FWD(前輪駆動)
– ステアリング:右
– 車両本体価格(税込):5,180,000円
モデル:Audi A4 2.0 TFSI Sport
– エンジン:2.0ℓ 直列4気筒DOHCターボチャージャー
– トランスミッション:7速Sトロニック
– 駆動方式:FWD(前輪駆動)
– ステアリング:右
– 車両本体価格(税込):5,560,000円
モデル:Audi A4 2.0 TFSI quattro
– エンジン:2.0ℓ 直列4気筒DOHCターボチャージャー
– トランスミッション:7速Sトロニック
– 駆動方式:quattro(フルタイム4WD)
– ステアリング:右
– 車両本体価格(税込):5,970,000円
モデル:Audi A4 2.0 TFSI quattro Sport
– エンジン:2.0ℓ 直列4気筒DOHCターボチャージャー
– トランスミッション:7速Sトロニック
– 駆動方式:quattro(フルタイム4WD)
– ステアリング:右
– 車両本体価格(税込):6,240,000円
■新型Audi A4の概要
– Cd=0.23を実現したエアロダイナミクス
新型Audi A4シリーズは、エアロダイナミクスの面で、新たなベンチマークを構築した。そのCd値は0.23*(欧州仕様値)。
その手法は、エンジンルームの下側をフラットなカバーで覆うアンダーボディにによる効果に加え、リヤスポイラー機能を持たせたトランクリッド後端のデザイン処理を行い、空気抵抗を減らしつつ、後輪のリフトも最少に抑えた。
– エレガンスと先進イメージを融合したエクステリア
オプションでマトリクスLED仕様が用意されたヘッドライトは、階段状のグラフィックと、ファイバーオプティクスにより映し出されるシャープなエッジが、それぞれ補助ライトとターンシグナルとしての機能を果たしている。
– より広く快適になったインテリア
インテリアは、従来型のそれより、すべての面でディメンションが大きくなった。
スペース面での余裕は、水平基調で端正にまとめられたインテリアデザインにより、さらに広々感がさらに強調されたデザインとしている。
シートそのものの設計は、フレーム構造自体が全面的に刷新されており、具体的な構造材に、高強度スチールやマグネシウムを使うなどして、従来型と比べ最大9kg重量を削減した。
– 複合材料による軽量ボディ
外寸サイズが拡大しているにも関わらず、従来型比で最大120kg重量を低減させた(欧州仕様での比較)。
ボディそのものも、構造面での軽量化、及び強度に優れた熱間成型鋼板を多用することなどにより、従来型より15kg重量を削減した。
– ミッドサイズクラスではもっとも充実した予防安全システム
アシスタンスシステムの分野でも、新たなベンチマークになれる存在を目指した。
具体的には、「アウディプレセンスベーシック」「アウディプレセンスシティ」「アウディアクティブレーンアシスト」「リヤビューカメラ」「アダプティブクルーズコントロール」「アウディパーキングシステム」などのシステムを全モデルに標準採用。
そのほか、オプションで「アウディサイドアシスト」「アウディプレセンスリヤ」「サイドエアバッグ(リヤ)」「パークアシスト」「サラウンドビューカメラ」の各システムを用意(標準装備のエアバッグは前席前面、前席サイド及び前後席をカバーするカーテンエアバッグの合計6つ)。
上記の「アウディプレセンスシティ」は、レーダーとカメラにより前方の交通状況を監視して、クルマや歩行者の存在を感知し、緊急時には自動ブレーキを発動するなどして追突事故の危険を減らすシステムである。
併せて追突が避けがたい状況となった際、または走行状況が著しく不安定になった場合には、「アウディプレセンスベーシック」により、前席シートベルトのテンションを上げるなどして衝撃に備える。
同じく標準装備の「アウディアクティブレーンアシスト」は、ドライバーの車線維持操作をサポートするシステムで、ウインカーを使用しない状況で、クルマが車線を逸脱しそうになると、警告を発すると同時に、ステアリングに介入してクルマを元の車線に戻すもの。
同様に全モデル標準装備された「アダプティブクルーズコントロール」は、渋滞時にアクセルやブレーキだけでなくステアリング操作にも介入してドライバーの負担を軽減する「トラフィックジャムアシスト」の機能を新導入した。
– 効率と性能を高度にバランスした2タイプの2.0 TFSI
パワーユニットには2つの仕様の2.0 TFSIエンジンが用意されており、そのうち、quattroフルタイム4輪駆動システムと組み合わされるハイパワー仕様は、185kW(252PS)、370Nmを発揮。
これは、従来型と比べると30kW(41ps)、20Nmの向上で、その一方で、燃費効率も15.5km/ℓと14パーセントの改善を果たしている。
もうひとつの140kW(190PS)、320Nmを発揮する2.0 TFSIは、アウディの最新世代の「ライトサイジングエンジン」で、これを搭載したFWD仕様の新型Audi A4は、JC08モードで18.4km/ℓと、2.0ℓクラスのガソリンエンジンとしてはトップレベルの低燃費を実現(従来型と比較すると33%改善)。
33%燃費改善できた背景は、バルブタイミングを制御することにより、低中負荷領域で吸気工程を短縮しつつ、圧縮比を11.8:1と、過給器付ガソリンエンジンとしては高く設定した新しい燃焼方式によるもの。
– 軽量設計の全輪5リンク式サスペンションシステム
サスペンションシステムは全面的に再設計され、前後輪ともに5リンクのシステムを採用することで、ハンドリングと乗り心地のバランスをさらに高いレベルに押し上げた。
また、鍛造アルミなどの軽量素材を大胆に採用するなどして、大幅な軽量化も実現した。
– 最新世代のMMIとアウディバーチャルコックピット
アウディを代表する先進テクノロジーであるMMIは、今回操作手順が全面的に新しくなった。
固定したヒエラルキーを設けない操作の仕組みは、最新のスマートフォンにも通じるところがある。
そのMMIと連動するシステムとしては、まず12.3インチの高輝度液晶モニターを用いたフルデジタルの多機能ディスプレイシステムである「アウディバーチャルコックピット」(オプション設定)が筆頭に挙げられる。
なお標準仕様では、インフォテイメントシステムと、コネクティビティナビゲーション機能を8.3インチモニターに納めたインフォテイメントシステムが搭載されている。
いずれも基本操作は、MMIコントロールユニットにより一元的に行う仕組み。今回新導入されたAudi スマートフォンインターフェイスにより、各社スマートフォンとの接続も可能となっている。
さらに、Audi connectの付属機能であるWi-Fiホットスポットにより、最大8台までのモバイル端末をインターネットに同時接続することができるようにした。