リビアン・オートモーティブ社(RIVN)は5月5日(米カリフォルニア州アーバイン)、イリノイ州ノーマルの電気自動車製造工場近くにサプライヤーパークを建設している。
同社は、主要サプライヤーがこのパークに拠点を置くことで、リビアンの電気自動車生産に使用される部品の材料供給プロセスがさらに向上することを期待しているという。
また、この地域のサプライヤーが増えることで、リビアンの直接雇用約100名を含む、地域における雇用の増加も期待される。
リビアンのRJ・スカリンジ創業者兼CEOは、「このサプライヤーパークがこれほど早く完成しつつあることを大変嬉しく思います。
これは、R1と商用バンに加え、R2の生産を開始する2026年に工場の生産量を増やすための重要な推進力となるでしょう。
プリツカー知事と州の協力に感謝すると共に、新しい施設にサプライヤーの皆様をお迎えできることを楽しみにしています。
リビアンのサプライヤーの一部は、サプライヤーパーク内で軽微な組立と製造を行う予定です。
サプライヤーパークのリビアンの従業員は部品のキット化と順序付けを行い、その後、メイン工場へ移送されます。
リビアンは、サプライヤーパークとメイン工場の間に地下トンネルを建設し、効率的な操業を確保するとともに、地域道路の交通量増加を回避します。
今回イリノイ州は、リビアンがイリノイ州ノーマルに於ける生産拡大を進める上で、強力なパートナーとなっています。
州は、プロジェクト立ち上げ費用や特定のインフラ整備費用を相殺するための包括的なインセンティブパッケージに加え、高収入の雇用創出につながる税額控除によって、このプロジェクトを支援して下さっててます」とサプライヤーパーツの新設について説明した。
これを受けてJB・プリツカー知事は、「イリノイ州では、電気自動車を製造しているだけではありません。投資を誘致し、労働力を増強し、EV製造サプライチェーンを強化する、包括的なエコシステムを構築しています。
リビアンの投資は、世界中のサプライヤーをイリノイ州に呼び込み、高給の雇用を創出し続けることで、イリノイ州がクリーンエネルギー経済で繁栄するための競争力を高めるでしょう。
町は、数多くの必要な道路改良も行っており、将来の税金還付により、新しいサプライヤーパークサイトまでの公共インフラの運用コストを相殺するのにも協力しています」と述べた。
ちなみにリビアンは、R1S全電気SUV、R1T全電気トラック、Amazon Electric Delivery Van (EDV)、そして現在あらゆる規模の車両群向けに購入可能なRivian Commercial Vanなど、すべての電気自動車をイリノイ州ノーマルの工場で製造している。
今発表の120万平方フィートのサプライヤーパークに加え、R2製造に必要な110万平方フィートの工場拡張工事も順調に進んでいるという。なおR2の生産は2026年に開始される予定としている。