トヨタ自動車株式会社(本社 : 愛知県豊田市、社長 : 豊田章男、以下、トヨタ)と、パーク24株式会社(本社 : 東京都千代田区、社長 : 西川光一、以下、パーク24)が2015年10月20日から展開してきたパーソナルモビリティ・シェアリングの実証実験「Times Car PLUS×Ha:mo」。
https://www.youtube.com/watch?v=GXQ3-32MJww
このサービス提供内容が、サービス対象規模をさらに拡大した上で、2018年3月末まで延長されることになった。
これに乗じて配備車両数や、展開エリアも大きく拡大。より広く利用の門戸を拡大され、実用的な移動手段としての魅力がさらに大きくなる見込みだ。
この「Times Car PLUS×Ha:mo」サービス。既に利用を経験した層によると「日常の足」として、また「通勤時」に。
さらには「プライベート時の利用」など、およその利用実態としては既存の公共交通機関では複数回の乗り換えが必要な場所への移動など、これまでの交通機関とは異なる新たなニーズの掘り起こしに積極的に使われているようだ。
(1)そうした現行のサービス利用者の声は以下の通り
- 東京中央区在住50代の男性
【職場から帰宅する際に利用】
・豊洲ONビルまたは豊洲5丁目(会社)→日本橋大伝馬町2(自宅)
・残業で終電がなくなった際にベンリ - 東京都港区在住30代の男性
【ゴルフ練習場に行く際に利用】
・月島第12(自宅)↔古石場3丁目(ゴルフ練習場)
・乗り捨てできるので、使わない時間の料金が発生せず、オトク。
- 東京都世田谷区在住20代の男性
【パレットタウンへ遊びに行く際に利用】
・乗り捨ての場合、出掛けた先で買い物をしたり、食事をしている間は課金されないので、時間を気にせず遊べる。
- 千葉県浦安市在住30代の女性
【仕事で移動する際に利用】
・職場近くの駐車場にステーションがあるため、仕事で移動する際に利用している。
・江東区内は従来の公共交通では縦の移動が不便だが、そこを補ってくれてベンリ。
以上の様に、プライベートの買い物、公共交通機関での移動がしづらい場所に急いで移動する際など、日常の足として通勤時やプライベート時に利用する層が多数を占めている。またいずれも既存の公共交通では、複数回の乗り換えが必要な場所への利用が多いようだ。
また山手線など本数の多い公共交通機関で、行けるところまで行き、そこからの移動手段として利用する層も見受けられる。
(2)人気ルートと人気のコースは以下の通り
【人気ルートTOP3】
以上のように公共交通機関では乗り換えが必要であったり、直線距離は近いのに、路線がないため所要時間が長く掛かったりする場所への移動が多を占めている。
(3)利用者アンケートは以下の通り
利用目的別の分類では「ドライブ」が最多。改善要望として多いのは「ステーションの数・場所の拡大」であった。
また日常に於いて、提供側がより使い勝手の良い移動手段と捉えてもらうためには、ステーションの増設と配備車両の拡大が必須となっている。
両社では、ステーション数や車両台数の増設といったサービス拡大により、より利便性が高く、より使い易い移動手段としての可能性を高め、新しい都市型交通システムの構築に向けた取り組みを強化していくとしている。
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