ニュージャージー州で、北米最大の電力卸売り市場向け発電所第一号案件稼働・開所式を実施
豊田通商株式会社(本社:名古屋市中村区、代表取締役社長:加留部 淳、以下、豊田通商)は5月2日、米国ニュージャージー州のショア天然ガス焚き火力発電所(以下、「ショア発電所」)の商業運転を2016年1月に開始。これに伴い、4月25日に開所式を実施したと公表した。
同発電所による電力小売事業は、米国発電デベロッパーであるCompetitive Power Ventures Holdings, LLC が開発し、豊田通商は2013年9月に参画したもの。
開所式には、ニュージャージー州環境局長のマーティン氏、ウッドブリッジ市長のマコーマック氏らが出席している。
ショア発電所は、発電容量720MWの天然ガス焚き火力発電設備で、今後30年以上にわたり、北米最大の電力卸売市場であるPJM(※)を通じて、米国北東部に電力を供給する計画。
豊田通商は、北米地域を電力事業分野における重要市場の一つと位置づけ、売電形態の多様化と電力事業の拡大により、現地での電力安定供給に取り組んでいる。
これにより豊田通商が参画する北米電力事業は、合計6件(総発電容量4,155MW)に上る。うち、米国での電力卸売市場向け発電事業は4件(総発電容量2,840MW)であり、今回のショア発電所は、そのなかの商業運転開始第一号案件となる。
豊田通商では、「今後も北米市場での天然ガスの利用・エネルギー効率に優れたシステムの採用・再生可能エネルギー利用による、環境に配慮した発電事業を積極的に推進してまいります」と述べている。
*PJM:米国北東部13州の全部または一部およびワシントンD.C.を管轄する独立系統運用者
<Competitive Power Ventures Holdings, LLC 概要>
– 会社名:Competitive Power Ventures Holdings, LLC
– 本社所在地:米国・メリーランド州
– 設立年:1999年
– 業務概要:北米地域で、天然ガス火力・風力・太陽光発電事業の開発・管理を行っている独立系発電事業デベロッパー