来る5月20日の堺ステージを皮切りに5月27日の東京ステージまで8ステージを8日連続で行われる日本最大のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」、今年で21回目を迎える同大会の記者発表が3月28日、東京・渋谷区のスバル本社ショールーム「スバル・スタースクエア」で行われた。
大会に参戦するのは、海外8チーム、国内8チームの16チーム。本州の西から東へと8日間掛けて繰り広げられる各コースの見所や大会概要が明らかになった。
まず冒頭で栗村修大会ディレクターが、「新時代の国際スポーツイベント」というスローガンを掲げ、アジアで最も著名かつ厳しい戦いが繰り広げられるレースにしていきたいとの抱負を述べた。
出走チームの内容は海外勢が8チーム。具体的には「バーレーン・メリダ(バーレーン、ワールドチーム、以下WT)」が過去のランプレ・メリダ時代を含め6年連続の出場。
同時期に開催されるジロ・デ・イタリアへも出場する「イスラエルサイクリングアカデミー(イスラエル、プロコンチネンタルチーム、以下PCT)」。そして昨年のステージで3勝をあげたマルコ・カノラ(イタリア)や山岳賞ジャージを獲得した初山翔を擁するNIPPO・ヴィーニファンティーニ(イタリア、PCT)も出場が決まっている。
またこの3月の坦懐でアジアツアーチームランキング4位につけている香港の「HKSIプロサイクリングチーム(香港、コンチネンタルチーム、以下CT)」。先のツール・ド・とちぎに出場した韓国の「LXサイクリングチーム(韓国、CT)」。
かつてアイソウェイスポーツ・スイスウェルネスチームとして参戦していた同チームは、チーム名変更で「ベネロング・スイスウェルネス サイクリングチーム(オーストラリア、CT)」として出走する。
さらに2014年以来4年ぶりの出場となるのは、「JLT・コンドール(イギリス、CT)」、またかねてより出場を希望していたアメリカの「チーム イルミネート(アメリカ、CT)」を加えた計8チームという布陣になった。
これを迎え撃つ国内勢は、元F1ドライバーが率いる「Team UKYO(CT)」、「キナンサイクリングチーム(CT)」、「宇都宮ブリッツェン(CT)」、「マトリックスパワータグ(CT)」、「愛三工業レーシングチーム(CT)」、「シマノレーシングチーム(CT)」、「チームブリヂストンサイクリング(CT)」に加え選抜チームの「ジャパンナショナルチーム」の計8チームが出場する。
また前年度から、各ステージの開催地に対して国内勢の出場チームがホームステージの関係を結び、各ステージを盛り上げていく「ホームステージ制」が行われていたが、これを拡大、今年からは全ステージに於いて導入・適用される。
個々のステージ毎のホームステージは、堺ステージ(5月20日)がシマノレーシング。
京都ステージ(21日)はマトリックスパワータグ。いなべステージ(6月1日)はキナンサイクリングチーム。
美濃ステージ(22日)は愛三工業レーシングチーム、南信州ステージ(2日)はTeam UKYO。
富士山ステージ(3日)と伊豆ステージ(4日)はチームブリヂストンサイクリング。最終ステージとなる東京ステージ(5日)はジャパンナショナルチームとなる。
また冠スポンサーには昨年に続き大手ベアリングメーカーの「NTN」が務める。同社は各ステージで「NTNまわる学校」を開催するなど、参加型イベントで大会を盛り上げていく。
なお伊豆ステージでは、ソーラーカー世界大会で7位入賞を果たした工学院大学が開発したソーラーマシンがパレード走行する予定。
最後に気になる実況観戦に関しては、TVによるダイジェスト放映の他、今年からインターネットスポーツメディアの「スポーツブル」がレースのライブ配信を無料配信する。この大会映像の配信はアーカイブされるため、今年からは実況後も臨場感溢れる戦いがいつでも視聴できるようになっている。
TOUR of JAPAN Webサイト:http://www.toj.co.jp/
スポーツブル:https://sportsbull.jp/