積水化学工業(本社:大阪市北区、代表取締役社長:加藤敬太)は6月25日、インド西部のマハーラーシュトラ州プネに車輌射出成型品の生産・販売を担う同国6番目の合弁工場「SEKISUI DLJM MOLDING PRIVATE LIMITED(セキスイDLJMモールディング)」を新設する。今新工場の設立に掛かる投資額は約5億円、稼働は2026年1月を予定している。
1.背景・目的
積水化学の高機能プラスチックスカンパニー(プレジデント:浅野陽)は、戦略分野であるモビリティ分野で射出成形事業を主要事業のひとつと位置付けている。
より具体的にはインド国内の事業拡大を目的に、2011年8月に現地企業Dipty Lal Judge Mal Private Limitedとの合弁でセキスイDLJMモールディングを設立して事業を本格稼働させる。
今後はインドでのモータリゼーションの進展を背景に事業エリアを拡大させていくべく、多くの自動車メーカーが集中し成長が期待されるプネエリアで新工場の設立を決定した。
これによりインド国内での生産能力を約15%増強させ、更なる事業拡大を図る。な、積水化学グループでの事業主体は、積水化学の100%子会社である積水テクノ成型(代表取締役社長:山﨑潤)となる。
————————————————–
2.プネ工場の概要
1).所 在 地:マハーラーシュトラ州プネ県チャカン地区
2).規 模:敷地面積10,044㎡、工場延床面積6,288㎡
3).生産品目:車輌(四輪・二輪)射出成型品
4).稼働時期:2026年1月予定
————————————————–
3.今後の事業展開
セキスイDLJMモールディングは、プネ工場稼働の効果などにより、2030年に売上高200億円を目指す。
主な生産品:車輌向け射出成型品(塗装・メッキ・アッセンブリー対応)
参考(1)合弁先の概要
会社名:Dipty Lal Judge Mal Private Limited
代表者:Dev Bhushan Jain (よみ:デブ・ブシャン・ジェイン)
事業内容:射出成型品の製造・販売(家電関連等)
設立:1984年
資本金:45百万ルピー
従業員:428名(2025年4月1日現在)
売上高:136億円(2024年度)(※1ルピー=1.77円換算)
参考(2)積水テクノ成型の概要
会社名:積水テクノ成型株式会社
代表者:山﨑 潤
事業内容:射出成型品の製造・販売(車輌部品、物流・環境・土木関連)
設立:1962年
資本金:2億円(積水化学工業株式会社100%子会社)
本社:東京都港区虎ノ門2丁目10番4号
従業員:167名(2024年3月31日現在)
売上高:218億円(2024年度、海外グループ会社含む)
参考(3)セキスイDLJMモールディング社の概要
会社名:SEKISUI DLJM MOLDING PRIVATE LIMITED
代表者:菅野 護
出資比率:積水化学=51%、Dipty Lal Judge Mal Private Limited=49%
事業内容:射出成型品の製造・販売(車輌部品)
設立:2011年8月1日
資本金:1百万ルピー
本社:インド・デリー市
従業員:601名(2025年4月1日現在)
売上高:107億円(2024年度)(※1ルピー=1.77円換算)
生産拠点:4拠点5工場(2025年3月時点)