TIER IV、東京・新木場駅〜海の森公園間で自動運転バスの運行開始

TIER IV(ティアフォー /本社所在地:東京都品川区、代表取締役社長:加藤真平 )は6月27日、東京都港湾局からの委託を受け、新木場駅と海の森公園を結ぶ自動運転バスの運行を行う。

当該事業では、海の森公園への交通アクセスの向上を目指し、日立自動車交通による運行支援、日本工営による検証・モニタリング支援のもと、ティアフォー製の自動運転バス「Minibus 2.0」が2025年7月から運行する。

ティアフォー製の自動運転バス「Minibus 2.0」

同運行の目的は、東京都がデジタルのチカラで「未来の東京」を描く「スマート東京」を推進していることがある。

その中で、地域間の回遊性向上、交通制約者の移動支援、運転手不足への対応などの社会的課題の解決を支援する自動運転の実用化に取り組んでいる。

特に同事業が行われる東京ベイエリアは「スマート東京」の先行実施地域でもあり、2025年3月に開園した海の森公園への来訪者の交通アクセスを充実させる手段として自動運転バスが導入されることになった。

今回、ティアフォーは、自動運転バスの経路を新たに開設し、運行に向けて自動運転技術を提供する。

運行ボリュームでは、2025年7月1日から2026年3月31日(年末年始を除く)まで、新木場駅と海の森公園を結ぶ約9.3 kmの経路に於いて、1日5便ほど無償での運行を予定している。

詳細は東京都港湾局の「海の森公園と新木場駅を結ぶルートに自動運転バスを運行します」を確認されたい。

同事業の走行経路

なおTIER IV(ティアフォー)は、「自動運転の民主化」をビジョンとし、世界初のオープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」の開発を主導するディープテック企業。

日本国内に於いては、誰もが参入可能なオープンソース環境でのチャレンジに拘りつつ自動運転システムの社会実装を推し進めている。

より具体的には「Autoware」を活用したソフトウェアプラットフォームを自社製品として提供。これらの製品を基盤に市場の需要に対応したサービスを展開している。

同社の歩みは「Autoware(Autowareは、The Autoware Foundationの商標)」が生み出すエコシステムを通じて、世界各地のパートナーと協力して自動運転システムの可能性を拡大し、より良い社会の実現を視野に据えている。

社名:株式会社ティアフォー
所在地:東京都品川区
設立年月:2015年12月
主な事業内容
・自動運転プラットフォーム開発事業
・自動運転ウェブサービス開発事業
・自動運転システム開発キット販売事業
・自動運転技術の教育事業
URL:https://tier4.jp