東日本高速道路(NEXCO東日本/本社:千代田区霞が関、代表取締役社長:由木文彦)ドラぷらイノベーションラボは8月1日、例年恒例となったアクセラレーションプログラム『E-NEXCO OPEN INNOVATION PROGRAM 2025』を開催し共創パートナーの募集を開始する。
より具体的には、エイコン(eiicon/本社所在地:文京区後楽、代表取締役社長:中村 亜由子)が運営する日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA(アウバ)」とオープンイノベーションに係る取り組みを今年も行う。なお同アクセラレーションプログラムを初開催した2021年度より数えて、今期で5期連続となった。
eiiconは今年度も、共創パートナー募集やソーシング、専用Webサイトの設置、プログラム説明会支援など、同プログラムの運営全般を強力にサポートしていく構え。
昨年度はPoC実施件数23件(昨年度は4件採択)
なお昨年度『E-NEXCO OPEN INNOVATION PROGRAM 2024』では、7テーマで共創パートナーを募集。127件の応募の中から、書類・面談選考、各種協議を厳正に行い、4件のビジネスプランを採択した。
また昨年度は本プログラム初となるスタートアップ企業への出資(株式会社BONXおよび株式会社AirX)も実行した。
今年度も、高速道路を利用顧客に対して新しい提供価値の創出に資する提案を幅広く募集するべく、以下4つのテーマを設定した。
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1:次世代高速道路に向けた安全・安心・快適・便利のアップデート
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北海道から関東まで3,943㎞、1日302万台が利用するNEXCO東日本の高速道路は、建設から50年以上が過ぎて老朽化対策等が急務な一方で、テクノロジーの急速な進展と共に自動運転車やコネクテッドカーの普及が現実となりつつある。
そうしたなかで、「安全・安心」や「快適・便利」をこれから数十年先も向上し続け、ヒト・モノ・コトの移動時の提供価値をアップデートする。
<共創例>
・次世代高速道路(203X年)に向けた「安全・安心」の実現
・新しい移動体験による「快適・便利」を提供
・高速道路の更なる利便性向上
・高速道路維持作業の効率化・省人化 など。
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2:サービスエリア・パーキングエリアの更なる価値向上
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東日本エリア329カ所、利用者の憩いの場としてのSA・PA。いつも地域経済に寄り添い、都市と地域、地域と地域を“繋ぐ”ハブ・地域同士の結節点として活性化にも貢献してきた。
今後は、これまでの「リフレッシュ空間」としての存在に加え、テクノロジーやサービスを深化させ、新たな顧客体験を提供し、SA・PAの更なる価値向上を実現する。
<共創例>
・SA・PAでの新たな顧客体験の提供
・SA・PAを“人が集まる場”へ
・地域コミュニティを活性化させる場づくり など
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3:各種アセットを起点とした地域連携強化や新事業創出
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1日302万台の利用者との接点や走行データ。不動産・金融・旅行などの事業を背景に、NEXCO東日本が管理する多様で広大なフィールドで、テクノロジーの活用やソリューションの実装によって新たな顧客体験を提供し、従来の価値を向上させる。また加えて更なる付加価値を提供する事業体へと進化・深化させる。
<共創例>
・SA・PAをハブとした地域活性化の促進
・“移動機会”の創出と“移動体験”の提供
・各種アセット・データの新たな活用方法 など
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4:サステナブルな事業運営とSDGsへの貢献
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人々の移動と経済を支えるインフラ企業だからこその責任。カーボンニュートラル・脱炭素社会・循環型社会の実現、自然災害への対策、地域や沿道の生活環境の向上、人口減少・高齢化に適応した運営方法の確立など、いつの時代でもサステナブルな事業運営を実現していく。
更に各ステークホルダーとも連携した社会全体のサステナビリティ・SDGsに貢献するスキーム構築を目指す。
<共創例>
・カーボンニュートラル・脱炭素社会の実現
・循環型社会の実現
・インフラ機能の安定提供 など
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上記プログラム提案に係る提供リソースは以下の通り
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実証フィールドの提供
北海道~関東、3,943kmの高速道路 / 東日本エリア329カ所のSA・PA(商業施設、園地など)/ 駐車場、駐輪場、トラックターミナル、ホテル等の各種アセット / ロゴ、キャラクターなどのIP/ 約1.5万人のNEXCO東日本グループ従業員 など。
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各種データの提供
高速道路走行データ(提供条件あり) / 事故・規制(通行止め)、渋滞情報等のデータ / 気象情報データ など。
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顧客接点・タッチポイントの提供
302万台/日の高速道路を利用者 / SA・PAの利用者/ HP「ドラぷら」の利用者(300万~500万PV/月) / 公式アプリの利用者/ クレジットカード会員(16万人)/ その他、ECサイト会員・駐車場・ホテル・トラックターミナルの利用者など。
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PR機会の提供
広告接点(HP、アプリ、フリーペーパー、自社ECサイト、サイネージ、SA・PA内でのプロモーション など)/ 公式SNS(X(旧Twitter)、Facebook、Instagram、YouTube) など。
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パートナー連携・資金提供
グループ会社、取引先とのネットワーク / 実証実験費用のサポート(総額2,500万円を確保)/ NEXCO東日本からの出資(採択後に個別相談)
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当該プログラムのスケジュール
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8月1日 エントリー開始
8月7日 16:00 ~ 17:30 プログラム説明会(オンライン)
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9月1日 早期応募締切
※早期応募締切までにエントリーした対象者には、希望に応じてフィードバックもしていく予定。
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9月2日~5日(30社まで)、9月8日~11日(20社まで)
9月17日 最終応募締切
※応募前のディスカッションの要望も受け付ける。
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10月10日(予定) 一次審査 書類選考
10月20日~11月6日(予定) 二次審査 面談選考(オンライン)
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12月(予定) 審査結果通知
12月~(予定) キックオフ/インキュベーション開始
※同期間で、選考通過企業と共にビジネスアイデアのブラッシュアップ、PoC計画の作成、実証実験フェーズへ進めていく。
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2026年1月(予定) 採択案件の公表
3月~(予定) 実証実験/PoC実施
※実証実験サポート費用を活用可能(総額2,500万円を確保)
社会実装、事業化へ
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プログラムへの応募資格
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・法人登記がなされていること(企業規模は問わない)。
・プロダクトや技術を持つこと。
【NEXCO東日本 x AUBA】
『E-NEXCO OPEN INNOVATION PROGRAM 2025』
エントリーページ(AUBAウェブサイト内)
https://eiicon.net/about/e-nexco-accelerator2025/?utm_source=otherprogram&utm_medium=erelease
※早期応募締切2025年9月1日、最終応募締切2025年9月17日