日産自動車(本社:神奈川県横浜市西区、社長:イヴァン エスピノーサ)の中国合弁会社「東風日産乗用車公司
」は12月1日、同社初となるプラグインハイブリッドセダンの新型「N6
」を発表した。
このモデルは東風日産独自の新エネルギー車(NEV)技術アーキテクチャーを採用し、1.5リッターエンジンと21.1kWhの大容量LFPバッテリーを搭載している。グレードは180Air、180Pro、180Max、180Max+、170Max+フラッグシップの5つを用意、価格は9.99~12.99万元。
東風日産では、「自社22年の歴史の中で1,600万人のお客さまの信頼に応えながら、内燃機関モデルのシルフィやティアナから新エネルギー車N7まで、時代に合わせてラインアップを進化させてきました。
その間、家族との時間を大切にする思いは変わりません。N6は、家族と過ごす毎日をもっと快適にしたい方のために生まれた、東風日産が提案する「最もファミリーフレンドリー」な新しい選択肢です」と話している。
そんな同社の車両説明によると、エクステリアは「風迹美学(風の軌跡をイメージしたデザイン哲学)」の理念を採用し、流麗で有機的なラインが自信と躍動感を表現。独創的なLEDライトと風翼型のヘッドランプに加え、立体的な造形のテールランプがその姿をより際立たせている。ボディカラーは中国の自然をテーマにした6色展開とした。
インテリアは、包み込まれるような温かな空間を目指して設計された。広範囲にソフト素材を配し、触感に拘り抜いた独自開発のシート表皮、ゼロホルムアルデヒド認証を取得した内装素材を採用するなど、家族が安心して寛げる快適な空間を実現したという。
なお、前席には最新EVモデルの「N7」同様に、AIにより乗員の体形に合わせてシートを調整する「ゼロプレッシャーシート」を搭載し、後席には新開発の「ゼロプレッシャーソファ」を採用した。インテリアカラーはアイボリーとブラックの2種類で、ローズゴールドやダークパープルの装飾で高級感を添えたとしている。
加えて、この新型「N6」は、新世代プラグインハイブリッドとして、4つの新たな基準を定義したクルマであるという。1つ目は2L台/100kmという低燃費性能、2つ目は20kWh(21.1kWh)を超えるバッテリーによるEV最大航続距離180km、3つ目は20分以内で必要分が充電できる急速充電性能、そして4つ目は年間のランニングコストを2,000元以内に抑えたとしている。
それを照明するべく同社では「N6」は中国一周燃費チャレンジを実施し、28日間で30省を横断、総走行距離14,000kmを走行して2.9L/100kmという燃費を達成し、ギネス世界記録を更新したと記している。
主な装備では、2.5Kの15.6インチ大型ディスプレイと最新の「NISSAN OS」を備える。搭載されるAI音声アシスタントは「小尼」(シャオニー)の方言対応やカラオケ機能に加え、ユーザーの声を記憶・再現して読み上げる音声複製機能など多彩な機能を備えた。
運転支援機能では、モメンタ社と共同開発したエンドツーエンド型の統合運転支援システムを搭載。高速道路での疲労軽減、通勤での手間削減、駐車でのストレス軽減を実現する「N6」の運転支援技術は、利用ユーザーのドライブを包括的にサポートすると述べている。
安全性能では高剛性のボディ構造、大型のサイドカーテンエアバックを含む7種類のエアバッグを装備。加えて7,400項目の試験、5,500項目の試作確認、2,000以上の品質検査を実施し、徹底した品質管理を行ったと結んでいる。





