ボルボ・トラックス、都市輸送向け14トンFLエレクトリックを発売

瑞・ABボルボ傘下のボルボ・トラックス(Volvo Trucks/本社:スウェーデン・ヨーテボリ、CEO:ロジャー・アルム /Roger Alm)は12月9日(現地発)、都市内の輸送事業者向けに仕立てた総重量14トン級の「Volvo FL Electric/ボルボFLエレクトリック」を発売した。

今回リリースした都市型・中型BEVトラックは、「ボルボFLエレクトリック」をベースに、都市内の輸送に適した仕様として新たなバッテリー構成を再設計・搭載した総重量14トンのエントリーレベルバージョンとして、同用途に於ける理想的なツールとして仕立て上げられた。

もとよりボルボFLエレクトリックは、ボルボ初のピュア電動ユニットを搭載した車種のひとつであり、初リリース以降、多くの運送会社に採用されてきた。

そのコンパクトなサイズは、狭い市街地配送に最適なサイズーを持ちつつ、電動のドライブラインを搭載したことで騒音レベルを最小に抑え、排気ガス排出量もゼロにできるクルマとしてデビューしたもの。

以降ボルボ・トラックスは、多様な輸送環境をカバーするたべくBEVトラックの提供を拡大してきたが、そうしたなかでも総重量14トンの新型FLは、そのゆとりの積載量と搭載バッテリーサイスの両面で、多くの輸送企業にとって新たな立ち位置を与えられたエントリーモデルであるとしている。

そんな14トンFLエレクトリックは、積載量、運転スタイル、周囲温度、その他の諸条件を前提に最大約200kmのEV走行距離を可能にする。また使用可能なバッテリーエネルギーは145 kWh。

これに180kWの電気モーターを組み合わせる。なお14トントラックの車両地上高は240mm。ホイールベースは3800mmから6500mmまでの範囲。

バッテリーユニット構造は8個のパックで構成され20~80%のDC充電には約1.28時間程度掛かる。この新型14トンのボルボFLエレクトリックの本格生産は、2026年後半に開始される予定だ。

この新たな製品についてボルボ・トラックスで製品管理責任者を務めるヤン・ヘルムグレン氏は、「これは都市環境に対して排気ガスを一切出さずに輸送業務に活躍できるクルマです。

私たちは常に、お客様の事業に最も適したBEVトラックを提案してきました。この度の新たなFLエレクトリックには、ホイールベース、車軸構成、バッテリー構成が複数種用意されており、各々のお客様が独自のニーズに沿ってカスタマイズ可能です。またFLエレクトリックは、車幅を2.4メートルまで縮小できることから機動性にも優れています。

なおこの新しいバッテリーセットは、新型14 トンの FL エレクトロニックの他、16トンと18トンの FLエレクトロニック、更にGCWが最大26トンのFEボルボFLエレクトリックに至るまで、搭載することが可能です。

そんな当社のBEVは2019年から市場にリリース。ヨーロッパ、中東、アフリカ、アジア、オーストラリアなどの複数の市場で販売されており都合、8種類のバッテリー電気トラックを生産し、世界へ向けて5,000台以上のBEVトラックを販売しています」と結んでいる。



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