ホンダ、アメリカでの研究開発50周年を祝う

本田技研工業(ホンダ/本社:東京都港区、取締役代表執行役社長:三部敏宏)は12月3日(米国カリフォルニア州・トーランス発)、カリフォルニア州、コロラド州、フロリダ州、インディアナ州、ミシガン州、ノースカロライナ州、オハイオ州、サウスカロライナ州などの計21の拠点下で、世界最先端の研究開発施設を行ってきた自社50年に亘る歩みを祝った。

この間、14億5000万ドルを超える資本投資を介して、36車種以上のホンダ並びにアキュラ(Acura)ブランド車を輩出。そのなかで複数の北米カー・オブ・ザ・イヤーおよびトラック・オブ・ザ・イヤーを獲得。更に87車種のパワースポーツ製品や航空機ホンダジェットを生み出した。

そうした歩みについてアメリカンホンダモーター社で長年、R&D事業部門副社長を務めてきたジェーン・ナカガワ氏は「今から50年前にホンダは、米国のお客様のためにユニークな製品と体験を創造するべく研究部門を設立するという第一歩を踏み出し、現在に至る様々なイノベーションの足掛かりを築き始めました。

ホンダは1975年、カリフォルニア州ガーデナに米国で最初の研究開発施設を開設。アメリカの顧客のニーズと要望を掘り起こすべく市場調査を行いました。

その後、直ぐに製品デザインでも米国の文化で重要な役割を担うようになり、1984年には世界の自動車産業をリードする低燃費技術を打ち出し、更に今や伝説的な存在と言えるエポックメイキングな小型車CRXのコンセプトモデルも手掛けました。

そんな我々を目標であり続ける研究者、設計者、エンジニアたちの足跡から数えて50年。それに倣い、触発され、様々なインスパイヤを享受し続けてきた私達は、今日に於いても、まだ見ぬ新たな価値を創造するための歩みを休むことはありません。

現在、米国には複数の研究開発拠点があり、オハイオ州の北米自動車開発センター、南カリフォルニアのホンダ&アキュラ・デザインスタジオ、両州のテストコース、ノースカロライナ州のホンダ・エアクラフト・カンパニー(HACI)、そして複数の拠点における先進的な研究拠点があります。

これらの拠点を介して当社は、市場調査や技術調査、試作車の製造と試験、部品サプライヤーとの連携、量産サポートなど、製品開発のためのあらゆる挑戦を米国内で実施することが可能となっています。

そうした実績の一例を挙げると、例えば最先端の安全技術と運転支援技術の開発があります。ホンダUSAの従業員は、北米の顧客ニーズを満たすための技術開発を主導してきた誇るべき歴史の蓄積があるのです」と語った。

更にホンダ北米自動車開発センターのラリー・ガイズ副社長は、「ホンダUSAが活動してきた50年には、華々しい受賞歴や製品技術だけでなく、当地のお客様のために数々の不可能を現実のものとしてきたスタッフ達の成長の歴史があります。

私たちは次の50年を見据え、まだ見ぬ次世代製品の構想に取り組んでおり、それは、日々刻々と変化し続けるお客様ニーズと市場環境に応えられる新たな価値創造が鍵になります。

そこには先端研究の最前線ホンダ・リサーチ・インスティテュートUSA(HRI-US)が主導する量子技術、ナノテクノロジー、炭素回収技術に重点を置いた材料と技術の先端研究も含まれています。

それらは今日のホンダの立ち位置を超える新たな製品造りへの挑戦の歴史になっていくことでしょう」と述べている。

 
 




 
 

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