日産自動車(本社:神奈川県横浜市西区、社長:イヴァン エスピノーサ)は、12月6日に開催されたABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン12(2025/26)のサンパウロE-Prixで、同社のフォーミュラEチームのオリバー ローランド選手が2位を獲得した。
6日(土)午前中、金曜日に通信トラブルでキャンセルされたフリープラクティス1(FP1)に代わり開催されたFP2で、両ドライバーともトップ10入りを果たした。
ローランド選手はグループAで僅差でトップ4を逃し、加えてシーズン11ロンドン最終戦からの3グリッド降格ペナルティを受け13番手スタートとなった。
一方ナトー選手は予選でグループB最速タイムを記録し、デュエルに進出して7番手からのスタートとなった。
レース序盤、両者は混乱した1周目をうまく切り抜け、ナトー選手は4位に浮上、ローランド選手もトップ10に食い込んだ。
最初のアタックモードでは、両ドライバーが一時的にレースをリードしたが17周目に両者が接触。ナトー選手はピットインを余儀なくされ、その後リタイアした。
対してローランドは再びトップに立ち、残り1分でセーフティカーが導入される中、2度目のアタックモードを使用。再スタート後の激しい攻防と赤旗中断を乗り越え、2位でフィニッシュし、シーズン開幕戦で貴重なポイントを獲得した。
フォーミュラEの次戦は1月10日(土)にメキシコシティの人気サーキット「アウトドローモ エルマノス ロドリゲスサーキット」で開催される。
この結果に日産フォーミュラEチームでマネージングダイレクター、並びにチームプリンシパルを務めるトマソ ヴォルペ氏は、「シーズン開幕戦で表彰台を獲得できたことを嬉しく思います。ローランドとナトーは見事な走りを見せ、両者とも多くのポイントを獲得できるはずでしたが、接触があり本当に残念でした。
こうしたことはモータースポーツでは起こり得ますが、チームとして再発防止に努めます。とはいえ、トロフィーを手にし、良い形でシーズンをスタートできたことはポジティブです。
次戦メキシコは日産にとって重要な市場であり、まるで第二のホームのような場所です。昨シーズンの成功を再現できるよう全力を尽くします」と話している。
オリバー ローランド選手(ドライバー)コメント:
「厳しいスタート順位から、この結果を得られて本当に嬉しいです。予選ではデュエル進出をわずかに逃し、さらにロンドンからのペナルティで13番手スタートでしたが、フルコースイエローやセーフティカーのタイミングに助けられた部分もありました。
それでも11台を抜いて2位を獲得できたのは素晴らしい結果だと思います。今シーズンは非常に僅差の戦いになるので、チャンスを最大限に生かすことが重要です。昨年のサンパウロより18ポイント多く獲得できたので、メキシコに向けて良い流れを作ることができました」
ノーマン ナトー選手(ドライバー)コメント:
「週末を通じてパフォーマンスを最大化できたことに満足しています。昨年から取り組んできた改善が実を結び、予選ではグループBで最速を記録できました。
レースも序盤は4位を走り、トップ5フィニッシュを狙っていましたが、ローランドとの接触でリタイアとなり非常に悔しいです。今日は強力なポイントを獲得できる位置にいたので残念ですが、次のメキシコ戦に集中します」




