笠間市での「公共ライドシェア」実証運行を開始
モビリティ産業でソリューション提案とソフトウェア開発支援を担うWill Smart( ウィルスマート / Will Smart Co.,Ltd.、本社:東京都江東区、代表取締役社長:石井康弘 )は12月15日、常陽銀行( 茨城県水戸市、頭取:秋野哲也 )および茨城県笠間市( 市長:山口伸樹 )と連携し、2025年12月17日より笠間市内全域にて「公共ライドシェア」の実証運行を開始する。
*画像は公共ライドシェア提供に係るシステム図
昨今、全国各地の地域交通では人口減少やドライバー不足により、持続可能な交通手段の確保が浮上している。
そうしたなかで今実証運行は、先の7月23日に常陽銀行との協業合意に基づく初の具体的な施策として立ち上がった「地域交通の課題解消検討協議会」での利用者層分析や、システム導入準備の支援を背景に行われるもの。
特に笠間市では、児童生徒の通学・通塾支援は、生活基盤確保を支える移動インフラの維持が地域社会に於ける喫緊のテーマとなっている。
そこでWill Smartは、常陽銀行との協業合意をベースに、笠間市と共にデジタル技術と地域ネットワークを活用した「新しい公共交通のかたち」の社会実装に挑戦するべく、12月17日より笠間市内全域にて「公共ライドシェア」の実証運行を開始する。
実証運行の概要
サービス名:わかものライド
運営主体:地域交通の課題解消検討協議会(笠間市、常陽銀行)
運行期間:2025年12月17日(水)〜2026年2月13日(金)
運行時間:【朝】6:30〜8:00【夕】17:00〜21:00
運行エリア:笠間市全域
利用対象:笠間地区・岩間地区・友部地区の一部(大原地区・北川根地区)に住んでいる小学生・中学生・高校生 ※保護者の同乗可
利用料金:距離問わず1回の乗車あたり1人100円
Will Smartの役割:Will Smart は、下記2つの柱でプロジェクトを支援していく。
(1)データ駆動型・地域交通計画の策定支援
地域概況データの収集・可視化・分析ダッシュボードの構築を通じて、笠間市の移動実態を「見える化」。交通政策の基盤づくりを支援する。
(2)公共ライドシェア・運行支援システムの提供
利用者向け予約システム、ドライバーアプリ、運行管理/予約管理を一体化したシステムを開発。利用者と配車側(ドライバー)のマッチングを最適化し、効率的で柔軟な移動サービスを実現させる。
社会実装の意義
今回の実証は、銀行が地域交通の実装主体に関与する先進事例としても注目されている。
特に今回のような参画3者を背景に、金融機関が持つ地域ネットワークを活かし、これにモビリティテック企業が持つデジタル技術を掛け合わせること。
そうした試みは移動困難地域に対し、より持続可能で柔軟な地域交通モデルを提供することとなり、それは地域経済を活性化させる施策の第1歩になると見ている。
今後の展開
Will Smartと常陽銀行は、今回の笠間市での実証成果(利用データ・運用ノウハウ)を活かし、地域公共交通の再設計や政策立案を後押しする。また更に同様の課題を抱える他地域への展開も視野に入れており、今後、中・長期的に「移動」を通じた継続的な社会課題解決に役立てていきたい考えであるとしている。
会社概要
会社名︓株式会社Will Smart
代表者︓代表取締役社長 石井康弘
設立︓2012 年12 月12 日
事業内容︓モビリティ業界を中心とした事業課題解決に対してDX 技術を駆使したソリューションの企画・提案、
ソフトウェアの受託開発と運用支援。
資本金︓630 百万円(2024 年12 月31 日現在)
