BluE Nexus(本社:愛知県安城市、取締役社長:内山 秀俊)、アイシン(本社:愛知県刈谷市、取締役社長:吉田 守孝)、デンソー(本社:愛知県刈谷市、取締役社長:林 新之助)が共同開発したeAxleが、2025年4月に生産開始されたいすゞ初のバッテリーEV(BEV)ピックアップ「D-MAX EV」に搭載された。
「D-MAX EV」は、いすゞとして初となる、1トン積みピックアップトラック「いすゞD-MAX」のバッテリーEV(BEV)モデル。D-MAX EVは昨年3月のバンコク国際モーターショー(BANGKOK INTERNATIONAL MOTOR SHOW 45th)に参考出品されたモデル。
その「D-MAX EV」が、先の4月28日より泰国いすゞ自動車のサムロン工場(タイ王国サムットプラカーン県)で生産が開始。まずは左ハンドルモデルの量産化準備が整ったことから欧州主要国へ出荷され始めた。
先の3社が共同開発したeAxleは、フロントとリアに新開発の製品を組み合わせ、フルタイム4WDシステムとすることで、ピックアップトラックに求められるタフな基本性能(耐久性/積載・牽引性能/悪路走破性)と、BEV特有のリニアな加速感と低騒音・低振動の両立に貢献する。
また、今年の年末からは右ハンドルモデルの生産も開始し、2026年から英国で販売を開始する予定。今後、各国・地域のクルマの使われ方やインフラの整備状況など、市場特性やニーズに応じ、展開エリアを順次グローバルに拡大していくことになる。今後はそうした出荷市場の拡大に合わせ、世界各地で高性能駆動ソリューションも提供されていく予定としている。
BluE、アイシン、デンソーは今後も、それぞれの強みとノウハウを生かし、価値ある技術や製品を提供していく。また、BluEを通じて、あらゆる電動車に製品が搭載されることに伴いカーボンニュートラル社会の実現に貢献していきたい考えという。
欧州向けD-MAX EV 諸元
重量
車両重量(kg): 2,350
最大積載量(kg): 1,010
最大牽引力(kg): 3,500
寸法
全長(mm) :5,280
全幅(mm) :1,870
全高(mm)ルーフレール込 :1,810
ホイールベース(mm) :3,125
トレッド(前/後)(mm): 1,570
最小回転半径(m) :6.1
仕様
駆動方式 :フルタイム 4×4
最大出力(kW): 140
最大トルク(N・m): 325
最高速度(km/h): Over 130
1充電航続距離(km):
263(WLTP)
361(WLTP 市街地モード)
電費(Wh/km): 255(WLTP)
バッテリー種類 :リチウムイオン
バッテリー容量(kWh): 66.9
充電時間:
AC Max 11kW – 10hrs (0-100%)
DC Max 50kW – 1hr (20-80%)