日本の技術企業4社、インドでの「日本式ものづくり学校」の認定を受ける


昨年2016年11月に、経済産業省とインド技能開発・起業省(MSDE)が署名した「ものづくり技能移転推進プログラム」に基づき6月27日、高木経済産業副大臣並びにチノイ駐日インド特命全権大使大使の立ち会いの下、経済産業省からスズキ株式会社、トヨタ自動車株式会社、ダイキン工業株式会社、ヤマハ発動機株式会社に認定書が交付された。

これは上記4社の各インド現地法人の人材育成機関が「日本式ものづくり学校(JIM: Japan-India Institute for Manufacturing)」として経済産業省が認定したもの。なお、上記4教育機関(スズキが第1号認定となる)が初めての認定取得となる。

なお同プログラムは、モディ首相が提唱する「Make in India」「Skill India」の実現に向けて官民一体となり、(1)「日本式ものづくり学校(JIM)」、(2)大学への「寄付講座(Japanese Endowed Courses:JEC)」の設置を推進し、10年間で3万人の日本水準のものづくり人材の育成を目指す。

これを受けて、例えば前述の第1号認定となった「マルチ・スズキJIM」は2017年8月の開校を予定している。

マルチ・スズキJIMはインドの職業訓練学校(ITI:Industrial Training Institute)としてマルチ・スズキ社が最新の教育設備や人材を投入して運営する。

自動車整備、ディーゼルエンジン整備、板金修理、塗装修理、溶接など8つのコースで実践的な訓練を行い、毎年約400名の卒業生を輩出する計画だと云う。

スズキの鈴木会長は認定企業代表として挨拶し、「今回認定頂いた学校を通して、私どもはインドの人材育成に一層取り組んで参ります」と述べた。

認定4校の内容は以下の通り