ボルボ・トラック、東京モーターショーで「ボルボFH」次期モデルを参考出展


ボルボ・トラックは、第45回東京モーターショー2017(10月27日(金)~11月5日(日)、UDトラックスとの共同出展)で、主力モデル「ボルボFH 6x4トラクター」の次期モデル予定車両を参考出展した。


「ボルボFH」次期モデルのキャッチフレーズは「The power of knowledge」。

これはボルボ・トラックの長年にわたる知識や経験の積み重ねが、安全性向上のための技術革新やドライバー支援、各種事故の防止に効果的なHMI(human machine interface)の開発、安全理念の普及など、安全で快適なトラック造りの礎となっている事を意味する。

日本国内充実のサービスネットワークを背景にビジネスに於ける成功を目指し、ドライバーを中心に据えて設計された「ボルボFH」次期モデルの特徴は以下の通り。

・2種類のEURO6エンジンを導入。平成28年排出ガス規制への適合を予定している。それぞれのエンジンは現行車比20ps出力を向上。日本市場におけるプレミアムモデルとしての魅力をさらに高めた。

・オートマチックトランスミッション、I-シフトが次期バージョンに進化。許容トルクを広げさらなる重量物牽引に対応。

また、よりスムーズでパワフルな走行を可能にするデュアルクラッチと、厳しい条件で重量物を積んだ状態から始動するときに威力を発揮するクローラーギアがオプション選択可能になる。

・先進の安全装備を標準搭載。衝突被害軽減ブレーキ付きアダプティブクルーズコントロール、レーンキーピングサポート、レーンチェンジサポート、ドライバーアラートサポートなど、さらに充実した安全機能を標準搭載予定。

なお、日本国内への輸入車両参入も見られる昨今だが、30年近いサービス網の敷設並びに日本市場での販売実績を踏まえ、ボルボブランドは一日の長があると同ブランドのプロモーション担当は自信を覗かせる。

また車両設計に関しては、国内規定とは異なるクルマ造りを行っていることから、1000kmを超える長距離運行に於けるドライバーへの配慮。居住性の高さが大きな売りであるとしている。

実際、ドライバーズシートバックから、フロンドウインドウまでの距離など、日本国内規定に準じているいる訳ではない分、充分なゆったり感を持たせており、1度ボルボなどの欧州製トラックに乗り変えた運送事業者やドライバーは、早々簡単には国産車に戻ることが難しいのだと云う。

ちなみに今後の日本国内に於けるセールスでも、国産競合ブランドからの車両ユーザーの獲得面では、まだまだ伸び代があると同社では述べている。

日本国内に於いては、車両長など既存の規格内に於いて、充分な貨物スペースを採るなどの成約もあり、そうした事業上の効率を取るより、ドライバー不足の折から、貨物車両に於ける輸入車が占める割合はまだまだ増える気配濃厚である。