八千代工業の土田選手、ITUパラトライアスロンワールドカップに出場


八千代工業株式会社(本社:埼玉県狭山市、代表取締役社長:山口 次郎)に所属する車いすパラトライアスリートの土田和歌子選手が2月17日、オーストラリアで開催されるITUパラトライアスロンワールドカップ(2018/デボンポート)に出場する。

土田選手は1月18日に、車いすマラソンからパラトライアスロンへの競技転向を表明し、今大会は競技転向表明後、初のレースとなる。

土田選手は1月28日から2月4日にかけてはタイで合宿を行い、課題としているスイムの強化に努めてきた。

今回シーズンインにあたり、強化策の成果が期待されると共に、いよいよパラトライアスリートとして世界ランキング上位選手との本格的な戦いが始まる。

土田和歌子選手のITUパラトライアスロンワールドカップ参加にあたってのコメントは以下の通り

今大会は、正式に競技転向を公表してからの初戦になります。
直前のタイで行ったスイム強化合宿では、新しいコーチにご指導いただき、1週間充実したトレーニングを実施することができました。

デボンポートでの今大会は、世界チャンピオンを含む地元オーストラリアの強豪3名との対戦になりますが、まずは自分の競技スタイルを確立すべく挑戦したいと思います。
応援のほどよろしくお願いいたします!

2018 パラトライアスロン主要大会情報サイト
http://www.jtu.or.jp/race/paratriathlon/18index.html 

また所属先の八千代工業では、「皆さまからの土田選手への応援メッセージをお待ちしております! 応援メッセージは下記のメールアドレスまでお送りください」と今参戦のプレス向けレポートを結んでいる。
yachiyo_athlete@yachiyo-ind.co.jp 

なお1月18日付けで、車いすマラソンからパラトライアスロンへ競技転向した旨の内容については以下の通りとなる。

八千代工業株式会社は、2014年10月より車いすアスリート土田和歌子選手と雇用契約を締結し、車いす陸上競技へのチャレンジを続けてまいりました。このたび土田選手は、車いすマラソンからパラトライアスロンへ競技を転向することとしましたのでお知らせいたします。

リオデジャネイロパラリンピック後、土田選手は新たな進化を目指した身体づくりのため、クロストレーニングとしてハンドサイクルおよびスイミングを取り入れてきました。

また、この身体づくりの効果確認として国内外のパラトライアスロンに挑戦し、2017 年5月 14 日に開催された「ITU 世界トライアスロンシリーズ(2017/横浜)」では女子 PTWC クラスで優勝を飾りました。

パラトライアスロン挑戦後は、「第 37 回大分国際車いすマラソン大会」以降のレースに向け、再び車いすマラソンに特化した活動を行ってきました。

これら 2017 年の活動を踏まえ、土田選手は今後、競技活動をパラトライアスロンに集中し、自らの新たな可能性に挑戦していくこととしました。

土田選手との出会いからこれまで共に歩んできたヤチヨは、土田選手の強い志とチャレンジングスピリットを最大限に尊重し、土田選手の競技活動を引き続き強力にサポートしていきます。

また、ヤチヨは、障がい者スポーツの発展と当社内におけるカーボン技術の構築を目指して、「1 秒でも速く」、「風をきって走る喜び」を多くの競技者の方々と共有したいという理念のもと、ホンダ太陽株式会社および株式会社本田技術研究所の協力により、ものづくりの会社ならではの高い技術力を駆使した、高品質でより進化したカーボンフレームの陸上競技用車いすの共同研究および製造、販売に取り組んでいます。

今後も引き続きご愛用いただくお客様、選手の皆さまをサポートしていくとともに、陸上競技用車いすを進化させ、障がい者スポーツの発展に寄与してまいります。

土田和歌子選手の 2018 年の参戦計画
・ 2 月 17 日 ITU パラトライアスロンワールドカップ(2018/デボンポート)
・ 5 月 12 日 ITU 世界パラトライアスロンシリーズ (2018/横浜)
・ 6 月 30 日 ITU 世界パラトライアスロンシリーズ (2018/イゼーオ)
・ 7 月 27 日 ITU 世界パラトライアスロンシリーズ (2018/エドモントン)
・ 9 月 12 日 ITU 世界パラトライアスロン選手権 (2018/ゴールドコースト)
※ 上記のほか、アジア選手権、国内大会にも出場予定

土田和歌子選手のコメント
2016 年リオデジャネイロパラリンピックが終わり、心境、体調の変化もあり、昨年挑戦したパラトライアスロン競技に対して自分の未知なる可能性を感じました。

一度は両立を考えた時期もありましたが、実際はそんなに甘いものではなく、この競技を極めていくには退路を断つ必要性を感じ、20 数年間続けてきた車いすマラソンから転向する意志を固めました。

これから一年一年、真摯に競技に取り組み、その先、2020 年東京パラリンピックに挑戦できるのであれば全力でチャレンジしていきたいと思います。