スパークス・グループ、「未来創生2号ファンド」を設立


トヨタ自動車、三井住友銀行も再び出資。最終目標額500億円規模のファンドを目指す

スパークス・グループ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 グループ CEO:阿部 修平)は未来創生2号ファンドを設立。これにトヨタ自動車株式会社(本社 : 愛知県豊田市、社長 : 豊田章男、以下、トヨタ)と株式会社三井住友銀行(本社:東京都千代田区、代表取締役頭取・CEO:髙島誠)の2社は出資社として参画する。

この「未来創生ファンド」は、去る2015年11月に上記3社が「未来社会を開拓する技術開発を手掛ける企業・プロジェクト」を対象に、機動的に資金を投入していく事により、“イノベーションの促進”と、それに基づく“次世代社会の実現”を目指していくものとして立ち上げたもの。

具体的には「知能化技術」、「ロボティクス」、「水素社会実現に資する技術」の3分野を想定。

同ファンド設立によって、トヨタは新技術や市場動向等の広範な情報をタイムリーに入手し、事業戦略に活用すると共に、革新技術を有する企業の成長・事業化を支援することで新たな価値の普及に貢献していくという目的を持ってきた。

また三井住友銀行は、次世代技術の育成という社会的意義の高いファンドを通じて、経済成長のけん引役としての役割を果たし、将来の有望企業の発掘と育成に着目している。

さらにスパークスは、次世代の成長に資する投資を長期的な視点から実践し、投資会社として未来を創造する新たな領域を開拓していきたい意向を持って立ち上げた。

そうした3社の取り組みは、これまでの足掛け3年余りのなか、各社のいずれもが一定の成果や手応えを得たことから、その際に立ち上げた「1号ファンドに」続き、今回も「2号ファンド」として精力的に進めていく構え。

なお先の1号ファンドの投資対象領域であった「知能化技術」、「ロボティクス」、「水素社会実現に資する技術」の3分野に加え、新たな2号ファンドでは「電動化」「新素材」を加えた5分野で、世界の未公開ベンチャー企業を投資対象とする意向だ。

新たな新ファンドの具体的概要は以下の通り。

1.基本理念
– 未来社会に向けた成長を牽引しうる技術を有する企業や事業を対象に、出資を通じた育成をはかり、イノベーションの加速に貢献。
– 発掘した企業群でポートフォリオを組む事により、未来を拓く「新たな力」を見える化し、世界に発信する。

2.目指す機能
– 「知能化技術」「ロボティクス」「水素社会実現に資する技術」「電動化」「新素材」を中核技術と位置づけ、それらの分野の革新技術を有する企業、またはプロジェクトを対象に投資を行う。

3.概要
– スパークスをファンド運営者とし、トヨタ、三井住友銀行を加えた3社による総額約143億円の出資により、8月より運用開始予定。
– 2019年3月を目途に、新ファンドの趣旨に賛同する投資家の方々から追加出資を募り、最終的には総額500億円規模のファンドを目指す。