日産、グランドツーリングSUV「エクストレイルNISMO」を発表

NISMOの理想を追い「より速く、より気持ちよく、より安心して走れる車」を目指したSUV

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区 社長:イヴァン エスピノーサ)は8月21日、「エクストレイル」をベースに走行性能を高めた「エクストレイル NISMO」を発表した。

エクストレイル NISMOは「情熱体験をもたらすグランドツーリングSUV」をコンセプトに開発され、「より速く、気持ち良く、安心して走れる車」というNISMOロードカーの思想に基づき、レース技術のノウハウを活かした潜在能力の向上、機能美とデザイン性を両立させた空力特性、高度なドライビングスキルに沿う専用チューニングが施された。

そうして誕生したエクストレイル NISMOは、NISMOが仕立てたSUVとしてコーナリング限界の高さ、伸びのある加速、フラットで質感の高い乗り味を狙って開発された。

例えばサスペンションはショックアブソーバーにカヤバ製Swing Valveを日産モデルとして初採用し、車高の高いSUV特有の課題であるボディモーションの抑制と全ての乗員の乗り心地の確保という背反性能を両立させ、スタビリティ特性を極限まで高めたという。

また駆動システムは、日産が長年磨き続けた電動駆動4輪制御技術e-4ORCEを「エクストレイル NISMO」専用にチューニングした「NISMO tuned e-4ORCE」として仕立てて搭載。

これはリヤタイヤの駆動力配分を増やし、フロントタイヤを旋回方向に使う制御とすることで、旋回加速時の高いライントレース性を実現する。

加えてドライブモード毎でも、加速特性や前後駆動配分を専用チューニングすることで、雪道も含めた様々な走行シーンに於いて安心かつ気持ちの良い走りを提供できるよう腐心した。

更にNISMO tuned e-4ORCEの性能を最大限引き出すべく「アリアNISMO」でも高い評価を得ているミシュラン PILOT SPORT EVを採用した。

足まわりでは他にもホイール径の20インチ化の他、ホイール自体のリム幅を広げることで、操舵応答性の向上を図っている。

このサスペンションやタイヤの変更に合わせて、パワーステアリングも単なるハード系にリファインするのではなく、同車に併せて専用チューニングを施し最適化した。

「エクストレイル NISMO」のパワーユニットではグランドツーリングSUVのコンセプトに精緻に適合させるべく、VCM(ビークルコントロールモジュール)を専用チューニングを施した。

これは電動車としてのレスポンス・力強さを重視したSPORTモードと、加速の伸びを重視したAUTOモードを備えることにし、その結果、日常の様々なシーンで“速さ・気持ち良さ”を体感して貰えるようになっている。

さてエクステリアデザインでは、一目でNISMOとわかるデザインと高い空力性能に加え、オールマイティな走破性を兼ね備えたSUVらしい力強さと頼もしさを訴求する要素も盛り込んだ。

例えばフロントのデザインは、グリル上部に横に伸びるダーククロムのアクセントを施すことで、シグネチャーランプと連続感を演出し、水平基調なワイド感を表現した。

センターにNISMOのロゴを配したフロントアンダースポイラーは、走行速度毎に設計したダウンフォースを、その場、その場の環境に合わせてでつくり出す。

サイドアンダースポイラーもレッドアクセントでNISMOらしいデザインとしながら、車体底面の負圧領域を拡大することでダウンフォースを強化した。

リアでは下端をディフューザー形状としレーシングカーを想起させるリアフォグランプを配している。

空力特性の最適化では、先に説明したタイヤでも貢献することを目指した。より具体的には専用の20インチアルミホイールはENKEI社の「MAT工法」を用いた軽量化と高剛性を両立させたもの、

しかもセンター部の開口面積を広くすることでブレーキの冷却効果を狙うだけでなく、ホイール外周部をフラットにし車体側面の風の流れを整流する効果も備えさせた。

そうした足元での空力最適化も手伝い、空気抵抗を悪化させることなくダウンフォースを生み出す。(基準車と比較し、揚力を29%低減)

インテリアは「エクストレイル」が誇る快適性と機能性をそのままに、黒を基調としながら随所にレッドアクセントを施すことで、NISMOモデルに代表される上質さとスポーティさを兼ね備えたコーディネートとした。

加えて更にスポーティさを求めるユーザーには、「NISMO専用チューニングRECAROスポーツシート(メーカーオプション)」をオプション設定した。

これはコーナリング時に体の動きを抑える高いホールド性を持ち、車と一体感あるドライビングをサポートするもの。パワーリクライニング機構やシートヒーター機能も備えることで高い快適性も兼ね備えさせている。そんな「エクストレイル NISMO」は来たる9月24日の正式発売を予定している。

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「エクストレイル NISMO」全国希望小売価格(消費税込み)
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グレード:NISMO e-4ORCE
エンジン:KR15DDT-BM46-MM48
駆動方式:4WD(e-4ORCE)
シート:2列
価格(円):5,416,400
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グレード:NISMO advanced package e-4ORCE
エンジン:KR15DDT-BM46-MM48
駆動方式:4WD(e-4ORCE)
シート:2列
価格(円):5,962,000
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*「エクストレイル NISMO」は持込み登録車で、日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社(NMC)の取り扱いとなる。

 
 




 
 

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