日産自動車、2017年度・日産ミスフェアレディの新体制発表


2017年4月入社の新人8名を加え、総勢22名となる新体制を発表

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:西川 廣人)は5月26日、日産グローバル本社ギャラリーで勤務する「日産ミスフェアレディ」に、2017年4月入社の新人8名を加え、総勢22名となる新体制を発表した。

第52期 日産ミスフェアレディ

日産ミスフェアレディは、日産自動車が直営する「日産グローバル本社ギャラリー」で、商品やブランドの魅力を顧客へ直に伝えていく日産のPRスタッフ。

フレッシュになった新体制も、これまで同様、日産ギャラリーにおいて日産ブランドのアンバサダーとして、おもてなしの心でギャラリーの各種案内や、訪問した顧客毎のライフスタイルにあわせたクルマの提案、販売店の紹介などを行っていく。

さらに日産ミスフェアレディは、ギャラリーに於けるPRスタッフの役割の他にも、国内のモーターショーや、各種イベント会場でのナレーション、新型車発表会の司会、報道関係の取材対応など、消費者層と日産とを結ぶ架け橋として多岐に亘って活躍する。

ミス・フェアレディの誕生は、今から53年前にまでさかのぼる

そんな「ミス・フェアレディ」が誕生したのは、日本の首都・東京が、オリンピック(第18回・夏期オリンピック)の開催地となっり、戦後の経済成長の真っ只中にあった1964(昭和39)年と、今から53年前にまでさかのぼる。

その当時も今と同じく、ビジネスとエンターテインメントの中心地であった銀座。日産自動車は、ここに独自のショールームの開設を決めた。

但しその頃は、現日産ショールームの向かい側にあたる三愛ビル(三愛ドリームセンター)の2階と3階にギャラリーを設けたのが最初で、日本の中心である東京・銀座から、自社の存在を強くアピールするべく、ミス・フェアレディの設立プロジェクトが始まった。

さらに「ダットサン・デモンストレーター」にまで行き着くミス・フェアレディの原点

この際、新たに設けることになった新ショールームに、多くの顧客層を招くためには、美しいショールーム・アテンダントを起用するのが良いと考えた訳だが、実はその源流となったのは、そこからさらに30年以上前に存在していた日産車の紹介をするために日産自動車が採用していた「ダットサン・デモンストレーター」の女性たちに行き着く。

同社は、この過去の経験から、新しく養成するショールーム・アテンダントたちには商品に対するトレーニングを求めるべきというアイディアが生まれた。つまり「ミス・フェアレディ」が誕生したのは、「ダットサン・デモンストレーター」の存在があってのことであったのだ。

ちなみに新たなショールーム・アテンダントを「ミス・フェアレディ」と命名したのは、1962年に発表された同社のスポーツカー、ダットサン・フェアレディ1500がったことから。

またそもそも「フェアレディ」の名前は、当時大人気だったブロードウェイミュージカルを意識して命名されたと云われている。

やがてミス・フェアレディは、世代や時代を超えた日産の伝統に

そして厳しい選考を通して、選ばれた5名の第1期のミス・フェアレディ達がイベントや、宣伝広告に登場し始めると、日産自動車のプロモーション活動にとって、彼女たちが欠くことの出来ない存在となっていく。

当時のミス・フェアレディは、銀座のショールームで来場者を出迎えるだけでなく、新商品の発表やイベント実施のため、頻繁に販売店などへ赴いた。さらに日産がスポンサーであったゴルフトーナメント会場に登場することさえあった。

当時の彼女たちは顧客と接する仕事ゆえに、事務職よりも待遇がよく、会社のクルマを貸与されるなど、さまざまな特典もあったという。

ミス・フェアレディは、綺麗なだけの飾りものではなく、時代を超えて変化していく

その後、日本の社会に於いて、女性の昇進の限界が大きく変化していくなか、「ミス・フェアレディ」の採用・運営はプログラム化され、女性がチーフとしてマネジメントを実行するようになった。

この結果、高いレベルの教育システムが生まれ、これを経て、「ミス・フェアレディ」を“卒業”したOGたちは、アナウンサーになったり、プレゼンテーション能力を活かした職業に進み、女優であったり、タレントになるなど、今や様々な世界で活躍している。

そして今日、「ミス・フェアレディ」誕生の地であった銀座の日産ギャラリーは、「NISSAN CROSSING (ニッサン クロッシング)」として昨年刷新される等を経て53年の時を数えている。

その間、1,000人以上の女性がミス・フェアレディの制服を身につけ、そこから巣立っている。

そんなミス・フェアレディは、時々の時代の要請に応えつつ、脈々と受け継がれてきた日産自動車の伝統であり、「ミス・フェアレディ」を卒業していったOGたちの誇りでもあるのだが、この53年間に於いて一貫して、変わっていないものがひとつある。

それは今日の時代の流れのなか、彼女たち「ミス・フェアレディ」が、もはや単なる綺麗なだけの飾りものではない、ということである。

日産ギャラリーWEBサイト: http://www.nissan.co.jp/GALLERY/