ケータハムカーズ・ジャパン「K4-GP 夏 5時間耐久」に参戦

ケータハムカーズ・ジャパンは8月13日、静岡県の富士スピードウェイに於いて開催された「K4-GP 夏 5時間耐久(株式会社ウィンズアゲイン主催)」へ参戦した。

2026年から ケータハム SEVEN 170を使用したワンメイクレースシリーズの開催を検討
ケータハムカーズ・ジャパンでは、2026年シーズンからケータハム SEVEN 170を使用したワンメイクレースシリーズの開催を検討している。

そこで実戦・耐久テストを検証するべく「K4-GP 夏 5時間耐久」へ参戦した。ちなみにワンメイクレースシリーズで採用する車両は、日本の軽自動車規格で製造されたケータハム SEVEN 170をベースに安全装備を組み込んだナンバー付きの車両を想定している。

決勝レースは最終盤にドラマチックな展開が・・・
参加したレースが行われたのは8月13日で、天候は曇り、コンディションはドライ。ケータハムカーズ・ジャパンが使用する車両は「ケータハム SEVEN 170R」。

ベースとなるケータハムSEVEN 170にスポーツサスペンションやLSDが組み込まれたRパックが装着されたモデルとした。決勝前の練習走行では、レーシングドライバーの加藤寛規選手がステアリングを握り、好タイムを叩き出した。「まず軽くて、十分なパワーがありますし、マシンバランスの良さを感じました」と、加藤選手は「ケータハム SEVEN 170 R」の印象を語った。

なお当日は予選は行われず、午前10時05分、77台による決勝レースがスタート。第1スティントを担当した西面選手は23周を走行し、クラス2番手で大野選手にバトンを渡した。

バトンを受けた大野選手は燃費をケアしながら、安定したラップを刻み、53周目に高橋選手へとスイッチ。高橋選手はクラス2番手をキープして、最終スティントの佐藤選手に襷を繋いだ。

その後、残り1時間半を切った段階で、大粒の雨がコース上に落ち、コンディションはフルウェットに。佐藤選手は滑りやすいコンディションでマシンを完璧にコントロールし、クラス2番手を走行。

ところが、表彰台フィニッシュが見えた最終ラップ、燃料切れにより、フィニッシュラインを越えることなく、レースを終えることになった。結果、悔しい成果となったが、「ケータハム SEVEN 170 R」は大きなトラブルもなく105周を走行。2026年のレースシリーズ開催に向けて基調なデータを持ち帰ることができたという。

参戦したドライバーコメントは以下の通り

大野偉貴選手(株式会社ペトロプラン取締役社長)
「非常にコントロールしやすく、クルマの挙動が分かりやすかったです。初心者から上級者まで面白く走れると感じました。ターボエンジンはトルクフルで、コーナーでは想像以上にしっかりと立ち上がってくれます。今回の富士もドライブしていて、本当に楽しかったのですが、どのサーキットでもレースを楽しめる予感がしています」

佐藤考洋選手(モータージャーナリスト)
「燃料が厳しいと分かっていたので、回転数をケアしながら走っていました。最後、ウエットからドライにコンディションが戻ったことで、燃費的に厳しい状況になってしまった印象です。それでも、今回のレースでケータハム SEVEN 170 Rの魅力を十分に味わうことができました。軽自動車規格ですが、体感スピードが素晴らしく、きっと面白いレースシリーズになるはずです」

西面一選手(エスシーアイ株式会社代表取締役社長)
「エコタイヤでの走行でしたが、このクルマであれば、充分にレースを楽しめると実感しました。軽さがあって、あらためて運転のしやすさに驚かされています。今回のレースを走り終えて、来シーズンから開催を予定しているレースシリーズは、レース初心者からベテランまでが楽しめるシリーズになると確信しました」

上記の参戦経験を踏まえた独自レースに係る展望
ケータハムカーズ・ジャパンでは2026年シーズンから「ケータハム SEVEN 170」をベースとしたワンメイクレースシリーズの開催を予定している。同社では「レースを通じてケータハムの魅力を体感頂ける場を広げ、お客様により豊かなカーライフとモータースポーツ体験を提供していきたい」と話している。

なおケータハムカーズ・ジャパンでは、2026年からのレースシリーズ参戦等に関心がある際は、以下URLを介して、問い合わせて欲しいと呼び掛けている。
https://form.run/@caterhamcup-jp



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